ピカピカに光らせるだけじゃない こんなにあった泥団子の遊び方

泥団子でできる、いろいろな遊び方

泥団子は、遊びこむほど、いろいろな遊びに発展します。

ピカピカに光らせるだけではもったいない。

感覚への刺激から、科学的な興味まで、本当にたくさんの育ちにつながっています。

とにかく感触を楽しむ

子ども達が最初に作る泥団子は、全然丸くないし、きれいでもありません。

砂や泥に触れること自体が気持ち良いんですよね。

なんとなく気持ち良いから触ってるだけでも、いろいろな学びがあります。

ザラザラやツルツルを、肌で感じます。

他にも、ベチャベチャ、トロトロなど、実体験を通した言葉の獲得にもなりますね。

掘り返した地面の冷たさ、日が当たった水の温かさ。

しりもちをつかないようにしゃがむことで、平衡感覚にも関係します。

どのように手を動かせば思った形になるのか、どの程度の力を入れるか、自然と学んでいきます。

他の遊びへの発展

・並べて作品にする

泥団子を作っていると、ひたすら並べたくなるかもしれません。

1人で100個以上の泥団子をアートのように並べた子どもがいます。

みんなの作った泥団子を並べていくと、すごい作品になります。

・投げて作品にする

透明のシートを張って、何メートルもある大きなキャンバスを作ります。

農業用のビニールシートだと、大きなサイズも簡単に手に入りますよ。

ぶつけた跡の形や、下に流れてスジになるのを、見てるだけでも面白いです。

みんなで泥団子をぶつけると、大きな作品ができあがります。

・的に当てる

跡が残るので、どこに当たったか、すぐに分かります。

コンパネに○を描いただけの的でも十分楽しいですよ。

ドッジボールが大きくて扱いにくい子どもでも、泥団子は投げやすいです。

雪が降らない時期にも、楽しんで投げる運動ができます。

・ごっこ遊びに使う

お団子屋さんはもちろんのこと、食べ物やさんの商品として、泥団子は使われます。

いろいろな形や大きさにする。

スープに入れても溶けない泥団子の材料を探す。

思い通りの泥団子を作ろうとするうちに、さらに泥団子作りをしたくなってきます。

・転がす

築山のてっぺんから、泥団子を転がします。

やっぱり、丸くて固くて大きいものが、遠くまで転がりますね。

転がすものが大きく、自分が作った泥団子なので愛着もあります。

そのため、ドングリやビー玉を転がすよりも、大規模な遊びになります。

雨どいや水道管を使ってコースを作ると、数ヶ月遊びが続くこともありますよ。

・材料を探す、集める

泥団子作りにはまると、材料を探すだけでも楽しくなります。

泥団子は、粘土質の土を混ぜると形が作りやすいです。

それに気付いた子どもは、地面を掘り返して、粘土質の土を探すこともあります。

サラサラの砂を集めて、さら粉やさんを始める子どもも登場します。

・ぶつける、落とす

どちらが固いか、2つをぶつける。

高いところから落としても割れないかどうか試す。

大概、割れるまで続けてしまいます。

で、涙目で次の泥団子を作り始める。

どうすれば固い泥団子ができるかというのは科学的な興味。

固さの比べ方も考えています。

力加減も学んでいますね。

意地を張ると痛い目にあうことも学んでいます。

落としても割れないように、地面が柔らかいところを探すこともあります。

壊れるまで落とし続けるという、非生産的に見えることでも、学ぶことはたくさんあります。

泥団子で遊ぶとき、子ども達は、かなり頭を使っていますよ。

ピカピカに光る泥団子を作る

ピカピカに光る泥団子は、やっぱり魅力的です。

作り方を詳しく紹介したサイトがありますので、リンクからどうぞ。

原田左官工業所

まずは、原田左官工業所のサイトです。

これは、みなさんがあまり知らない方法かもしれません。

大津磨きという技術だそうです。

似たような方法で、ビンや陶器のコップで泥団子を磨くやり方もあります。

「鏡面~」みたいな、専門的な名前もあったはず。

うろ覚えですみません。

子どもに見せるために、時間をかけずに作りたいときにオススメです。

冒頭のこの写真の泥団子は、私が作ったものです。

裏技というのは、陶器のコップで磨くこと。

そして、白っぽいのは泥団子ではなく粘土団子です。

すぐにピカピカになります。

光る泥団子 早期脱水白玉法

「これ以上丁寧に説明してあるところはないのでは」というほど詳しいサイト。

児童心理学者の加用文男(かよう・ふみお)さんが書かれたものです。

泥団子の本を何冊も監修している方です。

日本泥だんご科学協会の理事長でもあります。

一般的に知られているのはこの方法だと思います。

ビニール袋に入れると、作業を中断できるので、何日も遊びが続きます。

泥団子の状態を見て、子どもが自分で判断できるのです。

子どもが袋の口を結ぶときに泥団子を傷つけないよう、注意が必要です。

ジップのついた袋を用意すると、うまく結べない子どもでも自分でできますよ。

泥団子に限らず、子どもの発達に合わせた遊び方をすることが、本当に大事です。

他の遊びについても、チェックしてくださいね。

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管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。