【褒める?励ます?認める?】本当に子どもの心に響く声のかけ方はなんなのかを考える

あなたは子どもを褒めてますか?

「頑張って」「もう少し」などと励ましてますか?

それとも、認めているでしょうか?

実は、「子どもも大人と同じなんだ」と思ってよーく考えてみると、声のかけ方が見えてくるんです。それでは、工作と料理を例に挙げて考えてみましょう。

褒められても実は微妙に思う場合

「今日のお弁当は、これが1番美味しかった」と、冷凍食品について熱く語られ、「ママの料理はウインナーが1番好き」と言われ、「ああ、そう…。ありがとう…」となったことがある人、いますよね。また、「ちょっと失敗したな」と思っていたものを褒められても、素直に喜べないことがあります。子どもも一緒なんです。自分が作っていないものを褒められても、出来に納得いかない部分を褒められても、微妙に感じることがあるんですよね。もちろん、褒めてもらいたい部分を褒められると、とても嬉しいはずです。

言葉は無くても嬉しい場合

自分が作った料理を、満面の笑みを浮かべながら夢中で食べてくれる人がいたら、作りがいがありますよね。「今度は何を作ろうか」と考えるのも楽しくなります。美味しそうに食べている様子を見ているだけでも幸せで、次への意欲が湧いてきます。この場合、言葉はいらないですよね。子どもも一緒なんです。自分が作ったものを使って、誰かが夢中になって遊んでくれたら、「もっと作りたい」「次はどうしようか」という意欲が湧いてきます。

「分かってもらえている」と感じる場合

「これ、すごく時間がかかったでしょう?」とか、「いつもと全然違う。なんで?」と言われると、褒め言葉ではないけど嬉しいと思いませんか?それは、こだわったこと、頑張ったことに気付いてもらえたからではないでしょうか。子どもも一緒なんです。時間をかけてこだわった部分や、何度もやり直して作り上げたことに気付いてもらえると、「この人は自分のことを分かってくれている」と感じます。大人が子どものこだわりに気付く方が簡単です。よく見ていれば分かることですから。

これはなるべくやってほしくない…

最後に、これはなるべくやってほしくないことです。大人も子どもも一緒です。食べたものを吐き出されると、作ったものを捨てられると、とにかく悲しいですよね。怒りを感じる人もいます。「片付かないから」というのは分かります。片付けの仕方や、いつまで残しておくかなどを、子どもと話し合いましょう。大人のものを捨てる人は、たぶんいないですよね。子どもに対しても、大人と同じように付き合おうと思えば対応が見えてきます。「大人と同じなら自分でやりなさい」ではない対応ですよ。

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。