【発表会・保育公開】子どもが無理せず「育ったなあ小学生になってもやっていけるなあ」と安心してもらえるネタ

あなたは発表会のことをそろそろ考えていますか?1年を締めくくる発表会や最後の保育公開では、子どもが育った姿を見てもらうことで「これで小学生になっても大丈夫」と安心してもらいたいですよね。ですが、無理はしたくないところです。今回の記事では、特別な練習がいらず、他の誰かと比べられないネタをお伝えしますね。年長向けです。

子どもが無理せず発表会をするポイント

子どもが無理せずに発表会をするポイントは、普段の保育でしているのと同じものを見てもらうことです。劇や合奏など、特別に練習をするから無理が生じます。それから、他の誰かと比べられてしまうと辛く感じる子どもが出てきます。ですので、「自分が得意なことを見せる」という発表の仕方は、別の機会にお伝えすることにします。

「育ったなあ」を感じてもらうために

まずは、「育ったなあ」を感じてもらうためにすることを考えてみます。大きく分けて2つのことが考えられます。

  • 数年前の姿を思い出してもらうこと
  • 今の育ちを体感してもらうこと

数年前の育ちを思い出してもらうこと

「卒園のときにムービーを流す」ということをしている園があると思います。それと同じように、数年前の姿を実際に見てもらいましょう。ただ、豪華なムービーを作るという話ではありません。写真を数枚選ぶだけでもOKです。できることなら、園のブログやお便りで使った写真を使い回して、とにかく楽をすることを考えましょう。このとき、単に見てもらうだけではないことがポイントです。「3歳のときはこんな姿でした。今はこうなってます。」というような解説をつけます。

上手くできるAちゃんと思うようにできないBちゃんを比べてしまう発表会ではなく、とにかく可愛かった数年前の姿と頼もしくなった今の姿を実感できる発表会にするんです。

発表会の時に数年前の姿を振り返ると、子ども達も自分の育ちを実感して、卒園までの生活を送ることができます。拙いしゃべり方をしていた3歳のムービーを見た後、今の子ども達の声を聞くと、それだけでも育ちを感じることができると思いませんか?

今の育ちを体感してもらうこと

子どもの育ちは、見るだけだとなかなか分からないんです。数年前、ある園でダブルダッチを見てもらったことがあります。そのとき、子どもの1人が跳びながら移動して、縄を回している私に抱きついたんですけど、その難しさが上手く伝わらなかったんですよね。どんなにすごいことをやっているのかを、後から説明しました。
ダブルダッチは幼児も跳べる!入れる!技もできる!意外と簡単な跳び方・入り方・回し方

ということで、見るだけではなく、子どもの育ちを体感してもらうことを考えましょう。たとえば、保護者さんと子どもとで、1対1の綱引きをすると、子どもの力強さを感じることができます。これも、3歳や4歳で同じことをやっていると、そのときよりも育ったということがよく分かりますね。

「大根抜き」も面白いです。子どもが大根になって、親は自分の子どもを引っ張ります。いくつかのグループに分かれてやってみましょう。普段はグループ同士の対決で楽しんで、発表会に備えましょう。

「小学生になってもやっていけるなあ」を感じてもらうために

「小学生になってもやっていけるなあ」を感じてもらうために、「練習してないのにこれができるんだ」を見てもらいましょう。人によっては、これはとても難しいと感じるでしょう。といっても、普段からしっかり遊んでいればできることです。

クジ引きや、猛獣狩りのゲームで、たまたま一緒になったチームでゲームをやってみましょう。このときも、ちゃんと解説をつけます。「今から見てもらうのは、『たまたま一緒になった友達と協力できる』という姿です」ということを、しっかり伝えましょう。やることは、「数人で新聞紙を持ち、その上にボールを載せて競争する」でも、「ブロックや新聞などでタワーを作る」でも何でも良いです。普段やっていることを、数人のチームで見てもらうだけです。これも、数年前の遊びの姿を写真などで見ると、育ったことが本当によく分かります。

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保育塾ベーシックの紹介

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。