【超シンプルな視点で書ける】指導要録・保育要録の意味と書き方




「幼稚園幼児指導要録」「保育所児童保育要録」「幼保連携型認定こども園園児指導要録」「特別支援学校幼稚部幼児指導要録」

書くのが大変ですよね。

・2学期の途中から書いてるけど、いつもギリギリになる

・「10の姿」や「3つの柱」のことも入ってきて、書き方が全然分からない

・そもそも要録ってなに?

などと思っている人はいませんか?

この記事では、指導要録や保育要録を書くときに、必要以上に悩まなくてもすむよう、「シンプルな視点」をもって書くことを提案しています。

中学生でも分かるくらい簡単に説明しているので、気持ちを楽にして読んでみてくださいね。

指導要録・保育要録の意味

「要録」というのは、「要約を記録したもの」という意味です。

どんなことを要約するかというと・・・

入園はいつで、出席番号は何番で・・・などの要約を記録したものが「学籍に関する記録(保育所では「入所に関する記録」)」です。

こんな姿があって、こんなことを指導して・・・などの要約を記録したものが「指導に関する記録(保育所では「保育に関する記録」)」です。

指導要録は、小学校や中学校などにもあるので、「学籍」「指導」などの言葉が使ってあります。

指導要録・保育要録に書くべきこと

「学籍に関する記録・入所に関する記録」は、書き方を聞いたり調べたりすれば、すぐに分かります。

書くのが難しくて、時間がかかるのは「指導に関する記録・保育に関する記録」ですよね。

ですので、ここからは、「指導に関する記録・保育に関する記録」の話を進めます。

「指導に関する記録・保育に関する記録」には、次のことを書きましょう。

  1. この1年ですごく育ったことと、指導したこと
  2. 来年度の先生に、配慮してほしいこと
  3. 小学校以降につながる、育ちつつある姿と、どう指導してきたか(これを書くのは5歳児のみ)

これだけです。

本当は、「各領域のねらい」とか、「資質・能力」とか、考えなければならないことはあります。

もう少し詳しく説明しますね。

要録には「すごく育ったこと」を書く

指導要録・保育要録には、「本当にすごく育ったよね」ということを書きましょう。

通常は、「指導要録や保育要録は、このように書きましょう。」ということは、もっと難しい言葉で書いてあります。

書き方が分からなくて混乱している人は、次の引用は読み飛ばしてください。

2 指導上参考となる事項
(1) 次の事項について記入すること。
1年間の指導の過程と幼児の発達の姿について以下の事項を踏まえ記入すること。
・ 幼稚園教育要領第2章「ねらい及び内容」に示された各領域のねらいを視点として、当該幼児の発達の実情から向上が著しいと思われるもの。その際、他の幼児との比較や一定の基準に対する達成度についての評定によって捉えるものではないことに留意すること。
・ 幼稚園生活を通して全体的、総合的に捉えた幼児の発達の姿。
次の年度の指導に必要と考えられる配慮事項等について記入すること。
最終年度の記入に当たっては、特に小学校等における児童の指導に生かされるよう、幼稚園教育要領第1章総則に示された「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を活用して幼児に育まれている資質・能力を捉え、指導の過程と育ちつつある姿を分かりやすく記入するように留意すること。その際、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が到達すべき目標ではないことに留意し、項目別に幼児の育ちつつある姿を記入するのではなく、全体的、総合的に捉えて記入すること。

幼稚園及び特別支援学校幼稚部における指導要録の改善について(通知)

これは、文部科学省から、全国の教育委員会などに向けて、通知されました。

「教育要領が改訂されたので、要録も変えましょう」というものです。

引用したのは、「指導に関する記録」に書くことの部分です。

保育所やこども園でも、同じように書きます。

保育所児童保育要録に記載する事項

幼保連携型認定こども園園児指導要録に記載する事項

すごく簡単に表すと、一番最初に書いてあるのは、

「この1年ですごく育ったことと、指導したこと」を書きましょう

ということです。

書くときには、いくつか気を付けることがあります。

1つ目は、「5領域のねらい」を視点とすることです。

難しいように感じるかもしれませんが、実は、あまり気にしなくても大丈夫です。

「すごく育ったこと」を書くと、自然と「5領域のねらい」を視点として要録を書いていることになります。

なぜなら、「5領域のねらい」のことを考えて、月案や週案などの指導計画をたてているからです。

月案や週案をもとに保育をしているのに、「すごく育ったこと」が「5領域のねらい」から外れているということはないはずです。

「すごく育ったこと」を書いてから、「5領域のどれと関連しているかな」と思って見ると、どこかに当てはまります。

「すごく育ったこと」を書くときに、気をつけることがもう一つあります。

以前のAちゃんと今のAちゃんを見て、「すごく育ったこと」を書く

ということです。

「他の子どもと比べて」とか「何か基準があって、それを達成した」という育ちではありません。

要録には「配慮してほしいこと」を書く

要録には、来年度の先生に「配慮してほしいこと」を書きましょう。

たとえば、「大きな声を聞くと怖がって、話を聞くどころではない」「目の前に姿が見えていないと、自分に話しかけられているということに気付いていない」という子どもであれば、

子どもがこちらの姿を認識してから、穏やかな口調で話し始めると、話を聞きやすい

というようなことが書いてあると、子どもも先生も助かります。

要録には「小学校以降につながる、育ちつつある姿と、どう指導してきたか」を書く

要録には「小学校以降につながる、育ちつつある姿」を書きましょう。

これについては、5歳児のみ書きます。

「すごく育ったこと」でなくても、「育ちつつある姿」でOKです。

「育ったこと」として書いてしまうと、小学校の先生に誤解を与えます。

「10の姿」や「資質・能力」のことがあるから、「育ちつつある姿」なんです。

「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が到達すべき目標ではないことに留意し、項目別に幼児の育ちつつある姿を記入するのではなく、全体的、総合的に捉えて記入すること。

幼稚園及び特別支援学校幼稚部における指導要録の改善について(通知)

「10の姿」って、到達すべき目標ではないんです。

もちろん、「10の姿」のことも意識して保育をしますが、絶対に到達しないといけないということではありません。

これについて、詳しくは

【10の姿】「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」のとらえ方と具体例

に書いてあります。

「資質・能力」も、小学校や中学校、高校まで、ずっとつながるものなので、要録に書くのは「育ちつつある姿」です。

【保育だけ特別!】「資質・能力の3つの柱」でみんなが誤解してしまうこと

もご覧ください。

「こんなことができるようになりました」ということより

「こんな指導をして、こんな姿が育ちつつあります」ということを書きましょう。

「すごく育ったこと」を書くときと同じように、とにかく書いてみて、後から「10の姿のどれと関連してるかな」と考えれば十分です。

必ず、どれかと関連しています。

まとめ

要録を書くときには、気にしなければならないことがたくさんあります。

でも、気にしすぎると、何も書けなくなってしまいます。

まずは、シンプルに考えましょう。

「指導に関する記録・保育に関する記録」には、次のことを書きましょう。

  1. この1年ですごく育ったことと、指導したこと
  2. 来年度の先生に、配慮してほしいこと
  3. 小学校以降につながる、育ちつつある姿と、どう指導してきたか(これを書くのは5歳児のみ)

これだけです。

とにかく書いてみてから、

「5領域のどれと関連しているかな」

「10の姿のどれと関連しているかな」

と考えましょう。

必ず、どれかと関連しています。

具体的な書き方は

【1語からスタートしても書ける】指導要録・保育要録をスラスラ書く方法

【文のスタート・つながりで悩まない】指導要録・保育要録をスラスラ書く方法

をご覧ください。

肯定的に書くのが難しいときは

肯定的な言葉で「指導要録・保育要録」を書ける3つの法則

書くのに時間がたくさんかかってしまう人は

指導要録・保育要録に時間を取られる5つの理由と対処法

手が止まってしまって、どうしたらいいか分からない人は

指導要録・保育要録の書き方で迷ったときに試したい3つのこと

個人の重点が書けない人は

【指導要録・保育要録】1分で書ける「個人の重点」

を読んでください。

「10の姿」について、もっと詳しく知りたい人は、まず、

「これが10の姿です」と言える指導要録・保育要録の書き方

を読んでみましょう。

物足りない場合は、10の姿それぞれの記事を読んでみてください。

「これが10の姿(健康な心と体)に関わっています」と言える指導要録・保育要録の書き方

「これが10の姿(自立心)に関わっています」と言える指導要録・保育要録の書き方

「これが10の姿(協同性)にかかわっています」と言える指導要録・保育要録の書き方

「これが10の姿(道徳性・規範意識の芽生え)に関わっています」と言える指導要録・保育要録の書き方

「これが10の姿(社会生活との関わり)に関わっています」と言える指導要録・保育要録の書き方

「これが10の姿(思考力の芽生え)に関わっています」と言える指導要録・保育要録の書き方

「これが10の姿(自然との関わり・生命尊重)に関わっています」と言える指導要録・保育要録の書き方

「これが10の姿(言葉による伝え合い)に関わっています」と言える指導要録・保育要録の書き方

「これが10の姿(豊かな感性と表現)に関わっています」と言える指導要録・保育要録の書き方

「十分に頭がスッキリした、要録をしっかり書けそうだ」という人は、そのうち

指導要録・保育要録の内容と保育力をレベルアップさせる「援助」の書き方

も読んでみましょう。

清書の手書きがつらい人は、

指導要録・保育要録をパソコンで「無料」かつ「安全」に作成する方法

を読みましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

「もっといろいろと知りたい」という方は、

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まずは、今年度のように要録に苦労しないために

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などをチェックして、好きな記事を読んでみましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。