【やめるだけなら誰でもできる】雑談・壁面・連絡帳をやめる前に考えておきたいこと

あなたの園では、まだ連絡帳や壁面飾りがありますか?簡素化、ICT化で、やめてしまった園もありますよね。今のところ「やめても特に問題は無く、時間ができてありがたい」という話しか聞きませんが、自分がやったことの良い面だけ伝えがちなのが人間です。今回は、仕事中の雑談や、時間がかかる壁面・連絡帳をやめる影響を考えていきます。

ある会社で雑談をしていたAさんの話

保育関係ではない、ある会社で勤務していたパートのAさん。仕事をするスピードは遅く、その上、ここのところ毎日のように長電話をしていたそう。楽しそうに雑談をしていたため、勤務中に私用の長電話をしていると受け取られ、それもあってクビにされてしまいました。

翌日、いつものようにAさんへの電話がかかってきました。ところが電話をしてきた人はかなりのクレーマーで、数日前に電話をとったのが、たまたまAさんだったのです。これまではAさんが相手だったので話が通じたのですが、他の人では全く相手ができませんでした。その会社の人は、すぐにAさんに頭を下げ、戻ってきてもらったそうです。

という話をどこかで聞いたのですが、このように、「無駄に思えることが実は大事なことだった」ということってあるのではないでしょうか。

保護者と雑談をする担任

まず声を大にして言いますが、けっして保護者さんが先ほどのクレーマーと似ているという話ではありませんからね。「無駄に思えることも大事かも」という話ですからね。

保護者と雑談をしている人、見かけますよね。特に、職員の人数がギリギリのとき、迎えに来た保護者といつまでも話をされていると、「少しくらいこっちのことも考えて(怒)」となるのではないでしょうか。でもね、雑談って必要なんですよ。雑談をするから助かっている保護者さんはいます。保護者さんが急いでいるのに雑談をするのはアウトですけど。それから、会議の時にも雑談はいりませんけど。

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【鍵は司会にアリ】会議の時間を劇的に短縮する3つの場面設定と司会の言葉

特に、ベテランのちょっとした一言で楽になる保護者さんはいます。雑談禁止で必要事項だけ伝えるようになると…

雑談で楽になっていたはずが辛いままになる

子どもに影響

噛みつきとなって現れる

「雑談しないようになって時間はできて、良いことばかりです」の裏に、もしかしたら、こんなことが起こっているかもしれません。

いつも変わらない壁面

「壁面は季節を感じさせるものを作る」と思っている人が多いようですが、壁面の役目はそれだけではありません。ザッと考えただけでも10個以上の役目があるんですよ。

  • 友達に興味をもつ
  • 作品を飾る
  • 安心感をもつ
  • 分かりやすくする
  • 行事などを楽しみにする
  • 季節を感じる
  • 美的な感覚を養う
  • いろいろな素材に触れる
  • 部屋の雰囲気を作る
  • 飾ってあるものに興味を持つ
  • 壁面そのもので遊ぶ

壁面で「安心感をもつ」という場合があるんですよね。先生が着ているエプロンのキャラクターで安心感をもつ子どもがいるでしょう。それと同じことです。大好きな壁面で元気を出せるのであれば、その子どもにとって、壁面はとても大事なものです。「もう無くても大丈夫だよ」という状態になるまで、お気に入りの部分だけでも壁面を残しておいたほうが良いことがあります。

残りの10個についてはこの記事を読んでみてください。
【作るのがもっと楽しくなる】壁面製作のレパートリーを10倍に増やすアイディア集

各クラスの事情で、「壁面があった方が良い」という場合もあります。「それぞれのクラスに差があるとマズいから」ということで、一律に壁面をやめてしまうかどうかは、よく考える必要があります。

安心できる連絡帳

連絡帳も、「あると安心できるもの」になっている場合があります。日々の記録や、ちょっとした日記の代わりになっていることもありますよね。記録や日記としての機能だけを考えると、他のものに書いてもらえばすむことですが、「連絡帳を通してのやりとりで保護者が安心する場合がある」というのは頭に置いておく必要があります。言葉で伝えることが苦手で、また、他の人もいるところだと伝えづらくて、書いて伝えたいという人がいるんですよね。

連絡帳の代わりになるものが何かあるでしょうか?

単に何かをやめるのは簡単なことです。「やめることで、どこかに影響が出ないだろうか」をしっかり考えた上でやめたいですね。

もしあなたが保育関係者なら、「保育塾ベーシック」についての詳しい内容を読んでみてください。「子どもを見取る」「記録する」「援助する」「指導案を書く」「要録を書く」ということについて、3日に1度、10分ほどのプチ研修がメールで届きます。

保育塾ベーシックの紹介

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

「もっといろいろと知りたい」という方は、

ホームページや、このサイトの記事が一覧になったサイトマップをご覧ください。

管理人うち@uchi70794834|Twitter)

保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。