「保育園でこんなことがありました」と保護者に伝える「お知らせボード」。毎日何を書いていますか?
「毎日雨だし、書くことないな」「この前と同じようなこと書いてる・・・」「時間ないのに無理!」なんて思ってる人も、いるかもしれませんね。
この記事では、保護者が読んで分かりやすいよう、毎日のお知らせボードに書くべきことを分かりやすくお伝えしています。
保育の内容が素晴らしくても、それが伝わらないともったいないですよ。
ポイントを押さえた上で、何をどのように書けばいいのかを考えてみましょう。
伝わりやすい「お知らせボードの書き方」のポイントとは
保護者に伝わりやすくするためのポイントを一言で表すと・・・
一般社会の人に向けて書く
ということになります。
具体的には次のようなことがあげられます。
- 書き出しの「今日は」をやめる
- 過剰な装飾はやめる
- 見出しをつける
- 子どもの様子を伝える
- 事務的なお知らせは、他のことと区切る
書き出しの「今日は」をやめる
今日のことをお知らせするのに、「今日は」を書く必要はありません。
一般的な会社で、日々の報告書に「今日は午前中、会議の資料をまとめて、午後からB社を訪問しました。」などと書いている人はいません。
小学生でも、「『今日は』は書きません」と指導されてしまいます。
3月4日
◯◯公園に出かけました
日差しが気持ちよかったので、◯◯公園に出かけました。久し振りの散歩です。
などと、いつの出来事かは日付を入れれば分かります。
むしろ、日付を入れないと、「今日は」がいつのことか分かりません。
過剰な装飾はやめる
空いたスペースに、ちょっとだけイラストを入れるくらいなら、「保育園らしくて可愛い」ということになりますが、過剰な装飾はアウトです。
「文章を書く前に絵から描いてるよね」というものも見かけます。
「保育中に絵を描いて遊んでるの?」というように受け取る人もいますよ。
掲示板に貼ってあるお知らせよりも、掲示板を飾り付けている作り物の方が多い場合も、やり過ぎです。
見出しをつける
見出しをつけた方が分かりやすいし、目を引きます。
なによりも、自分自身が何を書いているか、分かりやすいです。
「書きづらい」「何を書くか分からない」という人は、ザックリとでもいいので、見出しから考えましょう。いきなり文を書こうと思うから手が止まります。
最初から正確に書く必要はありません。細かいことを考えると、時間がかかってしまいますから。
「散歩のこと」
「可愛かった姿」
「持ってきてほしいもの」
などと、鉛筆で下書きしておいて、内容を書き始めましょう。
文章を書いた後で、
「久し振りの散歩です」
「お友達大好き❤」
「クッキング3/8(金)お忘れなく」
などと書き直せばOKです。
子どもの様子を伝える
「子どもの様子を伝えるって当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、子どもの様子が伝わりにくい書き方をしていることがあるんです。
「今日は最後の発表会に向けて、合奏をしました。◯◯という曲の中間部分はとっても難しいです。何度も頑張って、ついに今日できるようになりましたよ。子ども達の笑顔に、私も本当に嬉しくなりました。当日の演奏を、楽しみにしていてくださいね。」
上の文章の中で、子どもの姿は太字にした部分だけです。跳び箱でも、鉄棒でも、縄跳びでも、同じことが書けます。
それから、
曲の説明は基本いりません。
「私も嬉しくなった」など、担任の様子は基本いりません。
「子ども達の嬉しそうな笑顔が、本当に素敵でしたよ。」
「子ども達の笑顔が、嬉しさを物語っていました。」
などと書けば、全部が子どもの様子になります。
これも、見出しをつけたほうが分かりやすいですね。
「発表会の注目ポイント」
◯◯という曲は難しく、何度も繰り返して頑張ってきました。先日、Aちゃんが「いくよー。はい。」って声をかけると、ちょっとだけ合ったんです。その後、子ども達で合図を考え、ついに今日できるようになりました!みんなでそろって首を振り、リズムを取る姿が、一生懸命でとても可愛いですよ。
改行すると、さらに分かりやすいです。スマホで見ている人は、できればパソコンで見てもらうと、もっとよく分かります。
「発表会の注目ポイント」
◯◯という曲に苦戦してきた子ども達。何度も繰り返し頑張ってきました。
先日、Aちゃんの「いくよー。はい。」という声かけで、合わせるきっかけをつかむと、子ども達は話し合って合図を考え、ついに今日できるようになりました!
ココに注目
みんなでそろって首を振り、リズムを取る姿が、一生懸命でとても可愛いです。
- 頑張ってきたこと
- 子ども達が話し合いをしてきたこと
- 一生懸命さを見てほしいこと
これらが全部書かれています。
事務的なお知らせは他のことと区切る
「行事のこと」「持ってきてもらうもの」など、事務的なお知らせは、他のことと区切って分かりやすいようにしましょう。
見出しをつけていれば、それだけで、見出しが無いときよりも、ずっと分かりやすくなります。さらに、次のような方法で分かりやすく区切りましょう。
- 枠で囲う
- 別の紙に書いてくっつける
- 色を変える
- ボールペン、鉛筆など、書くときに使うものを変える
まとめ
保護者に伝わりやすく、読んでもらえる「お知らせボード」にするには、次のポイントを押さえておきましょう。
- 書き出しの「今日は」をやめる
- 過剰な装飾はやめる
- 見出しをつける
- 子どもの様子を伝える
- 事務的なお知らせは、他のことと区切る
保育の内容が素晴らしくても、それが伝わらないともったいないです。せっかくなら、伝わりやすいものにしましょうね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。「もっといろいろと知りたい」という方は、ホームページや、このサイトの記事が一覧になったサイトマップをご覧ください。