あなたはリフレーミングを知っていますか?
簡単に言うと、リフレーミングとは、物事を捉える枠組み(フレーム)を変えて、違う視点から物事を見ることです。
リフレーミングができるようになると…
- 記録に書くことが変わります
- 連絡帳に書く文章が変わります
- 指導案に書くことも変わります
- 子どもへの接し方が変わります
- 保護者さんとの関係が変わります
- おたよりに書くことも変わります
- 要録が書きやすくなります
- 同僚や上司との関係も変わります
今回は、リフレーミングを活用して保育を見直す話です。リフレーミングという言葉を聞き慣れない方もいらっしゃると思いますので、まずは身近な例を挙げますね。
身近なリフレーミングの例
たとえば、公開保育をする必要があって、事前の指導でいろいろと指摘をされたとしましょう。
「上手くいかなかったな…」と落ち込むところを、「本番までに改善点が見つかってよかった」と、違う捉え方をするのがリフレーミングです。
ただ、次のような変換はリフレーミングとは言いません。
✕「あんなに言う必要はないのに、ひどい」
✕「上手くいかなかったのはあの人のせいだ」
これだけを見ると、「自分が我慢をする話か」などと、根性論のように受け取る人もいるかもしれないので、もう少し違う例も出しますね。リフレーミングは、嫌な気持ちにフタをするのとは違います。
目の前の物事は同じでも受け取り方で変わる
たとえば、トマトが嫌いな人、いますよね。調べてみたところ、主に「食感・舌触り」「味(酸味)」が嫌いな理由の上位だそうです。で、トマトが好きな人に聞くと、理由のトップは「おいしいから」だそうです。
このように、トマトを嫌いな人と好きな人がいるんですけど、食べているトマトが違うわけではないですよね。目の前にある「トマト」は同じでも、トマトを嫌いな人は「マズそう…」「食べたくない」と思うでしょうし、トマトを好きな人は「美味しそう」「きれいな色」などと思うかもしれません。
目の前にある物事(トマト)は同じでも、受け取り方によって真逆になってしまうことがあるんですよね。
※この話、決して、「見方を変えて苦手な物も食べましょう」ではありませんからね。
感覚と切り離して見る
ここで注目したいのは、トマト好きな人の理由には、次のようなものがあるということです。
- 栄養がある
- リコピンが豊富
これらは、「美味しい」とか「マズい」とかの感覚ではないですよね。「トマトには栄養がある」「トマトはリコピンが豊富」という事実です。トマトが嫌いな人も、「トマトには栄養がある」と言うことはできますよね。
リフレーミングでは、感覚と切り離して事実を見ていくんですよ。
食レポの人にならう
テレビ番組で食レポをする人を想像してみてください。
ロケ先の畑で、嫌いなトマトを食べることになったとき、食レポする人なら、どのような言い方をするでしょうか。少なくとも、「うわ、マズそう。無理。」とは言いませんよね。
「鮮やかな色ですね」
「メチャクチャ味が濃いですね」
「トマト好きの人にはたまらないでしょう」
などと言うのではないでしょうか。言っていることは、嘘ではありません。気持ちとしては「もう無理」と思っていたとしても、番組を見る人のために必要なことを伝えるところがプロですよね。
リフレーミングを保育に活用すると
先ほどの、食レポの人の話がヒントになります。「番組を見る人のために必要なことを伝える」の部分です。ヒントというか、もうこれが答えですね。
「トマトはマズい」というのは個人の感覚で、それをそのまま食レポしてもメリットにはなりません。同様に、連絡帳では、受け取る保護者のために必要なことを伝えます。「落ち着きがありません」「話を聞けません」などと伝えてもメリットにはならないんですよね。
ではどうするか
「落ち着きがありませんでした」
というのは、受け取る側がそう感じているだけです。
じゃあどう表現するかというと
「前のめりになるくらい、やる気にあふれていました」
「とても興味をもって、なんとかのぞき込もうとしていました」
「感じたことを友達に伝えて顔を見合わせていました」
などです。
もちろん、その時々の状況で変わりますが。
このような受け取り方や表現ができるようになると、保育の全てが変わってくるんですよ。
- 記録に書くことが変わります
- 連絡帳に書く文章が変わります
- 指導案に書くことも変わります
- 子どもへの接し方が変わります
- 保護者さんとの関係が変わります
- おたよりに書くことも変わります
- 要録が書きやすくなります
- 同僚や上司との関係も変わります
自分の子どもについて、「落ち着きがありませんでした」と伝えられた場合と、「前のめりになるくらい、やる気にあふれていました」と伝えられた場合では、保護者さんからの反応、その後の保護者さんとの関係は、変わってくると思いませんか?おたよりについても、同様のことが言えますよね。
また、要録は、子どもを肯定的に捉えて書く必要があります。日々、子どもを肯定的に捉えて保育をしていくことができると、要録を書くときに、「書くことが無い…」などの悩みとは無縁になります。
普通のリフレーミングと違うところ
今回お伝えしているのは、世間一般で言うところのリフレーミングとは少し違います。単にポジティブな言葉への変換ではありません。普通のリフレーミングでは
「落ち着きがありませんでした」
↓
「前のめりになるくらい、やる気にあふれていました」
「とても興味をもって、なんとかのぞき込もうとしていました」
「感じたことを友達に伝えて顔を見合わせていました」
とはなりません。
ある視点をもって考えることで、このような表現が自然に出来てくるようになります。
研修の概要
それでは研修のお知らせです。
研修名:【記録・要録・指導案】保育の全てを変えることができる「リフレーミング」を活用しよう
期日 :5月15日(日)
時間 :22:00~23:00
ZOOMにて、オンラインで行います。
この研修で変わってくること
この研修を受け、リフレーミングができるようになってくると、次の事が変わってきます。
- 記録に書くことが変わります。
- 連絡帳に書く文章が変わります
- 指導案に書くことも変わります
- 子どもへの接し方が変わります
- 保護者さんとの関係が変わります
- おたよりに書くことも変わります
- 要録が書きやすくなります
- 同僚や上司との関係も変わります
保育の全てにつながる子どもの見取りについて学び、保育を変えるきっかけとしましょう。
申込み方法
こちらのnoteの記事をご覧ください。
https://note.com/forhoikusha/n/na62c4d554a24
noteの記事を購入することで、研修への申込みとなります。価格は1000円です。noteの有料部分に、ZOOMミーティングのリンクが貼ってあります。
noteで返金の申請を受け付けてもらえる設定にしてありますので、安心してご購入ください。
それでは、5月15日(日)の22:00に、研修で会えることを楽しみにしています。