会議や飲み会など、リモートで集まることが普通になってきましたね。保育塾でも、他県から依頼された講演などはリモートですることが増え、オンライン研修も本格的に始めました。その中で、改めて「研修ってオンラインの方が合ってるのでは?」と感じています。「学校の先生や保育者のみなさんは主催者側をうまくできるのでは?」という話です。
「オンライン研修」最大の利点とは
「移動の時間がかからない」「顔出ししなくてもすむ場合がある」などは当然のこととして、それらとは別の、オンラインで研修を行うことの最大の利点をお伝えしますね。それは
チャットで意見を言うことができる
ということです。
通常の講義などでは、参加者が意見を言うまでに時間がかかります。意見を言うためには挙手をし、マイクを待ち、1人ずつ発言する必要があります。講義の最後に少しだけ質問時間がある場合が多いですよね。遠慮したり途中で気になったところを忘れてしまったりして、質問が出てこないこともあります。質問が出てきても時間切れで十分に深まっていかないです。
ところが、オンラインだと疑問をもった時点でタイムリーにチャットに打ち込むことができます。主催者側の話をさえぎることがありません。主催者側は、質問に気付いた時点で話に取り入れていくことができ、さらに話が広がっていきます。また、参加者の意見を十分に取り上げることができなかったとしても、参加者同士が他の人はどのようなことを考えているのかを知ることができます。
なぜ学校の先生や保育者が主催者側をできるのか
学校の先生や保育者は、子どもの意見を取り上げて授業や保育をしていきますよね。一方的に知識を教えて終わりではありません(という状態であることを望みます)。参加者の意見を取り入れて研修を進めていく方法をすでに知っているんです。「Giverとファシリテーターとしての役割を同時にすることができる」ということを改めて考えてみると、ものすごいスキルだと思いませんか?
授業や保育で得たスキルをどこに取り入れるか
どんなに研修慣れしたプロの話者でも、参加者に質問をするのは本題とは関係ない部分だったり話がそれないためにすぐに答えを言ってしまったりということが多いです。授業や保育の場合は違いますよね。子どもが自分で気付くように、子ども達が作り上げていくように、そこを目指して授業や保育をしているはずです(という状態であることを望みます)。「本題の部分を参加者が一緒に作っていけるようにする」ということが、教育者、保育者の強みです。ぜひ、そのような研修を開く側になって頂きたいと願います。難しいですけどね。
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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。
ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・
そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。