飾るだけじゃもったいない!遊べる壁面アイディア30

新しい壁面を考えるのに苦労しているみなさん。

毎年のように壁面を使い回しているみなさん。

思い切って、壁面そのものを遊べるようにしてみませんか?

この記事では、壁面そのものを利用して遊べるアイディアを集めてあります。

ごく普通の可愛らしい壁面とは、かけ離れているので、自分の園でどこまで許されるか、考えながら読んでください。

それから、年齢に関係なく並べてあります。

子どもにピッタリ合ったものを、選んで試してくださいね。

壁面で身体を動かせるようにする

雨の日が続くと、外で遊びにくい分、身体を動かすことが少なくなりますね。壁面を使って、身体を動かせるようにしてみましょう。

1.壁に手形をつける

子どもの手形をとって、壁に貼り付けてみましょう。自分の手形を目がけて、背伸びやジャンプをしてみたくなります。どの手形まで届くか、ゲームをしても面白いですよ。

2.壁に目盛りをつける

目盛りをつけると、身長を測ったりどこまで届くかジャンプをしたりして遊べます。10の姿でいうと、「数量や図形~」と関係していますよね。

3.天井から風船を吊す

壁に向かってジャンプするのが危ないのであれば、壁から少し離れたところの天井から、風船のようなものを吊してみましょう。これも、高さを少しずつ変えると、ジャンプするのが楽しくなります。

4.天井から楽器を吊す

風船などではなく、楽器を吊して、ジャンプして音が鳴るようにしても面白いです。

5.横に向かって目盛りをつける

壁際にマットを敷いて、壁には横方向に目盛りをつけてみましょう。マットの上を、幅跳びのようにジャンプして、どれくらい跳べたか見るようになります。

6.影絵をつける

壁に、子どもの身体の形をした影絵をつけると、その動きの真似をして遊べます。いろんなポーズがとれるようにしてみましょう。

7.的を貼ってボールを投げる

壁に的を貼って、的に向かってボールを投げると、ボール投げの運動ができます。

8.的を貼って手裏剣を投げる

壁に的を貼って、的に向かって手裏剣を投げることもできます。ボールを投げるときとは違う投げ方ですので、また違った運動になります。

9.飛行機の格納庫をくっつける

立体で飛行機の格納庫を作って、壁にくっつけると、紙飛行機を飛ばしてねらう遊びができます。また、作った紙飛行機を片付ける場所としても使えます。

10.玉入れのカゴをつける

運動会前なら、壁面に玉入れのカゴを作って、紙で作ったボールを投げ入れてみましょう。

作り方その1
百均の野菜干しのフタ部分をペンチでカットする。本体部分を壁に固定する。

作り方その2
虫取り網の丸い部分と網を半分にカットして、半円の状態で、網も壁にきっちりと固定する。

カゴに新聞などで作ったボールを入れて、周りに玉を投げる子どもを飾り付けます。子ども達はものすごく盛り上がって遊びますよ。

壁面で音が鳴るようにする

11.壁面の動物に、本物の楽器を持たせる

壁面に飾っている動物の手に、本物のカスタネットや鈴などを持たせてみましょう。子ども達は、楽器に興味をもって、すぐに鳴らしたくなります。

12.缶や箱を貼り付ける

壁に缶や箱など、音が出る物を貼り付けてみましょう。本当に叩けるようにすると、大合奏が始まります。隣のクラスから苦情が来るほど盛り上がります。

13.壁に板を貼る

壁に板を貼るか、壁のすぐ前に板などを置いて、太鼓のように叩いてみましょう。和太鼓をしている園は、遊ぶ時にも自主練習が始まります。

壁面に地図をつける

14.壁面に道路をつける

壁面に地図をつけると、子どもがすごく遊びます。壁面の道路の上を、車が動くように作ってみましょう。

15.壁面に線路をつける

道路ではなくて、線路も作ってみましょう。線路だけ作って貼っておくと、子どもが列車を作りたくなります。

16.園外保育のマップをつける

園外に出かけた場所が分かる地図を作ると、次に出かけたいところを話したりもっといろんな所に出かけたくなったりします。

17.物語の地図を作る

物語に出てくる地図を作ると、その物語がもっと楽しくなります。壁面の地図を眺めて空想を楽しめるし、人形を動かして冒険させることもできるし、実際に外に冒険に出かけたくなります。

18.子どもの遊びと関連した地図を作る

子どもの遊びと関連した地図を作ると、遊びがどんどん発展していきます。たとえば、海賊の遊びをしているとき、壁面を眺めているうちに宝の島が作りたくなって、本当の遊びで宝の島が出てきたり壁面にも宝の島を作って飾りたくなったりします。

19.本物の地図を貼る

もちろん、本物の地図を貼っても良いです。「引っ越してきた友達が、元々どこの県に住んでいたか」「この前の連休でどこに行ったか」「サンタさんが住んでいる国はどこにあるか」など、調べることはたくさんあります。地域の地図や日本地図、世界地図など、子どもの年齢に合った地図を貼りましょう。

見せる収納として壁面に飾った物を使って遊ぶ

20.パネルシアターを飾る

見せる収納として、パネルシアターを壁面に飾ってみましょう。壁面に飾ってあるパネルシアターは、子どもが使ってもいいことにすると、お話が始まります。

21.エプロンシアターを飾る

先程と同じやり方で、エプロンシアターを飾ってみましょう。お客さんを呼んで、順番にお話をしても面白いですよ。

22.紙芝居の枠を飾る

段ボールなどで、紙芝居の枠を作って飾ります。そうすると、子どもが物語と紙芝居を作って、みんなに披露することができます。

23.棚を置く

壁にくっつけて、棚を置いてみましょう。本物じゃなくても、段ボールなどで作った物で十分です。お店屋さんごっこの棚として利用できます。普段は品物をキレイに並べておきましょう。

24.小物を取り外しできるようにする

普段の可愛らしい壁面でも、木の実や果物、魚などを、取り外しできるようにしてみましょう。壁面の動物を相手に、ごっこ遊びになります。

可動する壁面を作る

25.ショベルカーのショベル部分を動かす

壁面の一部を、動くようにしてみましょう。たとえば、ショベルカーのショベル部分とか。少しでも動くと、楽しさが大幅に変わってきます。プラダン(プラスチックで作られた段ボール状のシート)で作ると丈夫になりますよ。

26.動物にかくれんぼをさせる

かくれんぼをしている動物が、物陰から覗いていたり出てきたりすると楽しいです。たとえば、ポケットの下に穴をあけて、ペープサートの持ち手を穴から出しておくと、子どもが下から押したときに、動物が顔を出します。

27.時計の針をつける

時計の針を動くようにして壁面にすると、子どもが面白がって、自然に時計を読めるようになります。

28.「めばえ」や「おともだち」を参考にする

平面の壁面を動くようにするヒントは、「めばえ」や「おともだち」など、子ども向けの本の中にたくさんあります。重ねる、切れ目を入れる、スライドさせる、めくって絵柄を変える、などなど。なんとなく見ていると気付かないかもしれませんが、壁面を動かすヒントを探すつもりで見ると、驚くような仕掛けにたくさん出会えますよ。

平面で遊ぶはずの物を壁面につける

 29.クイズを貼る

字が読める子ども達なら、クイズを作って、めくると答えが出てくるようにしてみましょう。

30.ミッケを作ってみる

「ミッケ」を壁面で作ってみましょう。1人で作ると大変です。子どもの作品を大量にはりつけましょう。

31.迷路を壁面にする

壁面全体を使って、迷路を作ってみましょう。ものすごく細かい迷路を作ることができる子どもでも、大きい迷路だと迷うので、みんなで楽しめます。

32.壁面にスゴロクを作る

壁面に大きなスゴロクを作ってみましょう。みんなで楽しめます。

33.間違い探しを作る

同じ壁面を2セット作ると、「間違い探し」ができます。飾る配置や、いなくなるキャラクターを変えると、毎日新しいものが楽しめますよ。

壁面を利用する大がかりな遊ぶ装置を作る

34.ピタゴラ装置を作る

ここまでくると、もはや壁面というより遊びそのものです。壁を利用してピタゴラ装置を作ってみましょう。そのうち、壁だけに収らなくて、保育室の真ん中の方まで出てきます。遊んだものを取っておいて、次の日に続きを楽しめる園であれば、1ヶ月以上も変化し続ける遊びになります。

35.お化け屋敷を作る

壁面に、お化けをたくさん飾って、お化け屋敷の一部にしましょう。大きな段ボールで、大人も入れるような大きなお化け屋敷を作ります。コースの途中で壁面のお化けを見ることができるようにしてみましょう。遊びこんでいると、コースの一部に壁面を使うことを、子どもが思いつきます。次の日に続きができるように遊びを取っておかないと、経験できない遊び方です。この遊びも1ヶ月以上は続きます。

いかがでしたか?

これでも、壁面アイディアの一部です。

「壁面で遊ぶ」ということ以外の視点が、あと10個あります。

【作るのがもっと楽しくなる】壁面製作のレパートリーを10倍に増やすアイディア集

を見て、さらにレパートリーを増やしましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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管理人うち@uchi70794834|Twitter)

保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務経験あり。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。