「なぜ書くの?」保育指導案を書かないと損する3つの理由

あなたはなぜ保育指導案を書いていますか?

もしかして、書いてないってこともあるかもしれませんね。

私も思い出してみると、新任の頃は「こんなの書いて、意味あるのかな・・・」と思ってたんですよね。

でも、保育指導案って、書かないと損なんです。

特に3つ目の理由に書いてあることは、ベテランの先生方でもやっていない人が多いので、ぜひ読んでみてください。

保育指導案を書く理由はこの3つ

保育指導案を書く理由は、主にこの3つです。

  • 思考を整理するため
  • 意図を伝えるため
  • 記録として見るため

どういうことか、1つずつ分かりやすい例をあげていきますね。

思考を整理するため

保育指導案は、「思考を整理するため」に書きます。

明日とか、1週間後とかに、どんな保育をしようかな・・・

を考えるために、保育指導案を書くんです。

でも、「そんなこと、書かなくても考えることはできるでしょ」という人もいますよね。

保育指導案は旅行のメモだと思うべし

「来週どんな保育をしようかな」と
「来週どんな旅行にしようかな」は同じようなものです。

旅行の計画をしていないと、次のようになります。

とりあえず札幌に着きました。

北海道に来たら、旭山動物園に行きたいよね。

え?旭川市まで、特急で1時間半なの?そこから動物園まで40分?

まあ、せっかく北海道まで来たから行ってみるか。

来たはいいけど、帰りの便まで時間ないんじゃない?

という人も、時々います。

一人旅だと許されますが、大体は、こうならないために、旭山動物園に行くことを予定に入れて、どれくらい時間がかかるかも調べておきますよね。

保育指導案を書いて、自分がしようと思うことを整理しておかないと、計画を立ててない旅行と同じようになります。

とりあえず今日は朝から雨だけど

そういえば、運動会の絵を描いてしまいたいよね。

え?うさぎ組も絵を描いてるの?まだ終わらない?

まあ、やることないし、ちょっと待って描くか。

描き始めたはいいけど、もう給食の時間になるんじゃない?

という人も、時々います。

一人旅だと許されますが、保育の場合は周りに人がいます。サポートをする先生や子ども達が困ってしまいます。

一方で、ギチギチに予定を詰め込んだ旅行・保育は、常に急がないといけないので、せっかくの旅行・遊びを楽しむことができません。

旅行「どんな目的で」「どんな方法で」楽しむか。
保育「どんなねらいで」「どんな方法で」楽しむか。

ほどよい予定を立てるには、本当にやりたいことを検討し、時間を予測します。

保育指導案は、このために、思考を整理するために書くんです。

意図を伝えるため

保育指導案は、「自分の意図を伝えるため」に書きます。

「保育の計画を立てる」という立場は、
「旅行の計画を立てる」というのと同じ立場なんです。

つまり、旅行で言うと「幹事」です。

旅行の計画を立てた幹事が
「土曜日の朝7時に◯◯駅の南口にあるミスドの前に集合で、7時18分の連絡バスで空港に行って、それから・・・で、着いたら最初にホテルまでタクシーで行って・・・」

と口頭で伝えていると、
「とりあえずLINEして。」ってなります。

保育で言うと
「とりあえず指導案書いて。」ってことです。

文字に残しておけば、誤解を生まないですむし、何かが抜け落ちることもありません。

保育指導案は、このために、自分の意図を伝えるために書くんです。

記録として見るため

保育指導案は、「記録として見るため」に書きます。

まずは、保育中にすることを忘れても、メモとして見ることができます。

そして、ベテランの先生方でもあまりしていないことがあります。

幼稚園の教育課程や、保育所の全体的な計画を作成・見直しするときに、子どもの発達として保育指導案を参考にすることができるんです。

週案なら1週間毎、月案なら1カ月毎の、子どもの発達がそのまま書いてあるのが保育指導案です。

5領域や10の姿に分けて書いてあるのなら、そのまま教育課程や全体的な計画に使えるくらいですよね。

期案があれば最高ですね。

また、前の年の保育指導案を見ると、次の年の保育指導案を作成するとき参考にできます。

当然ですが、市販の本やどこかのサイトに書いてある文を写したような保育指導案だと意味がありませんけど。

保育指導案は、このために、記録として見るために書くんです。

まとめ

保育指導案を書く理由は、主にこの3つです。

  • 思考を整理するため
  • 意図を伝えるため
  • 記録として見るため

思考が整理できると、保育の無駄が少なくなります。主任やサポートの先生に意図が伝わると、人手が欲しいときに自然に手を貸してもらえます。記録として使用すると、全体的な計画や次の年の保育指導案を作成する時間が短縮できます。

次は、実際に保育指導案を書いていきましょう。

一番混乱するところは「ねらいと内容」かなと思います↓
伝わりやすい保育指導案の書き方【ねらいと内容の違いを自信をもって説明する】
参考にしてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。「もっといろいろと知りたい」という方は、ホームページや、このサイトの記事が一覧になったサイトマップをご覧ください。

管理人うち@uchi70794834|Twitter)

保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務経験あり。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。