我が家は普段、家事も育児もツーオペです。もちろん、完全に50:50ではなく、日により、場合により偏りはあります。妻も私も、数日間なら完全なワンオペを苦痛は無くこなせるような状態です(もちろん、大変だったとは思っていますが)。こんな状態でも、不思議なことにツーオペの方が大変な場合があるんですよ。
大きな子どもを抱えるよりはワンオペの方が楽
何もしない夫に対して、「大きな子ども」という表現をされることがありますよね。その場合、ワンオペ以外の選択肢は無いので、大きな子どもはいない方が楽でしょう。単純に、世話をする必要がある相手が減りますから。「子ども達よりも手がかかる」という話も珍しくありません。想像するだけで気の毒になってきます。では、相手が「大きな子ども」ではなく、「最低限、自分のことはする大人」でもない、「家事や育児をする大人」の場合、全てが上手くいくかというと、そうでもないんですよ。
家事や育児をする大人
どの程度すれば、ツーオペで「家事や育児をする」と言えるのかは、人によって受け取り方が違うでしょうから、1例として私の話をします。
普段の家事や育児
- 買い物
- 夕食
- 洗濯
- トイレ掃除
ざっとこれくらいは、平日は私がしています。子どもの迎えや宿題を見るということは、主に妻です。生活の流れで、なんとなくこうなっています。子ども達は女の子なので、小学生になる頃から、私が一緒に風呂に入ることは止めるようにしたんですよ。ですので、子どもとの生活の関わりは妻の方が多いです。休日はまた違いますし、臨機応変にできることをやっていますが。
普段は私がしていることをX(ツイッター)などで話すと、とても多くのことをしているように受け取られますが、今の生活で自然にそうなっているだけです。仕事がとんでもない頃には、ほぼ妻にお願いしている時期もありました。
ワンオペの経験
ということで、妻はワンオペを当然のようにこなしていたのですが、私もある程度は経験があります。娘(小3)が産まれるときは、数日間ワンオペで娘(小5)と2人暮らしでした。当時、娘(小5)は2歳になる前で、いわゆるイヤイヤ期。産院にお見舞いに行って、帰るときに車の中で吐くほど泣きましたね。ここはさすがに大変だった部分です。でも、家では平和に過ごしていました。
妻がコロナウイルス感染症にかかったときも、数日間はワンオペを経験したのですが、子ども達が小学生になってからなので、普段と特に変わることはなかったです。子ども達は、ちょっと寂しい思いをしましたが。
ツーオペの方が時間がかかることがある
さて、ワンオペできる妻と私で、普段の生活をするとどうなるかというと、不思議なことに、余計に時間が必要な場合があるんですよ。1番ハッキリ分かるのは、朝の準備です。
朝、子どもが登校するときに、登校班の集合時間に間に合わないことがあります。ところが、妻が早番で先に出かけるとき(私がワンオペ状態のとき)は間に合うどころか、時間が余ります。普段は、おそらく、家族の人数が多い分だけ話をしてしまって、お互いに遅くなるんですよね。
それから、食事を作るときは1人の方がスムーズですね。子どもに手伝ってもらうと時間がかかるのと同様です。水を汲もうと思っても洗い物に使われている、開けようと思った扉の前に立たれている等、急いでいるときは、「一緒にしてくれてありがたい」という気持ちと共に、「やりづらい」という思いも出てきます。妻はハッキリと、一緒にすることを嫌がることがありますが…。
他にも細かいことはいろいろとあるので、言い出すとキリがありません。洗濯や掃除の仕方にこだわりがある人がパートナーだったとしたら、やり直すこともあるだろうから余計に大変になるんだろうなあ…等と思いながら生活しています。互いにこだわりが無い夫婦で助かったというか、ある程度は許容し合える相手で助かっています。
ここまで長々と語ってきましたが、結論としては家事も育児も仕事と同じようなものです。夫婦だからといって、それだけで上手いこと何かができるわけではないんですよね。ワンオペの方が楽なことも多々あります。上手くいかないときは、「分かってくれている」と思いすぎなのかなあと振り返って、コミュニケーションしていくことが必要ですね。
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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。
ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・
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