楽譜がどうしても読めない人っていますよね。
「苦手意識をもっている」とか「読み方が難しくて分からない」とかではなく、本当にどうしても読めない人です。
・どんなに頑張ってみても、順番に数えないと音が分からない
・5線譜の線が重なって見える
・オタマジャクシがぼやけたり重なったりする
このような人は、一般に紹介される「楽譜を読める方法」を教えられても、楽譜を読むことができません。
今回は、楽譜をどうしても読めない人が、楽譜を読めるようにするアイデアをお伝えします。
一般的に紹介されている、「楽譜を読めるようになる方法」ではないということを、先に断っておきますね。
楽譜が読めないのなら、読まずにすませてしまう
そもそも、楽譜が読めないということは、そんなに気にしなければならないことなのでしょうか。
楽譜が読めなくても音楽を続けている人は、楽譜に書いてあること以外の部分にも意識を向けることができます。
楽譜が読めるよりも、むしろ高度なことをしている場合が多々あります。
たとえば、かなりの数のミュージシャンは楽譜が読めません。
史上最も偉大なギタリストのランキングで何度も1位になっているジミヘンドリックス
「世界3大ギタリスト」と言われるエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ
ブルースの神様B.B.キング
「現代音楽のすべてのルーツ」と言われるビートルズのメンバー全員
彼らはみんな楽譜が読めません。
というか、才能がすごすぎて、楽譜の必要が無い人たちです。
ギターやベース、ドラムのプレイヤーは、楽譜が読めない人が多いですね。
歌手ではパヴァロッティ、マイケルジャクソン。
日本人で有名な話は、サザンオールスターズの桑田佳祐、ドリカムの吉田美和。
美空ひばりも楽譜が読めなかったと言われています。
ピアニストで楽譜が読めない人は、さすがに少ないようですが、辻井 伸行さんは、目が見えないということは、当然、一般的な5線譜は読んでいません。
それから小室哲哉。
楽譜が読めない人には、引き続き、楽譜を読まない選択肢もあるということをお伝えします。
これまで磨かれてきた感性が、楽譜を読むことで、ぼやける可能性もあります。
楽譜を読めなくてもなんとかなる方法は、ピアノが苦手なら弾けなくても良い!3つの理由と対処法でも紹介しています。
とはいえ、楽譜を読まないといけないから、この記事を読んでいるんですよね。
次からは、なんとかして楽譜を読めるようにする方法です。
拡大コピーをして楽譜を思い切り大きくする
楽譜を読みやすくするために、拡大コピーをしましょう。
それだけでも読みやすさが大きく変わります。
同じことを書いてあっても、小さい字だと読みにくく、大きい字の方が読みやすいです。
同じことを書いてあっても、小さい字だと読みにくく、大きい字の方が読みやすいです。
拡大コピーをすると、余白も大きくなるため、書き込みもしやすいですよ。
ドレミを書いてしまう
「ドレミを書いているから、いつまでも読めるようにならない」と言う人もいますが、全員に当てはまる話ではありません。
ドレミを書いていても、自然に読めるようになる人もいます。
ドレミを書かなくても、最初から読める人もいます。
ドレミを書かずに、いくら頑張っても、ずっと読めない人もいます。
読めなくて支障があるのなら、ドレミを書いてしまいましょう。
拡大コピーをしていると、ドレミも書きやすいです。
リズムを書いてしまう
1拍が4分音符とか、点が付くと、その音符の長さの半分を足すとか、ややこし過ぎます。
既存の音符でリズムが読みにくい人は、リズムも書いてしまいましょう。
自分に分かる書き方ならなんでもOKです。
記号で書く
音符の長さを記号で分かりやすく書いてしまいましょう。
・1拍分を丸1つ、半拍なら半円
・1拍分がVの字、半拍を/
・1小節分の長さを4つに分けて、音符の長さと楽譜上見た目の長さを揃える
どんな方法でも良いです。
自分のやりやすい記号を見つけましょう。
言葉を当てはめる
保育所や幼稚園で、鼓笛隊や和太鼓をしているところがあります。
子どもたちは、楽譜を読んでいないはずです。
どうしているかというと、音符に言葉を当てはめて、唱えながら演奏しています。
音符の長さに歌詞が全然合ってないような場合もありますが、楽しく覚えられればそれでOKです。
こんな感じで、自分に分かりやすく言葉を当てはめてみてください。
もし、自分ではなくて、子ども達に対してこの方法で教えるのであれば、音符の長さと歌詞は合わせた方がいいです。
「自分だけが分かればいい」のではなく「みんなに分かりやすくするべき」だからです。
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色をつけて見やすくする
白と黒だけで、ややこしい線がたくさん書いてあるから見えにくくなります。
見やすいように、楽譜に色をつけましょう。
たとえば、
・3つ目の加線に色をつける
・5線の両端と真ん中の線に色をつける
・ドレミを全部違う色にする
などです。
色がたくさんついている方が分かりやすいか、つけすぎると分からなくなるかは、人それぞれです。
決まりは無いので、自分が見やすいように工夫して色をつけましょう。
自分用の新しい音符を作ってしまう
いっそのこと、自分に分かりやすい音符を、新しく作ってしまいましょう。
試しに作ってみました。
もちろん決まりなんて無いので、自分が分かりやすいように書けばOKです。
一応、この音符をどのように考えて作ったかをお知らせすると、
音の高さは色で表す
低い音を下に、高い音を上に重ねる
音の長さは音符の横幅の長さで表す
細い縦線は1拍の境目
太い縦線は1小節の境目
横線はオクターブの境目
シャープは+
フラットは-
臨時記号は音符そのものに書く
こんな感じで、自分の好きな楽譜を作ってしまいましょう。
音を色で表すと、字の読めない子ども用の楽譜にもなります。
鍵盤に同じ色のシールを貼ると、子どもも楽譜を見ながら弾けますよ。
まとめ
どうしても楽譜が読めない人は、このまま楽譜を読まないという選択肢もあります。
楽譜を読まないことで磨かれる感性もあるでしょう。
なんとかして楽譜を読むための工夫として、5つのことを紹介しました。
・拡大コピーをする
・ドレミを書く
・リズムを書く
・色をつける
・自分用の音符で書く
これらを組み合わせて、自分に見やすい楽譜を作ってくださいね。
それから、ピアノを弾かなくても大丈夫な方法は、ピアノが苦手なら弾けなくても良い!3つの理由と対処法でも紹介しています。
そちらも読んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「もっといろいろと知りたい」という方は、