【保護者の心をつかむ】保育所・幼稚園のおたより(4月)の文例50選

「4月は年度の始めだから、書き出しをちょっと変えたい」「書き出しはできたけど、2文目が続かない」などで悩んでいる、保育所・幼稚園の先生方、今日で全部解決です。

この記事では、保育所・幼稚園の、4月のおたよりにぴったりな書き出し方、文例を紹介しています。

おたよりの書き出しは、基本的に

  1. 季節のあいさつ
  2. 子どもの様子

の順番ですからね。まずそこを押さえておきましょう。

おたよりの書き出しができるかどうかは「慣れ」です。いろんな例文を見て、自分が担任している子ども達の姿に合わせて、ちょっと変えるだけです。「季節のあいさつ」と「子どもの様子」を組み合わせて使ってくださいね。

自己紹介についてはコチラ
【保護者の心をつかむ】保育所・幼稚園の自己紹介の文例50選

季節のあいさつ(4月)の文例

とにかく、
「ご入園おめでとうございます。」
「◯◯組のみなさん。進級おめでとうございます。」
など、入園、進学を祝う言葉を書きましょう。

「一番最初に書かなければならない」ということはありません。
季節のあいさつをした後でもOKです。文のつなげ方を後から紹介するので、参考にしてくださいね。

春の心地よさを伝えたいとき

  • さわやかな風が心地よい季節となりました。
  • 春風が新しい季節を運んできたようです。
  • 暖かい日差しが、すっかり春になったことを感じさせます。
  • ぽかぽか暖かい日が続きます。
  • 心地よい日差しの中、~
  • 穏やかな春の陽気に包まれて、~

植物の様子を伝えたいとき

  • たくさんのタンポポが、新入園児を出迎えました。
  • チューリップのつぼみも、間もなく開きそうです。
  • 新年度に合わせ、チューリップが花開きました。
  • 満開の桜が、子ども達を祝っています。
  • 園庭では、色とりどりの花が咲いています。

チューリップや桜は、地域によって咲く時期が違うので、今の状態をそのまま書けばいいですよね。管理人が以前勤めていた園では、4月半ばに園庭の桜が満開になり、桜の下で集合写真を撮っていました。

待ち遠しかった気持ちを保護者に伝えたいとき

  • 待ちに待った◯◯組になる時がやってきました。
  • ついに◯◯組になりました。
  • 長い間待っていた◯◯組です。

季節のあいさつを少し丁寧にするとき

おたよりの書き出しは、基本的に

  1. 季節のあいさつ
  2. 子どもの様子

の順番で書きます。

でも、一般的な手紙などは次のように書きますよね。

麗春の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。

先程まで例をあげていた、春の心地よさ、植物の様子は、「麗春の候 」の部分です。ということは、その後の「貴社ますます~」とか、「平素は格別の~」部分は、普段のクラス便りには書いてない人も多いということです。

少し丁寧に書きたいときには、もう少し書き加えましょう。

「貴社ますますご清祥のことと~」の部分を書きたいのなら、保護者のことに気持ちを向けていることが分かる文にします。

「平素は格別のお引き立てを~」の部分は、保護者へのお礼です。

  • 保護者のみなさまも、お子様のご入園を待ち望んでいらっしゃったことでしょう。
  • 進級に当たって、いろいろな期待や願いをお持ちの方もいらっしゃることと思います。
  • 昨年度は園の活動に多大なご協力をいただき、ありがとうございました。
  • 保護者のみなさまのご協力のおかげで、昨年度を無事に過ごすことができました。

子どもの様子(4月)の文例

子どもの様子は、できれば、季節のあいさつや、保護者へのお礼と関連付けましょう。

たとえば、

季節のあいさつで「春の日の心地よさ」を伝えたら、子ども達の「ほっこり」するようなエピソードを書く。

季節のあいさつで「チューリップ」のことを取り上げたら、子どもの様子では、チューリップを見た子どもの言葉を取り上げる。

保護者へのお礼で、昨年度の行事への協力のことを書いたら、今年度の行事を楽しみにしていることが分かる、子どもの言葉を書く。

という具合です。

春の心地よさについて書いた文に続ける子どもの様子

  • 園庭を走りまわる子ども達の姿がたくさん見られます。
  • さっそく、砂場で水を流して遊び始めた子ども達です。
  • 笑顔と笑い声があふれ、子ども達の様子も明るい日差しのようです。
  • 日なたぼっこを楽しむ子ども達です。
  • 子ども達は「早く散歩に行きたい!」と口々に言っています。
  • 子ども達は、とにかく動きたくてしょうがない様子です。

植物について書いた文に続ける子どもの様子

  • 子ども達も、早く新入園の◯◯組さんと遊びたくて、「いつ遊べるの?」「今日は?」と、毎日聞いてきます。
  • 自分達で昨年植えたチューリップが咲いたことに、興味津々の子ども達。登園すると、すぐにチューリップの様子を見に出かけています。
  • どことなく、子ども達が描く絵も、花壇の花のようにカラフルになっています(満開の桜のように、ダイナミックになっています)。

待ち遠しかった気持ちを伝えた後に続ける子どもの様子

  • 保育室が2階になったことが嬉しく、何度も登り降りしたくてたまらない子ども達です。
  • 子ども達は、新しい部屋にあるものに興味津々で、すみずみまで眺めています。
  • 子ども達は、年下の子ども達に対して、お世話をしたくてしょうがない様子です。
  • 毎日やる気満々で、昨年度の年長さんからお願いされたウサギの世話をしています。

季節のあいさつを少し丁寧にした後に続ける文

季節のあいさつを少し丁寧に書いた場合は、「子どもの様子」ではなく、保育に向かう心構えを続けたほうがしっくりくることがあります。

  • 職員一同が連携し、お子様が安心して生活できる環境を整えてまいります。
  • お子様がのびのびと園で過ごせるよう、精一杯保育にあたります。
  • 就学に向かう大事な時期に、担任となった責任を果たせるよう、精一杯努力してまいります。

保護者へのお礼の後は、「子どもの姿+協力のお願い」でOKです。

  • 今年もすでに、保護者のみなさま主催の夏祭りを楽しみにする声が聞かれました。今年度も引き続きよろしくお願いいたします。
  • 数人の子ども達は、もう「発表会の準備する。」と言い始めました。いろいろとお手数をかけることがあると思いますが、ご協力をよろしくお願いします。

それぞれの記事につなげる言葉

月初めに出すおたよりと、月の途中や終わり頃に出すおたよりでは、つなげる文も違ってきます。4月は、入園、進級の後すぐ、おたよりを出しますよね。

保護者にとっては、入ったばかりの時、子どもが園でどのように過ごしているか、本当に心配です。ですので、4月中旬~下旬で、もう1回おたよりを出し、保護者が安心できるようにしましょう。

月初めの場合のつなげる言葉

  • さて、今月は次のような予定で過ごしていきたいと思っています。
  • 今月の予定は、次のようになっています。
  • 4月の予定は次の通りです。
  • 今月は以下のことを「ねらい」にしました。
  • このような姿を基に、4月は次のような「ねらい」にしています。
  • これらの姿を考慮して、4月は次のような姿を大事にしていきます。

月中頃や月終わりの場合

  • 他には、こんな姿もありました。
  • 4月は、他にもたくさん素敵な姿がありました。詳しく紹介します。
  • 子ども達が育ったことは、まだまだたくさんあります。それは・・・
  • 他にも、4月に見られた姿を紹介しますね。
  • さらに、次の3つの場面を紹介します。

それぞれの文をつなげると

これまで紹介した、それぞれの文をつなげてみましょう。自分の書き方に合わせて、書きやすいように変えながらつなげてみてくださいね。

1番伝えたいのは子どもの姿です。伝えたい子どもの姿を中心にして、前後に文をつなげていきましょう。

  • 暖かい日差しが、すっかり春になったことを感じさせます。◯◯組のみなさん、進級おめでとうございます。◯◯組になることを、本当に楽しみにしていた子ども達。保育室が2階になったことが嬉しくて、何度も階段を登り降りしたくてたまらないようです。こんな可愛い子ども達の担任をできること、本当に嬉しく思います。1年間よろしくお願いいたします。
  • ご入園おめでとうございます。
    実は、入園式の日、たくさんのタンポポが、みなさんを出迎えていました。後日、園内を探検したとき、子ども達はタンポポが咲いているのを発見しましたよ。さっそく見に行くと、みんなのお気に入りの場所になったようです。このような、「安心できる場所」を、一緒にたくさん見付けていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
  • ◯◯組のみなさん、進級おめでとうございます。
    ついに◯◯組になりましたね。昨年度、「もうすぐ◯◯組だよ。」という言葉をどれだけ聞いたでしょうか。新年度初日は、◯◯組の保育室と、隣の☆☆組の保育室を何度も見比べていた子ども達です。本当に嬉しいんでしょうね。年下の子ども達に対しては、お世話をしたくてしょうがない様子です。 そんなやる気いっぱいの子ども達なので、今月は次のことを大事にして生活したいと思います。
  • ご進級おめでとうございます。
    進級に当たって、いろいろな期待や願いをお持ちの方もいらっしゃることと思います。就学に向かう大事な時期に、担任となった責任を果たせるよう、精一杯努力してまいります。 どうぞよろしくお願いいたします。
    さて、子ども達は毎日園庭を元気よく走りまわっています。このような姿を基に、4月は次のように「ねらい」を立てました。
  • 入園おめでとうございます
    春風が新しい季節を運んできたようです。みなさんの入園に合わせて、チューリップが花開きました。子ども達は、毎日「チューリップ」の歌を歌っていますよ。これから1年、お子様がのびのびと園で過ごせるよう、精一杯保育にあたります。 1年間、よろしくお願いいたします。

まとめ

おたよりの書き出しは、基本的に

  1. 季節のあいさつ
  2. 子どもの様子

の順番です。

4月のおたよりには、入園や進級を祝う言葉も書きましょう。

ちょっと丁寧に書きたいときには、保護者への気遣いやお礼の言葉も書き加えます。

大事なのは書き出しよりも中身。書き出しに悩む時間がもったいないです。書き出しは、この記事の例文をつなげてサッと書き、中身を充実させましょう。

自己紹介文については、詳しくはコチラをご覧ください↓
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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

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ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。