要録に書く「年度始めに見られた姿」の例文(5歳児が新しいクラスに慣れない姿)

みなさん要録を書いていますか?「1月中に下書きを完成させる」という園もあり、今が1番大変だという人もいるようですね。この記事では、5歳児に関して要録の例文を紹介します。年度当初の、新しいクラスに慣れない姿についてだけ紹介しますので、たくさんの例文を見たい人はnoteの記事をご覧ください。

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新しいクラスに慣れない姿

進級当初、慣れない様子が見られることがありますよね。まずはざっと書き並べてみます。ここでは、「1学期は」「進級当初」「進級してすぐは」などの言葉は省略してあります。

・新しいクラスや担任に戸惑う姿が見られた。
・新しいクラスや担任に慣れない様子であった。
・新しいクラスや担任に対して、若干の抵抗が見られた。
・園に来るまで時間がかかるようであった。
・登園の準備をしたがらないようであった。
・登園時、クラスに入るまでは多少の時間がかかった。
・登園時、年中クラスに立ち寄る姿が続いた。
・年中のときに同じクラスだった友達とばかり遊んでいた。
・年中のときから一緒の友達と遊ぶことが多かった。
・年中のときに一緒だった子どもの側に行くことで落ち着くようであった。
・母親同士の付き合いがある子どもと一緒に遊んでいた。
・表情は硬く、周りの様子をうかがっていた。
・壁際に立ってみんなの遊ぶところを見ている時間があった。
・好きな遊びをするまでに時間がかかった。
・友達に誘われるまでは何をすればよいか分からない様子であった。
・落ち着くまでシール貼りをする机の周りで過ごしていた。
・ペースに乗れず、カバンをロッカーにかけるまで時間がかかった。
・年中のときとはあいさつの仕方や集まり方が変わったことに戸惑っていた。
・生活の流れが分からない様子であった。
・毎朝、しばらくは担任のエプロンをつかんで側にいた。
・担任が行くところについてくる姿があった。
・緊張からか、何度もトイレに行く姿があった。
・玄関の水槽を眺めていることが多かった.
・飼っているウサギの側で過ごしていた。
・カバンを抱いていると落ち着くようであった。

詳しく書いてみると

事実を端的に書くのは、もちろんOKですが、具体的に書くと、保育での細やかな視点を小学校の先生が知ることにもなります。なにより、「◯◯ができない」ということだけを知らされるのではなく、具体的な姿を知る方が、小学校の先生も安心できますよね。スペースに余裕があるのならば、できるだけ具体的な姿を書きましょう。

・年度当初は新しいクラスや担任になじめず、園に来るまで時間がかかるようであった。家での様子を保護者と共有し、その日毎の本児のペースで過ごせるようにしていったところ、6月頃から家での登園の準備がスムーズになったようである。
・4,5月は朝の準備に時間がかかり、好きな遊びをする際にも飼っているウサギの側で過ごすことが多かった。本児のロッカーの近くに、絵を描いたり工作したりするスペースを充実させていったところ、そこで友達と遊ぶ姿が徐々に増えてきた。
・新しいクラスに慣れるまでに2ヶ月ほどかかった。登園後もカバンを抱いており、その方が落ち着くようだったので、無理に促すことはせず見守っていった。
・特に4月は、年中の部屋に立ち寄ってから保育室に入ってくることが多かった。昨年度も関わりが多かった保育者と顔を合わせると、安心して1日を過ごすことができたようである。

要録を書くときに1番大事なこと

これらの例文で表わしている姿には、「年少や年中みたい」と思われるものもあるでしょう。しかし、年少も、年長も、大人だって、慣れないところに行けば「不安で落ち着かない」は同じです。

要録に書くのは5歳児らしい例文ではないんです。その子どもに見られた姿が、たとえ2歳児のような姿だったとしても、必要ならばその姿を書きましょう。2歳児のときと違うのは、担任の一言で落ち着いたり2歳児で同じ姿があったときよりも不安な時期が短かったり、大きく成長して3学期にはいかにも年長らしい姿が見られたりすることです。

今回は、年長が新しいクラスに慣れない姿についての例文を紹介しました。たくさんの例文を見たい人はnoteの記事をご覧ください。

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管理人うち@uchi70794834|Twitter)

保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。