【他では教えてくれないよ】保育実習の新常識

「授業で聞いたことと違うよね」
「うちのクラスの先生だけ厳しくない?」
「日誌も保育指導案も、何書いていいか分かんない」
などと思っている実習生のみなさん。

保育実習って、分からないことだらけです。

だから、本を読むとか、検索して調べるとかしてますよね。

それで解決しましたか?

ちょっとだけスッキリしたけど、解決してないですよね。
もしくは、さらに分からなくなりましたよね。

なぜ解決しないか、ハッキリ言いましょう。

本やサイトが言っていることは、ほとんどの場合、広い範囲をカバーしているけど具体的ではないんです。

中には、少し具体的に書いてあるものもありますが、具体的な分だけ狭い範囲になってしまいます。

だから、いくら読んでも、探しても、あなたの悩みにピッタリで、具体的に答えてくれるものは、そう簡単には見付かりません。100記事くらい探したら、近いものは見付かるかもしれませんが。

他の記事と同じで、この記事だって、あなたの悩みを具体的に解決することはできません。だって、実習生が1000人いたら1000通りの悩みがありますから。
じゃあ、この記事に何が書いてあるかというと・・・

「あなたの悩みを軽減するための考え方」

が書いてあります。

読んだ上で、これからの保育実習で、どう行動するか、考えてみてくださいね。

学校で習ったことの多くは保育実習の役に立たない

いきなり厳しいこと言いますよ。

学校で習ったことの多くは保育実習の役に立ちません。

「保育実習の役に立ちません」と言える理由は、主に次の2つです。

  • 園や先生によって、目指すところや、やり方が違うから。
  • 学校と現場は別物だから。

園や先生によって目指すところややり方は違う

あなたが保育実習に行く園のやり方を、学校では教えてくれません。そんなことは不可能です。

学校では「幼稚園教育要領」とか「保育所保育指針」というものに書いてあることに沿って、授業をしているはずです。
もう少し簡単に言うと、「幼稚園や保育所ではこんな保育をしましょう」と書いてあるもの(文部科学省や厚生労働省が作ったものです)を参考にして、授業をしているはずです。

学校では、全国に向けて書いてあるものに沿って授業をしているんです。

一方で、保育所や幼稚園、こども園の数だけ、いろんなやり方があります。
さらに、同じ園内でも、先生によってやり方は違います。

だから、「学校で習ったやり方と違います。」「私がもらった様式はこうです。」などと言っても、意味がありません。保育実習の時に、やり方を合わせてもらえたとしても、学校を卒業して働き始めた園では、また違うやり方ですから。

学校と現場は別物

学校でいくら勉強しても、保育の現場では通用しないことが多いです。

一度も料理をしたことが無い人は、レシピ本を100回読み込んだとしても、実際に料理をしたときに、上手くいくはずないですよね。

保育も料理も同じことです。
どれだけ予習をしていても、実際にしてみると上手くいきません。

だから現場で保育実習をするんです。

ただし、学校で教えてもらったことで、役に立つことは、ちゃんとあります。
それは、あいさつとか心構えに関することです。
一般常識として、学校でも保育の現場でも同じようなものです。

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【実習前に教えてほしかった・・・】「保育実習」で1番大事な心構え

保育実習の悩みを具体的に解決するための考え方

◯学校で習ったことは保育実習の役に立たないことが多い
・園や先生によって、やり方が違うから
・学校と現場は別物だから
これは分かったとして、

じゃあ、結局どうすればいいの?

と思いますよね。

一言で表すと、

最初から上手にやることを求めない

というスタンスでいきましょう。

誰にでもできることに気を利かせない

「砂場の道具が出てたから拾っておこう」「壁面が剥がれてるから、貼っておこう」なんてことは、必要以上にしなくてもいいです。

もちろん、気を利かせて行動するのは大事なことですよ。でも、気を利かせて行動することは、普段の生活でも身に付けることができます。そして、保育に関わっていない人でもできることです。

保育実習の時間は限られています。

誰にでもできることに対して、必要以上に気を利かせることはやめましょう。

保育実習で身に付けるべきことは、普段の生活ではできないことです。

  • どのように子どもの姿を捉えるか
  • どのように記録をするか
  • どのように保育指導案を書くか

誰でもできることに気を利かせる間に、他にするべきことはたくさんありますよ。

担当の先生の優しさを期待しない

担当の先生に対して勘違いをしている実習生もいます。

幼稚園や保育所の先生って、実習生に優しくする必要はないですよ。

どこの店でも、お客様にはサービスしますけど、従業員には厳しいです。
実習生って、学校ではお客様側だけど、実習先では従業員側なんです。これから先、幼稚園や保育所で働くための実習ですから。

優しくしてくれる先生もいますけどね。ある程度の厳しさは覚悟をしておきましょう。
最初から期待してなければ「先生が厳しくて・・・」なんて悩まなくてもすみます。

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質問は後からする

たとえば、1日の振り返りをしたときに、「何か質問はある?」とか「今日やってみて分からなかったことは?」なんて言われることあるかもしれません。

でも、すぐに質問なんて思い浮かばないですよね。だって、分からないことだらけですから。どんな質問をしていいかも分かりません。
大概は、その場で質問できたとしても、本当に聞きたいことではなくて、言いやすいことになってしまいます。

「今すぐには思い浮かびません。」「うまく言えないので、ちょっと長くなってもいいですか?」「思い付いたときに、後から質問することはできますか?」など、
今の状況をそのまま伝えましょう。そして、後からでもいいので、思い付いたときに質問をさせてもらいましょう。

もちろん、担当の先生の都合に合わせないといけませんけど。

「特にありません。」とか、何にでも「分かりました。」とかの返事をすると、その場はやり過ごせますが、何の意味もないですよ。

最初は、質問も思い浮かばない状態でも仕方ありません。次の日から頑張ればいいですよ。

ウザがられるくらい聞く

本を読んでも、サイトを見ても、あなたの悩みは解決できません。なぜなら、本やサイトは、一人一人の悩みに付き合って書いたものではないからです。

あなたの保育実習について、1番よく知っているのは、あなたの担当の先生です。

保育実習の悩みを軽減するには「ウザがられるくらい聞く」が1番です。

この記事の上のほうで、いろいろと書いたことは、担当の先生があきれるくらい聞いて解決しましょう。

園や先生によってやり方が違う
園や先生のやり方が分かるまで聞きましょう。

学校と現場は別物
保育現場のことが分かるまで聞きましょう。

どのように子どもの姿を捉えるか
大事にすることが違うと、子どもの捉え方も違ってきます。ですので、子どもの捉え方も、先生によって変わるものの1つです。納得いくまで聞きましょう。

どのように記録をするか
子どもの言葉や表情まで、細かく記録するように言う人がいます。子どもと関わることを大事にして、記録は合間にさせる人もいます。どんなやり方で、どのように記録に残すのか、分かるまで聞きましょう。

どのように保育指導案を書くか
先生達だって、保育指導案をどのように書くか、悩み続けています。少しでも納得いかないことは、とことん聞きましょう。先生達の勉強にもなりますから。

まとめ

「自分で考えなさい。」なんて言う人がいます。

初めての実習で、分かるわけないですよね。

本やサイトで調べても、具体的ではないので分かりません。結局、分からないままにするか、誰か他の人に聞いてすませます。

分からないままだと、時間切れになって保育実習が終わります。誰か他の人に聞くと、表向きは分かったように見えますが、中身は伴っていません。

結局、担当の先生に聞くのが一番です。

あなたの保育実習の実態を、一番分かっているのが担当の先生だからです。

とにかく、ウザがられるほど聞きましょう。

保育実習の時間は限られています。

あなたに必要なことは、

大変な思いをしないように、保育実習をやり過ごすことですか?

実際に保育現場で働くために、保育実習で力をつけることですか?

「本当に必要なことは何か」を考えたら、するべきことも見えてきます。

現場に出てからのことを考える人は、この記事で伝えたことを、気にかけてみてくださいね。

  • 誰にでもできることに気を利かせない
  • 担当の先生の優しさを期待しない
  • 質問は後からする
  • ウザがられるくらい聞く

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「もっといろいろと知りたい」という方は、
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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。