あなたは、「今月のおたよりに何を書こうかな…」と悩んだことはありませんか?月1回出すことになっているから仕方なく書いている人もいますよね。ICT化されて、おたよりや連絡帳が無くなった園もあるようですが、そんな簡単な問題ではないんです。今回は、おたよりの意味を考えると書き方が変わってくる話です。
なぜおたよりを書くのか
おたよりは、毎月1回出さないといけないものなのでしょうか。まず、なぜおたよりを書くのかを考えてみましょう。
おたよりって、ただのツールなんですよ。連絡帳や、日々の子どもの姿をお知らせするボードのようなものもツールです。ICT化で自動配信されるメールも、ブログも、「どう伝えるか」によって使い分けるだけで、「これでなければならない」ではないんですよね。もしかすると、おたよりよりも相応しいものがあるかもしれません。
園と保護者が共に子どもを育てていく
そのために、保護者との良好な関係を構築する
そのために、保護者に子どもの日々の様子を伝えたい
そのために、ツールとして何を使おうか
そうだ、おたよりを書いてみよう
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元々は、このような順番だったはずです。園によって多少は違うかもしれませんが、「隣の園もおたよりを書いてるし、よく分からないけど、うちの園もおたよりを書こう」がスタートではないはずですよね。
おたよりの書き方が目的に合っているか
クラス便りや園便りは、月1回出している園が多いのではと思います。だとすれば、おたよりは、長期の様子を伝えるものですよね。「9月20日に、こんな可愛い姿がありました」とか、「絵の具の活動をしました。こんな面白エピソードがあって…」ということだけを知らせたいのであれば、それは、月1回のおたよりである必要はありません。日々伝えればすむ話です。
では、「おたよりで長期的なことを伝える」って、具体的に何を書くのでしょうか。子どもの様子を伝えてはいけないということではなくて、その続きもあってほしいんですよ。
おたよりに何を書くのか
おたよりに書くことは、まず、子どもの様子です。その様子から分かる子どもの育ちを書いて、どのような意図でそのとき保育をしていたかを書くと、「あ、これって、子どもが育ってる姿なんだ。先生はこんなことを考えて保育してるんだ。それで子ども達がこんなに育つんだね」ということが分かります。
- 子どもの様子
- 子どもの育ち
- 保育の意図
- 子どもの発達
- これからの見通し
ある程度の長い文章を書くからこその園便り、クラス便りです。単に子どもの様子を伝えるだけなら、楽しそうな写真を何枚か見せた方が早いし、「おたよりは読まない」「写真だけしか見ない」という保護者さんが出てくるんですよ。
具体的にどう書くかというヒントの1つとして、「連絡帳に書き切れなかったことや個人に当てた内容を全員に向けておたよりに詳しく書く」ということをお伝えしています。例を1つ載せておきますね。
もしあなたが保育関係者なら、「保育塾ベーシック」についての詳しい内容を読んでみてください。3日に1度、10分ほどでできるメルマガが無料で届きます。子どもの見取り、記録、援助、保育指導案や要録の書き方が分かるようになってきます。
指導案や要録を実際に書き進めていく様子を見たり他の人の考えを聞いたりしたい方のために、
オンラインの研修も用意しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。
ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・
そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。