【指導要録・保育要録】1分で書ける「個人の重点」




「個人の重点」って、慣れたら1分もあれば書けるんです。例文を探している人は、時間がもったいないですよ。 年少、年中、年長は関係ありません。 「個人の重点に何を書いたらいいか分からない」と思っている方、個人の重点を書くときに、時間がかかって困っている方は、「個人の重点」というのは何なのか、考えてみましょう。

この記事では、「個人の重点って本当は何を書くのか」ということを分かりやすく説明しています。「本当は何を書くのか」が分かると、難しく考えなくても書けるようになります。ただ、ちょっと条件はありますけどね。3分ほどで読めるので、「個人の重点」で悩む前に、サラッと読んでみてください。

指導要録・保育要録の「個人の重点」とは

幼稚園幼児指導要録も、保育所児童保育要録も、幼保連携型認定こども園園児指導要録も、書くことは一緒です。

個人の重点
1年間を振り返って、当該幼児の指導について特に重視してきた点を記入すること。

出典:幼稚園及び特別支援学校幼稚部における指導要録の改善について(通知)

個人の重点
1年間を振り返って、子どもの指導について特に重視してきた点を記入すること。

出典:保育所児童保育要録に記載する事項

個人の重点
1年間を振り返って、当該園児の指導について特に重視してきた点を記入すること。

出典:幼保連携型認定こども園園児指導要録に記載する事項

ポイントは、「1年間を振り返って」というところです。

「目標」や「ねらい」ではありません。

一人ひとり異なった内容を書きます。

「学年の重点」は年度当初に設定したものです。全員に同じ事を書きます。

「学年の重点」は年度当初に設定するので「目標」です。「個人の重点」は1年間を振り返って書くので、「目標」ではありません。同じ「重点」という言葉を使うのはやめてほしいですね。

「学年の重点」は「学年の目標」、「個人の重点」は「大事にしてきた姿」だと思って書きましょう。

「個人の重点」を1分で書くために

「個人の重点」って、「ねらい」や「目標」じゃないんです。ということは、達成される必要もないし、「個人の重点」と「実際の姿」が少々違ったとしても、「育ってないじゃないの?」と言われることはありません。あくまでも、「指導について重視してきた点」ですから。そこまで厳密に考えることはないんです。思い詰めていた人は、もう少し楽に考えましょう。

「個人の重点」を1分程で書く具体的な方法は、次の2つです。

  • 「ねらい」の姿を基にして書く
  • 指導上参考となる事項(保育要録は「保育の展開と子どもの育ち」)の中で一番大事なことを書く

「ねらい」の姿を基にして書くと、それに捕らわれてしまう可能性があるので、慣れていない人にオススメするのは2つ目の方法です。

「ねらい」の姿を基にして書く

「個人の重点」を一番早く書く方法は、個人の「ねらい」をそのまま書くことです。すでに決まっていることを写すだけなので、これが一番早いです。

さっき「個人の重点」は「目標」や「ねらい」ではありませんって言ってたでしょ(怒)という声が聞こえてきそうですが・・・

「個人の重点」は、指導について特に重視してきたことを書きます。「ねらい」にしたことって、常に意識して1年間指導を続けているはずです。結果的に、1年を振り返って、指導について特に重視してきたことが、1年の最初に設定した「ねらい」とそっくりになることはあります。

ということで、「個人の重点」を一番早く書く方法は、すでに決まっている個人の「ねらい」をそのまま書いてしまうことです。ただし、これは最終手段です。

「ねらい」の姿を基に、ちょっとだけ修正して書きましょう。

常に振り返り、修正しながら保育をしているはずなので、年度当初に考えた「ねらい」の姿と、1年を振り返ったときの大事にしてきた姿が、全く一緒になることはありえません。

個人の重点に、「ねらい」をそのまま書くことは、「私は自分の保育を一切振り返りませんよ」と公表していることになります。

指導上参考となる事項(保育要録は「保育の展開と子どもの育ち」)の中で一番大事なことを書く

要録を書くことに慣れていない人には、こちらの方法をオススメします。「個人の重点」には、指導上参考となる事項(保育要録では「保育の展開と子どもの育ち」)の中で、「ここの部分が一番大事だな」ということを書きましょう。

順番としては、

  1. 指導上参考となる事項(保育の展開と子どもの育ち)を書く
  2. 書いた中で一番大事な部分を探す
  3. 個人の重点を書く

ということになります。

どこが一番大事かを選んで、ちょっとまとめて書くだけです。一番大事な部分って、書きながら分かるはずなので、実際に必要な時間は、ちょっとまとめて書く時間だけです。ですので、慣れれば1分もあれば書くことができます。

市販の「要録の書き方」みたいな本を見ると、「個人の重点は、日常の保育記録を活用して、子どもの発達や特徴に基づいて書きましょう。」みたいなことが書いてあるはずです。でも、日常の記録を引っ張り出すと、何十分どころか何時間もかかるかもしれません。

日常の記録を基に、子どもの姿や保育者の援助をまとめて書いたものが「指導上参考となる事項(保育の展開と子どもの育ち)」。さらに「指導上参考となる事項(保育の展開と子どもの育ち)」をまとめて一言で表したものが「個人の重点」だと考えましょう。

要録って、書くことで保育を振り返る意味があるんです。記録を見返すと、「意識してなかったけど、こんな言葉をたくさん言ってたんだ」「こんな援助をしてたんだ」ということが分かります。書くことで、大事にしていた部分に気付くことがあるんです。

たとえば、指導上参考となる事項(保育の展開と子どもの育ち)」に書いたことを見ながら、「そういえば、(要録なので書いてないけど)ドンマイってよく言ってたな~。」ということを思い出したとしたら、「個人の重点」には「思い通りにいかないときにも前向きに、自分のペースで取り組む」などと書きましょう。

指導上参考となる事項(保育の展開と子どもの育ち)」に書いたことを基に「個人の重点」を書くと、ズレが生じません。これが一番のメリットです。最初に「個人の重点」を書くと(特に、どこかの例文を写したりすると)、指導上参考となる事項(保育の展開と子どもの育ち)と「個人の重点」に書いたことがピッタリ合いません。

「個人の重点」を後で書いてもいいの?と思う人がいるかもしれませんが、いいんです。「個人の重点」は「ねらい」や「目標」ではなく、振り返って書くことですから。

まとめ

指導要録・保育要録の「個人の重点」は1年間を振り返って、指導について特に重視してきたことを書きます。

ということは

「目標」や「ねらい」ではありません。

一番早く書く方法は、すでに決まっている個人の「ねらい」をそのまま書くことですが、「私は保育の振り返りをしませんよ」と宣言していることになるため、「ねらい」をちょっと修正して書きましょう。

指導上参考となる事項(保育要録では「保育の展開と子どもの育ち」)の中で、「ここの部分が一番大事だな」ということを「個人の重点」に書くと、選んでちょっとまとめるだけで書くことができます。

ただ、ちょっと条件があります。

指導上参考となる事項(保育の展開と子どもの育ち)をしっかり書く必要があります。「保育者の援助が全然書いてない」みたいな状況だと、「個人の重点」も当然書くことができません。

具体的な書き方は
【超シンプルな視点で書ける】指導要録・保育要録の書き方
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文のスタート・つながりで悩まない】指導要録・保育要録をスラスラ書く方法
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肯定的な言葉で「指導要録・保育要録」を書ける3つの法則
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「10の姿」について、もっと詳しく知りたい人は、まず、
「これが10の姿です」と言える指導要録・保育要録の書き方
を読んでみましょう。

物足りない場合は、10の姿それぞれの記事を読んでみてください。
「これが10の姿(健康な心と体)に関わっています」と言える指導要録・保育要録の書き方
「これが10の姿(自立心)に関わっています」と言える指導要録・保育要録の書き方
「これが10の姿(協同性)にかかわっています」と言える指導要録・保育要録の書き方
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「これが10の姿(自然との関わり・生命尊重)に関わっています」と言える指導要録・保育要録の書き方
「これが10の姿(数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚)に関わっています」と言える指導要録・保育要録の書き方
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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。