「ほら、もうちょっとだから、頑張って歩いて」
「信号変わる前に、急いで渡ってしまおう」
「ゆっくり歩いてると、もっと疲れるよ」
なんてこと、子どもに言ってませんか?
子どもって、大人に合わせて歩くのツラいんです。
「そんなこと知ってるよ」と思った人も、どれくらいツラいのか、数字で見てください。
子どもへの接し方が、ちょっと優しくなるのではと思います。
子どものツラさを速さで表す
まずは、子どものツラさを速さで表してみます。
計算が分かりやすいように、子どもの足の長さを大人の半分だとしますね。
足の長さが大人の半分の場合、普通に歩くと大人の半分のスピードで移動することになるので、大人に合わせようと思うと、すごい速さで足を動かすことになります。
で、速さが倍って、こんな感覚なんですよ↓
ウサイン・ボルト選手の100メートルの記録が9秒58
40代女性の100m走の平均タイムが19秒9
100m走の平均タイムを年齢別、男女別に紹介!
タイムを見ると、大体倍になってます。
ウサイン・ボルト選手に手加減してもらって、その後を30分ついて走ると、きっと疲れますよね。
子どもが大人の速さに合わせるって、こんなにツラいんです。
子どものツラさをカロリーで表す
大人が時速5㎞のスピードで歩くとして、足の長さが大人の半分の子どもが、同じスピードでついて行くとすると・・・
子どもは倍の速さで足を動かさないといけないので、単純に考えて、大人が時速10㎞で走っているのと同じくらい大変です。
片道30分の公園だと、往復1時間。
体重50㎏の人が時速10㎞で1時間ジョギングをすると・・・
約577(kcal)の食品⇒時速10kmのジョギングの同程度のカロリー
引用:ランニング・ジョギングの基礎知識 ジョギング・ランニングの消費カロリー
パスタ(たらこ・ペペロンチーノ・ナポリタン・和風)、和風ハンバーグ、ネギトロ丼、カレーライス、ラーメン(ワンタン麺・担担麺・タンメン・五目麺)、マカロニグラタン、まるごとバナナ、五目ちらしずし、ポークソテー、生ビール中3杯など。
これだけお腹が減るんです。
子どもは体重が軽いので、本当はこんなにカロリーを消費することはありません。あくまでも、子どものツラさを想像するための表現です。一応お伝えしておきますが、1時間歩いたからといって、これだけの量を子どもに食べさせるのは止めてください。
本当にツラいのは頭と心です
大人にとっては日常のありふれた景色でも、子どもにとっては、多くが初めての場所、初めての経験です。
そんなとき、子どもの頭はフル回転してるんです。
大人に例えると・・・
初めて行った海外の、とても素晴らしい景色の場所で、自分の2倍歩くのが速い通訳の人に急かされながら、ジョギングの速さでよそ見もせずに必死でついて行くようなものです。
これが30分も続けば、相当疲れるはずです。
旅行先でこんなことがあったら、かなりへこみます。
まとめ
子どもって、大人について歩くのツラいんです。
毎日が新鮮な子どもの日常に、ちょっとゆっくり付き合うと、子どもはとっても助かります。
子どもは諸感覚をフル回転して、新しいものを吸収してるんです。
高い教材を買わなくても、ゆっくり歩くことが教育になるんですよ。
また、子どもに合わせてゆっくり歩くことは、大人としても、いい時間になるかもしれませんよ。
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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務経験あり。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。
ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・
そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。