オンライン研修のお知らせ「たった一言分だけの記憶からでも要録の文章が書ける基本の3文の話」

保育所、幼稚園の要録について、基本の書き方をお伝えするオンライン研修を行います。ペンが止まって進まない方、書くことがありすぎて上手くまとめることができない方の両方におすすめします。「教えてもらったやり方で指導したら、先生達が本当に書けるようになった」と、園長先生方からもお言葉を頂いてます。指導する立場の方にもおすすめする研修です。

要録には何を書くのか

最初に、「要録には何を書くのか」ということを考えてみましょう。

実は、国から各自治体に「要録にはこういうことを書きましょう」という文書が送られているんですよ。その中に書いてある言葉は難しいので、メチャクチャ要約してみると

✔この1年ですごく育ったことと、指導したことを書きましょう
✔来年度の先生に、配慮してほしいことを書きましょう
✔小学校以降につながる、育ちつつある姿と、どう指導してきたか(これを書くのは5歳児のみ)を書きましょう

というようになります。

✔この1年ですごく育ったことと、指導したこと
 ↑
これを分かりやすく伝えるためには

・最初はこんな姿だった
・こんな援助をした
・今はこんな姿になっている
という3文で書きます。

配慮してもらいたいことや、育ちつつある姿は、この「3文で書く」を基本として、そこに付け加えていきます。

実際に書くとどうなるのか

具体的な例を挙げると次のようになります。

よくある例文はこんな感じ
〇1学期には関心が無く、鉄棒の近くにも行かなかった。しかし、クラスの雰囲気に慣れるにつれ、次第に鉄棒でも遊ぶようになった。3学期には、できなくても頑張る姿が見られるようになった。

市販の本には、こんな感じの例文が載っていることが多いです。しかし、この文だと、国から各自治体に送られた文書の中で言われている、「要録には子どものすごく育ったことと指導したことを書いて」の「指導したこと」の部分が足りないんですよね。

ということで、例文をちょっと書きかえてみます。

援助を書くと…
〇始めは関心が無く、鉄棒の近くにも行かなかった。しかし、他の遊具でたくさん遊んだり担任や仲の良い友達に誘われたりするうちに、鉄棒でも遊ぶようになった。3学期には、できなくても頑張る姿が見られるようになった。

これは、
・最初はこんな姿だった
・こんな援助をした
・今はこんな姿になっている
という3文で書かれています。

これを書きやすくする方法を、研修内でお伝えします。

※援助の部分は「◯◯という援助をした」ではなくて、いろんな書き方をします

さらに、ここに配慮や育ちつつある姿を付け加えていきます。
「配慮」や「育ちつつある姿」も、「要録にはこんなことを書いてよ」と、国から言われていることです。

配慮してもらいたいことを書くと…
〇始めは関心が無く、鉄棒の近くにも行かなかった。しかし、他の遊具でたくさん遊んだり担任や仲の良い友達に誘われたりするうちに、鉄棒でも遊ぶようになった。3学期には、できなくても頑張る姿が見られるようになった。体の動かし方には、ぎこちなさが残っている。鉄棒をしっかりと握っていないこともあるため、安全に注意するよう、配慮をお願いしたい。

10の姿を意識して書くと…
〇他の遊具でたくさん遊んだり担任や仲の良い友達に誘われたりするなどの経験を重ねるうちに、苦手な鉄棒にも挑戦するようになった。3学期には、できなくても頑張る姿や、「次はこうするよ。」などと、自分で目標をもって、繰り返し頑張る姿が見られるようになった。

これらの文章を、「鉄棒頑張ってた」の一言から膨らまして書けるようにしていきます。それから、配慮や10の姿をどう付け加えていくかも詳しくお伝えします。この書き方が身に付くと、普段の記録や連絡帳が書けない問題も無くなっていくでしょう。

どうやってこんな表現にするの?

もちろん、実際に大事なのは内容なんですけど、要録に使用する言葉や文末の表現にこだわる人もいますよね。そこで、いろいろな表現ができるように、要録の書き出しや接続詞、文末などの例を紹介します。また、それらの例を当てはめて文を作ることができるテンプレートもいくつか用意していますので、スクショして持ち帰ってください。

今回の研修はいつもと少し違います

実は、今回の研修は2本立ての片方です。もう片方、「肯定的な言葉で書く」ということと「全体の文章の構成」についての研修は、後日行います。両方受けたい方や、「研修ではなくて、本みたいにまとめてよ」という方は、次の記事を読んでください。

市販の本にはハッキリ書いてない「要録の書き方」と「要録で感じるモヤモヤの答え」を全て教えます

「たくさんの字を読みたくない」「とりあえずこれだけ興味がある」という方は、続きを読み進めてください。

研修概要

研修名:たった一言分だけの記憶からでも要録の文章が書ける基本の3文の話
期日 :1月22日(日)
    2月5日(日)
時間 :21:30~23:00
ZOOMにて、オンラインで行います。
どちらか都合の良い日にご参加ください。

保育所、幼稚園の要録について、基本の書き方をお伝えするオンライン研修です。書くことがありすぎてスッキリさせたい方、ペンが止まって進まない方、上手く書けない人を指導する立場の方にオススメです。

参加方法

研修への参加は、次のnoteの記事で受け付けています。

たった一言分だけの記憶からでも要録の文章が書ける基本の3文の話

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。