あなたは自分で決めて何かを習慣化したことがありますか?たとえば、ダイエットのために食事の前に水を飲むとか、疲労回復のための昼寝を短時間しているとか。今回の記事は習慣化の話です。自分で決めて習慣化するから意味があります。「決まっていることだから」と、既存の決まりに従うのは、意味を感じられなくなったときに問題が発生します。
みんなが挨拶をする高校
私の地元の高校では、多くの生徒が道行く人にあいさつをします。下校中に自転車に乗りながら、部活中に走り込みをしながら、息を切らせていてもあいさつをするんです。これだけ聞くと、しっかり教育してくれる素晴らしい学校だと思うかもしれませんが、私は「ちょっと違うんじゃないか」と思っています。
「ちょっと違う」と思うのは2点です。まず、高校から離れるに従って、生徒達はあいさつをしなくなります。もしかすると、高校から離れた所では、たまたまあいさつをしない生徒だけに会っているのかもしれませんが。
もう1点は、あいさつをされる側が困るというか、あまり良い気持ちになれないことがあるんです。ある運動部は校庭の横の道路で柔軟体操などをしており、誰かが歩いてそこに通りかかると、「チワッス!」とあいさつをされることになります。その声に気付いた他の生徒達も「チワッス!」と言うのですが、50メートルほど向こうにいる生徒まで「チワッス!」と言い始めるんですよね。歩いている誰かの姿は見てないのではと思います。実際に横を通り抜けるときは、チラッとも見ずに、自分達の会話を楽しんでいるようですから。こちらからあいさつをしても無視されるような状態です。
習慣化するべきことは自分で納得して決める
先ほどの例はちょっと極端かもしれませんが、似たような状況は全国の学校であるのではと思います。小学校でも「大きな声で気持ちの良いあいさつをしよう」なんていう「今月のめあて」などがありますよね。「大きければ大きいほど良い」になってしまいます。しかも、あいさつに取り組んでいる一定の期間だけしか意識はされません。
ここで、先ほど出した例とは対極にある習慣化の例を紹介します。大谷翔平選手のマンダラチャートがそれに当たるのではないでしょうか。
いろいろなメディアで取り上げられているので、見たことがある人も多いのではと思います。この画像は、大谷翔平選手が高校1年生のときに、夢を叶えるために書いた目標達成のシートです。高校1年生でこれを書くことができるのもすごいですが、習慣化して今も継続しているところが本当にすごいですよね。
「運」の場所に書いてある、「ゴミ拾い」「道具を大切に扱う」「審判さんへの態度」「あいさつ」は、試合中にも見られます。グラウンドに落ちているゴミを拾ってポケットに入れる、選手が放り投げたバットを拾って渡すなど、相手チームのファンからも賞賛される様子がメディアで取り上げられています。
幼児の場合、このように、「◯◯のためにこれをする」という目標を自分で持ち、習慣化するということはできないですよね。そこで大人がいろいろと決めることにもなるのですが、やはり大事なのは「納得しているかどうか」です。「なんのためにこれをするのか」「どういう意味があるのか」納得して取り組むことができるよう、焦らず、根気強くいきましょう。納得せずにやってもその場しのぎで身に付かず、嫌な思いだけが残る可能性もありますから。
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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。
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