環境構成・援助の引き出しを10倍に増やす思考ツール(発展編)「考えておくべき3つの視点」

問題です。

A~Dのうち、「やらなくてもよいこと」「やってはいけないこと」はどれでしょう?

ヒントは、「子どもの発達」です。
これって、子どもの発達についてよく考えると、自然と分かることなんですよね。



さて、先月は「環境構成・援助の引き出しを10倍に増やす思考ツール」という研修をしました。

その中で、4つの思考ツールについて紹介したんですけど、今回は、その内の1つ、「できる、できない」「学ぶ、感じる」「楽しむ」に目を向けることができるツールついて深めていきます。この3つが、「考えておくべき3つの視点」です。
これは、4つのツールの中でも1番大事なことなんですけど、どうしても目が向きにくくなってしまうことでもあります。ハッキリ言って、「できる、できない」で考えている園が多すぎるんですよね。


何かをできることよりも、もっと大事なことがあります。


この研修では、それを分かってもらえると思っています。



保育では「やらなくてもいいこと」をやりすぎている

「人数が足りない」とか、「休憩できない」とか、「ノンコンタクトタイムが無い」とか、いろいろと言われがちな保育業界ですが、何かをできない原因の1つが、「やらなくてもいいことをやりすぎている」です。

ごく普通の園が一生懸命に取り組んでいることでも、実は「やらなくてもいいこと」ってたくさんあります。そこをハッキリさせていきましょう。ハッキリさせてというか、「やらなくてもいい」とする根拠を知ってください。自信をもって、「それは、この年齢の子ども達には必要の無いことですよ」とハッキリ言えるようになってください。

やらなくてもいいことは、しなくていいんですよ。それだけで、普段の保育がずいぶん楽になると思いませんか?浮いた時間で、休憩したり本当に必要なことを大事にしたりしたいと思いませんか?

学ぶこと、感じること

ここで質問です。

「あなたは今日、何ができるようになりましたか?」

と言われて即答できる人は少ないのではと思います。

だけど、

「何を学びましたか?」とか「何を感じましたか?」と言われたら、思い当たることがあるのではないでしょうか。

「できるようになった」だと、子どもを肯定することが少なくなるんですよね。「何を学んだか」「何を感じているか」に目を向けると、子どもを肯定できる場面が格段に増えます。先月の研修では砂場の例で、10の姿の「思考力の芽生え」について考えましたが、今回は、「健康な心と体」について、もっと低年齢にも通じる例を上げて考えていきます。

研修概要

環境構成・援助の引き出しを10倍に増やす思考ツール(発展編)「考えておくべき3つの視点」
10月9日(日)
22:00~23:00
ZOOMにてオンラインで行います。

ところで、冒頭の「やってはいけないこと」は、マット運動での後ろ回りです。幼児は、まだ十分に成長していないので、後ろ回りで脊椎を痛める可能性があるんですよね。跳び箱、鉄棒、縄跳びでも、発達や安全を考えてどのように行うかを知りたい方は、ぜひ研修を受けてください。

https://note.com/forhoikusha/n/naee00f5d1e9f

コチラのリンク先の、noteの記事から申し込むことができます。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。