【大事なのはこの1点】逃走中・戦闘中に学ぶ子ども達の興味を引いた上やる気も持続する方法

子ども達は逃走中と戦闘中が大好きですよね。といっても、今回は、逃走中や戦闘中をして遊んでみましょうという話ではありません。逃走中・戦闘中が面白い理由はいくつもありますが、そのうちの1つはいろいろな遊びや活動に取り入れることができ、子ども達の興味を引くことや、やる気が持続することになりますよ。ということをお伝えします。

興味を引いた上にやる気も持続する方法とは

子ども達にとって、逃走中や戦闘中が面白い理由は何でしょう?アイテムがあること、ミッションがあること、敵がいること、時間制限があること、親しみのある芸能人が登場すること等々、いろいろとありますが、注目したいのは「物語がある」ということです。

子どもは物語の中に入り込んで、登場人物になりきって遊びます。仮面ライダーごっこやプリキュアごっこがそうです。「毎日毎日よく飽きないね」と、マイナス面として見てしまうくらい継続することもありますよね。じゃあそれを、他の遊びや活動にも取り入れてみましょう。子ども達の興味を引いた上にやる気も持続する方法とは、「遊びや活動に物語をつける」ということです。

活動の導入で絵本を読んだ後の声かけに

実は、「遊びや活動に物語をつける」ということは、すでに多くの人が似たようなことをやっています。たとえば、帽子を製作をする前に「どんぐりむらのぼうしやさん」を読むとか、忍者ごっこの前に「わんぱくだんのにんじゃごっこ」を読むなど、活動の導入として絵本を読むというやり方がそうです。

このとき、「絵本を見てイメージを広げる」とか「絵本の中に出てくるものを参考にする」ということなら、読むだけでも良いでしょう。「遊びや活動に物語をつける」となると、もう少し考える必要があります。製作の導入で絵本を読んだ後、「はい。面白かったね。今日はね、帽子を作るよ。」だと、物語が途切れますよね。絵本の登場人物になりきって話す、絵本の話をアレンジして続けるなど、物語を続けると、子どもの気持ちも続きます。

ダンスや体操の導入に

ダンスや体操をするときには、「保育者が前で踊ったり体操をしたりし、子ども達は保育者を見て真似る」というやり方が多いのではないでしょうか。このやり方で、多くの子どもは楽しんで動くことができます。一方で、見るだけでは動きが理解できない子どもや、ダンスに面白さを感じない子どももいますよね。ダンスや体操をする前に、ちょっと物語を話してみると、楽しくなることがあります。

実際は、ダンスや体操のときに使う曲には歌詞があることが多いので、物語はすでにありますよね。ところが、歌を楽しむことと体を動かすことを同時にするのは難しいので、聞いていてもよく分からない子どももいます。また、歌として聞いているとよく分からなくても、お話として改めて聞くと面白さに気付くということもあります。それまで楽しんで動いていた子ども達も、物語を聞くと、さらに面白くなるかもしれません。動きを教える際も、物語を話しながら動いて見せた方が、子どもにとって覚えやすい場合があります。

年間を通した活動に

年間を通して、あるいは、そこまで長くなくても一定期間、あるテーマをもって保育をすることがありますよね。1番人気は「忍者」でしょうか。忍者になると、そーっと歩いたり素早く準備したりと、いろいろと便利ですよね。物語をつけることを考えると、選択肢はもっと広がります。子ども達が気に入っている絵本から選んで、「ぐりとぐら」や「10ぴきのかえる」「バーバパパ」などになって生活するのも面白いですよ。

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。