第8話:化学物質過敏症の人が「元気そうに見える」ワケ




こんにちは、なっとうです。

私の寄稿では、私の持病である「化学物質過敏症」について、

私の体験をメインにしつつ、私が知っている範囲でお話しています。

初見さんはこちらからどうぞ

第0話 身近での経験はありますか?

今回の前の話はこちら

第7話:化学物質過敏症が心に及ぼす影響とは?

 

これまでに、どんなモノが引き金になって、どんな症状が出るの?

★一番苦しかった身体の症状

★メンタル面への影響

についてお話してきました。

 

 

今回は、第6話に質問3つ目で挙がっていた

「元気そうに見える」

事について全く回答していませんでしたので、これについて言及していきます。

 

 

化学物質過敏症の人が「元気そうに見える」

化学物質過敏症の人がよく言われる台詞の一つです。

これはどういう事か、

これまでに、「苦しい時の症状はこういうので…!」という話を聞いて

私にお会いしたことが無い人だと

「ずっとしんどいのかな?」とか、思うでしょうか?

或いは、私にお会いしたことがある人だと

「本当にしんどいの?今元気に喋ってるじゃない」

と思われる方が、少なからずいらっしゃる様です。

これはどういう事??

例えば、有害物質にそれほど、或いは全く曝されていない時であれば、

『めっちゃ元気~♪(*’▽’)』

なのです。

これはつまり、

『環境が良くなれば、元気になるんだよ』

という事の何よりの証明であり、根本治療に繋がるものです。

とは言え、今は、空気の環境は全体として汚い比率の方が遥かに高いのが現状です。

外出時は防毒マスクが欠かせません。

家に居ても、ゴミ出しをするとか、掃除をする時に窓を開けるとか、宅配の荷物を受け取るだけでも防毒マスクが必要です。

 

曝される直前まで元気だったとしても、

数秒後には『何らかの成分に曝されて一瞬でダウンする』

ダウンするタイミングは、曝された直後から時間を置いてから症状が出る事もあります。

一旦ダウンすると、その日のタスクや予定が全くこなせない。

ヘタすれば数日こなせない事もざらにあります。

なので、約束は基本的にしません。

というか、約束をするとしても、必ず条件を提示します。

『その日時に体調が良かったら参加するよ』

『直前に「無理」って言う事があるよ』

等という言葉を添えています。

添えるのをうっかり忘れて

「ごめん!」て直前に連絡する事もよくあります。

そういう過程を乗り越えて、「何とか元気でいられたなぁ」という時に

予定をこなしたり約束を実現したりしています。

私は最近、保育者さんのコミュニティ等に頻繁に顔を出しているので、そうは思われない方もいらっしゃるかもしれません。

でも実は「ごめん今日無理」って直前とか、時間過ぎて連絡した事もあります。

しんどい姿を見せるかどうか

そうなんです「元気そう」と言われるのは、外出している姿しか見られないからなんですよね。

そりゃ、私からしたら

「外出出来るくらいなんだから、元気な時に出るわよ」と思いますが

実際に「しんどい」「苦しい」時には、特に動画撮影等している訳でもありませんので、滅多に他人に見られる事がありません。

 

でも、これをご自身に置き換えて考えてみて欲しいのです。

例えば、新型コロナでもインフルエンザでも何でもいいのですが、

『あなたが(又は、あなたの子どもでも)罹った事がある病気』なら想像しやすいでしょうか?

一番しんどい時に、病院や病児保育には行っていたかもしれませんが、殆ど多くの人目に触れにくい場所(自宅など)で休んでいた(休ませていた)のがメインではありませんでしたか?

或いは、保育者さんでしたら

「登園中に体調を崩した子どもに早退して貰った」

事があるよ、という人が大半かと思います。

しんどい子どもには、家などで休んでいて欲しいからですよね。

また元気になって欲しいと思うからですよね。

まぁ、子どもの場合は、「熱あるけど、元気」っていうパターンもありますが、「熱あって、ぐったりしている」という時は心配になりますよね。

 

「一番しんどい」の基準は人によって違うと思います。

しんどいの度合いが振り切り過ぎて入院沙汰になった人もいるでしょう。

 

ですが、どういう訳か化学物質過敏症については誤解を受けやすいのです。

中には、重症な方だと

『自宅内でも常に防毒マスクをつけていてもしんどい』

から、

『外出なんて夢の夢』

という人もいます。

医療機関は

化学物質過敏症だと、しんどいときに病院に行くのが厳しい事があります。

・病院で使われている薬品

・スタッフさんや他の患者さんがタバコ、柔軟剤等の成分を纏っている時

等が頻繁にあります。

それに加えて、多くの医療関係の方が、

・化学物質過敏症を知らない

・化学物質過敏症を知っているけれど、自分では診れない

これらのうち、どちらかに当てはまる医療者さんが大変多いのです。

なので、搬送されたとしても、防毒マスクを着けたままの状態で横にならせて貰って、症状がある程度(歩けるくらいまで)落ち着いてくるまで待つしかありません。

以上が、「元気に見える」のからくり?でした。

纏めると

・有害物質に曝されなければ元気。

・しんどい時は基本自宅に籠っている。だからしんどい時の姿が見えない。

・体調が悪くなっても基本的に病院に行けない。

ですね。

長くなりましたが、今日はここまでです。次回は、

第1話で未回収の質問

「どうして保育塾で寄稿しているの?」

に今度こそお答えしたいと思います。

またね!

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