【参考にするのは5領域?3つの視点?】保育指導案に「ねらい」をいくつ書くか分かる話




「5領域に合わせてねらいを書くのが大変」
「人間関係のねらいは書けるけど、環境のねらいが書けない」
「ねらいを2つしか書いてないけどいいのかな」
なんて思っていませんか?

ねらいを書くときには、5領域や10の姿を考慮しますよね。

でも・・・

「5領域を参考にしたら5つ書く」とか「10の姿に合わせて10個のねらいにする」とかいう必要はありませんよ。

この記事では、保育指導案に「ねらい」を書くときに、何を参考にして、いくつの「ねらい」を書けばいいのか、例を挙げて説明してあります。

実は単純な話なんです。保育指導案を書くときに、「ねらい」の数や分け方で悩まなくてもいいように、サラッと読んでみてください。

「5領域」や「3つの視点」を参考にしても5個や3個の「ねらい」を書かなくていい理由

「ねらい」を書くときには、幼稚園教育要領や、保育所保育指針に載っている「ねらい」「内容」を考慮します。

乳児期は、そこまで迷わないですみますよね。
「健やかに伸び伸びと育つ」
「身近な人と気持ちが通じ合う」
「身近なものと関わり感性が育つ」
この3つですから。

「健康」
「人間関係」
「環境」
「言葉」
「表現」
5つの「ねらい」を毎回考えるのは大変です。
さらに、養護に関わるねらいもあります。

しかも、「10の姿」まで出てきて、なんだか分からなくなっている人もいますよね。

5領域は「ねらい」を分けてあるだけ

5領域は
「ねらいを分けてあるだけ」
と考えましょう。

  1. 子どもが育つように、「ねらい」をたてよう
  2. ちょっと多すぎて分かりにくいね
  3. 五つに分けたら調度いいんじゃない?乳児期は三つで

ということなんです。

分かりやすいよう、「ねらい」を5つに分けたのが5領域、3つに分けたのが「3つの視点」で、「必ず5つに分けないといけない」「3つにしないといけない」ということではありません。

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分け方は変わることがある例

食べ物で考えると、よく分かります。

  • 五大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質、無機質、ビタミン)
  • 三色食品群(赤「体をつくるもとになる」、黄「エネルギーのもとになる」、緑「体の調子を整えるもとになる」)
  • 六つの基礎食品群(1群、2群、3群、4群、5群、6群)

さらに、食事バランスガイドは分け方が違うし、4つに分けることを主張している人もいます。

「五大栄養素は5つに分かれているのに、赤、黄、緑で子どもに教えるなんていいの?」などと思う人は、あまりいませんよね。

「食べ物」を「五大栄養素」や「三色食品群」に分類するのも、
「ねらい」を「五領域」や「三つの視点」に分けるのも、
同じことです。

分け方を、ちょっと変えてあるだけです。

何を参考にして「ねらい」の数を決めるのか

結局、何を基にして「ねらい」の数を決めるといいんでしょう?

「10の姿を参考にして、乳児期から10の姿につなげる」なんてことを始めている園もあるようです。さぞかし大変でしょう・・・。

でも、乳児期は「三つの視点」、それ以降は「五領域」だと、つながりが分かりづらいと感じている人もいます。何か共通の基準がほしいところです。

10の姿よりも、もっといいものが、あなたの園にありますよ。

それは、「めざす子ども像」です。

「めざす子どもの姿」とも言います。保育理念とか保育目標と合わせて書いてありますよね。ただ書いてあるだけじゃないんですよ。文字通り、あなたの園でめざすべき子どもの姿であって、普段も意識しないといけないものです。
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【本当に分かってる?】「保育理念」「保育方針」「保育目標」の意味・違い・関係

5領域や10の姿は、全国の幼稚園や保育所のために考えられたものです。当然、地域性などは考慮してありません。というか、偏りがないようにしてあるはずです。

めざす子ども像(めざす子どもの姿)は、あなたの園や、あなたの園の子ども達のために考えられたものです。地域性や園の実情などもふまえてあります。当然、5領域や10の姿よりも、あなたの園の子ども達に合っているはずです。

めざす子ども像(めざす子どもの姿)は、大体3~4つの姿が書いてありますよね。ねらいの数としても調度いいと思いませんか?

期案や月案では、めざす子ども像(めざす子どもの姿)に表してある子どもの姿につながるように、めざす子ども像(めざす子どもの姿)と同じ数の「ねらい」をたてます。

日案だと、「今日は特にこのことを重視する」があるはずなので、「ねらい」の数は減ることが多いでしょう。週案だと、期案・月案と日案の間くらいです。

「毎日必ず30品目をバランスよく食べている」みたいな人は、おそらくほとんどいませんよね。「ガッツリ肉を食べたい気分」とか「最近ちょっと外食が多いから、家では野菜中心」みたいな感じで、ほどよく食事をしているはずです。

「ねらい」も、「毎回必ず4つずつ」などという決まりはありません。必要であれば、「毎月1つだけど、今月は友達との関わりの『ねらい』は2つに分ける」ということもあります。

反対に、「今週の1つ目のねらいは、めざす子ども像のAにもBにも関連しているから、普段は4つのねらいを書いているけど、今週は3つにしておこう」もあるはずです。臨機応変にいきましょう。

ねらいや内容の書き方については、
伝わりやすい保育指導案の書き方【ねらいと内容にぴったりの言葉が思い浮かばない人へ】
を参考にしてみてください。

まとめ

「5領域や3つの視点は『ねらい』を分けたもの」と考えましょう。
食べ物が「五大栄養素」や、「三色食品群」で分けられるのと同じ事です。

「めざす子ども像(めざす子どもの姿)」は、あなたの園の子ども達のために考えられたものです。だから、5領域に書いてあるねらいや10の姿よりも、あなたの園の子ども達に合っています。0歳から5歳児まで、「めざす子ども像(子どもの姿)」につながるように、ねらいを考えてみましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。