オンライン研修のお知らせ「10分で日案ができる10の質問&質問を応用して他の仕事もやってみる話」

保育塾から研修の案内です。

昨年度行った、「10分で日案ができる10の質問」では、
「質問に答える形であると書く人も考えが整理されやすいですね」
「質問形式は押しつけ感がなく良いですね」
「書くのが苦手な人が5分で書けました!」
「工夫すれば週案にも活かせそうです」
などの感想を頂きました。

5分で書けるなんて本当に素晴らしいです。しかも、内容が充実して、量としてはむしろ大幅に増えたそうです。

さて、今回注目したいのは、「工夫すれば週案にも活かせそうです」という感想です。実は、保育塾がお届けしている研修の中では、ずっと前から週案にも活かしています。今回の研修ではそこら辺も具体的な質問の言葉にしてお伝えしますね。

なぜ質問に答えるだけで日案ができるのか

ここまで読んで、「なぜ質問に答えたら日案ができるの?」と、不思議に感じる方もいらっしゃると思います。その疑問に答えますね。

保育指導案というのは、自己紹介みたいなものなんですよ。日案は「明日の保育紹介」、週案は「来週の保育紹介」、月案は「来月の保育紹介」です。「過去にこんなことをしてきた自分が、明日(来週)はこうします」「過去にこうだった子ども達が、明日(来週)はたぶんこうなります」ということを、整理し、文字に表して、自分と周りの人達に分かりやすくするために書きます。

「過去と現在の自分はこうです」「将来、こんなことをしようと思っています」という自己紹介と、やっていることは同じようなものなんですよね。

たとえば、「それでは順番に自己紹介をしてください」とだけ言われたら、「え…と、何を言おうかな…。名前とお願いしますだけだと味気ないし…」などと悩みますよね。そして、その場にいる人みんなが、当たり障りのない自己紹介をすることになります。

みんなの自己紹介が終わってから、主催者から「好きな食べ物とか、もっと知りたかったのに」などと言われたら、「最初から言っておいてよ」となりますよね。そのような自己紹介をしてもらいたいのなら、司会の人が、「オススメのパン屋さんと、あなたが好きなパンを教えてください」などと言ったら良かったんです。一気に具体的になりますよね。

保育指導案も同じことなんですよ。今は、「はい、明日の保育について、指導案を書いてください」なんです。それよりは、「オススメのパン屋さんと、あなたが好きなパンを教えてください」くらいの簡単な分かりやすい質問で、明日の保育について、具体的に考えることができたら助かると思いませんか?

日案作成で起こる困り事

日案を書くときには、かなり多くの困り事が発生します。保育塾でも、日案についての相談だけで、けっこうな数を受けてきました。

  • 書く前に保育を振り返る時間が無い
  • 振り返っても明日やることにつながらない
  • 何をやりたいのか分からないから書けない
  • 明日のことなんて分からないから書けない
  • 書きたいことをどう表現するか分からない
  • どこに何を書くのかちゃんと分からない
  • 書く量が多すぎる
  • スペースが狭すぎて書けない
  • 書く時間が無い
  • 書く意味が分からない

困り事、本当にけっこうな量ですね…
さらに、提出することに関しても、けっこうな悩みがあるようです。

  • 提出したものが当日返ってこない
  • そもそも提出が無く指導してもらえない
  • 週末にまとめて提出なのでその日の保育に活かせない
  • ギリギリで返ってきて考え直すので補助の先生に伝える時間がない
  • 指摘されすぎてへこむ
  • 指摘されたことをちゃんと直せたか分からない
  • 指摘が多すぎて全部を直すことができない
  • 指摘が多すぎてどれが優先か分からない
  • 指摘で書かれた文字が読めない
  • 提出する意味が分からない

今回の研修では、これらの困り事の大部分が解決するのではと思います。

子どもが集まらないとか話を聞かないとかはどうするの

結局のところ、日案を書くこと自体に困るのではなく、具体的な働きかけが分からないから悩んでいる。ということもありますよね。やりたいことはあるけど、子どもが言うことを聞かないから何もできないし、上司からいろいろと言われるし。だから日案だろうが週案だろうが書けません。

…という人のために、オマケもつけます。

この研修に参加した方には「子どもが集まらない時、話を聞かないときに試したい50のこと」という一覧もお伝えします。

「あ、これやってみよう」「もしかしたらA君はこれに反応するかもしれない」という発見にもつながりますし、指導案を書くときに、そのまま援助や環境の構成として書くことができます。

改めて

好きなパン屋さんを聞かれるくらいの質問で、日案ができたら良いと思いませんか?
子どもが集まらない時や話を聞かないときのヒントを50個ほど手に入れませんか?

週案その他にも活用しましょう

「そうはいっても、自分のところの園では様式も決まっているし…」「じゃあ週案はどうするの」というあなたのために、「質問をどう活用するか」ということもお伝えします。

この記事の冒頭では、「10分で日案ができる10の質問」に参加した方から頂いた「工夫すれば週案にも活かせそうです」という感想を紹介しました。頂いた感想の通りなんですよ。日案を簡単に作成することができる質問は、ちょっと形を変えるだけで他のことにも通用するんです。今回の研修内で、具体的な質問をいくるかお伝えします。自分自身に問いかけてみることはもちろん、若い先生に伝える場合にも使ってみてください。

研修の概要

研修名:10分で日案ができる10の質問
期日 :6月4日(日)
時間 :22:00~23:00

ZOOMにて、オンラインで行います。

参加はコチラのnoteの記事から受け付けています。
10分で日案ができる10の質問&質問を応用して他の仕事もやってみる話

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。