もっと楽にできる水槽の掃除と水替えの仕方




保育士のみなさん、幼稚園教諭のみなさん、こんにちは。

保育を仕事としている、みなさんにとって、生き物の飼育は、避けては通れないことの1つでしょう。飼育の中でも、水槽の掃除と水替えは、面倒で大変な作業です。

正直な話、あまり飼いたくない生き物を世話しないといけないこともありませんか?そんなときは、余計に掃除と水替えが面倒になりますよね。

今回は、楽に、清潔に、早く、道具にお金のかからない、水槽の掃除と水替えの仕方を紹介します。

水槽の掃除と水替えはこれで楽になる

あなたが水槽の掃除と水替えをしていて、面倒なこと、大変なことはなんですか?

  • 水槽から水をくみ出すこと
  • 重い水槽を運ぶこと
  • 生き物を触ること
  • フンや食べ残しを取り除くこと
  • 水槽の底に敷いた小石を洗うこと
  • 掃除用の便利な道具はないか調べること
  • 水槽についたコケを取り除くこと
  • 水道水からカルキ抜きをすること

これから紹介する掃除と水替えの仕方で、これらのストレスは大きく減らせます。次のことを、専門的な言葉をなるべく使わずに説明していきますね。

  • どのくらいの間隔でどのように掃除と水替えをすれば良いか
  • カルキ抜きの仕方
  • 海水や汽水(川と海の水が混ざった、湖などの水)の作り方

どのくらいの間隔でどのように掃除と水替えをすれば良いか

掃除や水替えは大変です。必要以上にすることを、やめてしまいましょう。

毎日少しずつすれば楽にできることを、ためてしまうから大変になります。特別に難しいことではないので、覚えてしまった方が、作業が一気に楽になります。

水槽についたコケの掃除

コケの掃除は、たくさんこびりついてからすると大変です。エサをやるときや、子ども達と一緒に眺めているとき、少しずつやりましょう。水は入ったまま掃除します。

道具を使えば、子ども達も周囲を水浸しにせずに掃除することができます。専用の道具は1000円くらいで売っています。お金を使いたくない人は自作しましょう。作るのは、マツイ棒です。割りばしに、輪ゴムで布を巻きつけるだけで、できます。

マツイ棒で掃除すれば、水槽のコケもきれいになります。

フンや食べ残しを取り除くこと

フンや食べ残しがたまってしまうと、水が腐ってしまいます。

まずは、必要以上にエサをやらないようにしましょう。

  • 金魚は、動かないときはエサはいりません。
  • ザリガニも、冬はほとんど食べません。
  • カエルは、動くものを食べるので、金魚やメダカのエサを与えてもゴミになるだけです。
  • アメンボは、水に沈んだものは食べません。

食べなくなったエサはアミで取り除きましょう。

専用の道具が、安いのは数百円で売っています。これも、買いたくなければ自作しましょう。ハンガーに、いらなくなったストッキングで作ることができます。洗濯用のアミと同じようなものです。

せっかく作るなら、高額な専用の道具と同じような形にしましょう。すくったものがこぼれないように、アミにある程度の深さをもたせます。ストッキングのつま先部分を使えば、深さのあるものができます。

フンの掃除は、飼育環境によりいろいろです。しかし、水質をきれいに保てるよう、フィルターがあっても週一回はフンを取り除きましょう。エサの食べ残しと同じアミが使えます。

また、水替えのときに、水と一緒に食べ残しやフンを吸い出しましょう。専用の道具は、安いものは数百円で売れています。新品なら、灯油用のポンプでも代用できます。百均のポンプで十分です。

髪の毛などの細かいゴミを取り除くこと

細かいゴミが気になるような方は、もう道具を持っているような気もしますが・・・。ある程度でよければ、代わりに火ばさみが使えます。菜箸でもはさめますが、キッチンのものと混ざると大変なので、やめたほうがいいかなと思います。

水槽の底に敷いた石の掃除

水替えのときに、石の隙間のゴミもポンプで吸い出しましょう。石自体を洗うのは、多くても月1回で十分です。普段からきれいにしているのなら、年2回とかでもOKです。エサやフンを取り除かないから、すぐに水が汚れて、何度も洗わないといけないことになります。

洗うときには、水槽の中の生き物を、バケツなどに移してから洗います。バケツに入れる水も、水槽の水と同じ温度で、カルキ抜きをしたものにしてくださいね。

水道水で洗うと、石についた微生物がいなくなってしまいます。水槽の中をきれいにしてくれる微生物です。飼育している水で、石を洗いましょう。

水替え

水替えの頻度は、ろ過装置や生き物によって変わります。ここでは、設備にお金をかけられない保育の現場として話を進めます。金魚、メダカ、カニ、ドジョウは、基本的に次のように覚えておけば大丈夫です。

  • 一度に3分の1程度の水を替える。
  • カルキを抜いた水を使う。
  • 水槽内の水温と、新しく入れる水の水温を同じにする。
  • 生き物の動きが活発なときは週一回。
  • 活発でないときは2週に一回。
  • 冬眠しているときは水替えしない。
  • 食べ残しなどで汚れがひどいときは水替えする。

ポンプで食べ残しやフンを吸い出ながら、水を排出します。新しい水を入れるときは、生き物を驚かさないように、そっと入れます。

上の基本に加えて、他の生き物は次のことに気をつけてください。

アメンボ
成虫なら、水道水でも大丈夫。水は、汚れてから変えるという程度でも大丈夫です。

ザリガニ
ろ過のフィルターがなければ週2~3回水替えしましょう。ザリガニ自体は汚い水でも生きることができますが、衛生的な問題で、替えた方が良いです。

カメ
フィルターがないのなら毎日水を替えましょう。

合わせてこちらの記事もご覧ください。

カルキ抜きの仕方

水道水は、消毒のために塩素が含まれています。そのため、エラ呼吸や皮膚呼吸をする生き物は、水道水の中で生きることができません。塩素がちょっと混ざっているだけでも、病気になります。

そこで、水道水に含まれている塩素を取り除く、カルキ抜きが必要になります。本当は、塩素とカルキは違うものですが、難しくなるので説明は省略。ここでは、塩素とカルキは大体同じものということで説明を続けます。カルキ抜きの主な方法は次の通りです。

汲み置きする

バケツなどに水道水を入れ、汲み置きしておくと塩素がぬけます。日の当たる屋外で6時間、日の当たらない室内や曇りの日は2~3日かかります。

日の当たるところで汲み置きした水は、水温が上がっています。水槽内の水と水温を同じにするために、さらに、室内で置いておかないといけません。塩素は水面から抜けるので、面積の広い容れ物のほうが、ぬけるのが早いです。

フタがついているものだと、塩素がぬけていきません。

市販のカルキ抜き(チオ硫酸ナトリウム)を使う

汲み置きに比べて、カルキ抜きに時間がかかりません。しかし、水槽の水と水温を同じにする時間はかかります。市販の物は、効果がしっかりでるよう、使用量を多めに表示してあるようです。ですので、「念のために多く使っておこう」と考える必要はありません。

量に神経質になる必要もありません。適当に使って、少々入れすぎても大丈夫です。通常の50倍の濃度で魚が死亡したという報告があるようです。水道水の、塩素の毒性よりはずっと安全ということです。

「チオ硫酸ナトリウム」という名前だけ聞くと、危なくないか不安になります。しかし、国によっては食品添加物としての使用も認められているようです。よほど非常識な使い方をしなければ大丈夫です。節約したい方は、ネットなどで「ハイポ」という名前で売られているものを買ってください。

300グラム380円とかで販売されています。水40リットルにつき、1グラム使えば効果が出るので、300グラムで300回分です。みんなで使っても、すぐには無くなりません。ホームセンターなどで見かける商品は、小分けにしてあるので高いです。それから、塩素除去以外の成分が入っています。粘膜保護やミネラルなど、必要に応じて選んでください。

その他の方法

飲用だと沸騰させるという方法があります。しかし、沸騰させると、水の中の酸素がなくなり、ミネラル成分は破壊されます。そのため、生き物の飼育のためのカルキ抜きに、沸騰させる方法は適しません。

ビタミンCを使う方法もあります。ミカンやお茶でカルキ抜きできるということです。風呂だと200リットルに対し、200mg~600mgで塩素除去できます。この方法で、飼育のために使う水のカルキ抜きをしている方もいます。しかし、塩素の濃度やペーハーなどを測定しながらです。十分な知識がないまま、生き物に使用するのはおすすめしません。

※ビタミンCを使ったカルキ抜きは販売されています。販売されているカルキ抜きは、メーカーがきちんとテストをしたものです。

他にも、飲用や入浴用として紹介されているものを使っての、カルキ抜きの方法がありますが、これらは、人間のための方法であって、他の生き物のためになるかどうかは別の話です。

海水や汽水(川と海の水が混ざった、湖などの水)の作り方

塩水を作るだけではだめです。海や湖からくんできた水は、何日ももちません。水替えするために、毎回取りに行くのも大変ですよね。

観賞魚の店で、人工海水の素が売られています。これを使って、海水や汽水と同じような水が作れます。しかし、保育の現場としては、高価で手が出せません。200リットル用で数千円とか、普通にします。この時点で、ほとんどの人が飼育をあきらめると思いますが、一応もう少し。

塩分の比重は、本に書いてあるもの、お店の水槽、実際の湖で、いろいろのようです。これもやっぱり難しいですね。比重を測る比重計も必要です。安い物だと1000円くらい。

海や湖に近い環境であれば、毎回水をくみに行けますが、そうでなければ飼育は難しいですね。

無理して珍しいものを飼わずに、身の回りの生き物をかわいがりましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

オマケにもう1つ、ヤシャブシの実(茶色くなったもの)を水質調整剤として使うことができるそうですよ。
憩いのOASIS(アクアリウムのブログ)

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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。