【知育・食育・本物体験】子どもの育ちに役立つ簡単お手伝いNo.1は電子レンジ説

「やりたい!」という気持ちは大事にしたいけど、グチャグチャにされたら困る。

お手伝いするのは大切だと思うけど、付き合う時間が無い。

あなたはこのように思ったことがありませんか?

お手伝いには電子レンジをお勧めします。ボタンを押すだけで子どもは満足し、汚れず、散らからず、時間もかかりません。ただボタンを押すだけの電子レンジですが、保育目線で考えてみると、子どもの育ちにとって利点がたくさんあります。どういうことなのか、ちょっと読んでみてください。

電子レンジのお手伝いをオススメする理由

電子レンジを使ってお手伝いすることを保育目線で見てみると、利点がいろいろと見つかります。特に次の5つの理由で、電子レンジを使ったお手伝いをオススメしています。

  • 大人と同じものを使っているという満足感がある
  • 他の器機に比べて安全
  • 失敗がほぼ無い
  • 文字、数字、矢印、色などの興味につながる
  • 保育・教育現場で子どもが使うことは滅多に無く、家庭だからこそできる

大人と同じものを使っているという満足感がある

「電子レンジの中で1番押したいボタンはどれか」と考えたら、それは「スタートボタン」でしょう。スタートボタンを押すと、レンジが光って動き出しますから。もちろん、いろんな子どもがいるので一概には言えませんが、子どもは電子レンジのスタートボタンを1回押せば満足できるんです。これも立派なお手伝いなので、「今日のキャベツは○○ちゃんがレンジでチンしたんだよ」と、夕ご飯のときに話題にもできますよ。

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他の器機に比べて安全

子どもの「やってみたい」は大事にしたいけど、安全面が心配で使わせることができない。ということがありますよね。その点、電子レンジは包丁や火を使うことに比べると安全です。時間などは大人が全部設定しておき、子どもは最後にスタートボタンを押すだけなら、そんなに心配することもないですよね。もし、勝手に触って困るのであれば、普段は電源プラグを抜いておき、「大人と一緒の時にだけ動くもの」ということにすれば大丈夫です。

失敗がほぼ無い

電子レンジでのお手伝いは失敗することがまずありません。成功体験を積み重ね、食への興味がより深くなっていきます。「手指の力がしっかりついてから包丁を使ってほしい」「でもお手伝いもしてほしい」という場合にも、電子レンジはオススメです。包丁を使わなくても、その気になれば子どもだけで調理ができますよ。

写真は、私の娘(小3)が冷蔵庫にあるものだけで何を作るか考えて、包丁を使わずに作った夕食です。子どもが1人で包丁を使うのはちょっと心配ですが、レンジを使うだけなら任せることができます。

文字、数字、矢印、色などの興味につながる

一応、目安としてお伝えすると、文字や数字への興味に関しては年中児や年長児を想定して話を進めます。

電子レンジを使うことに慣れてきたら、スタートボタン以外にも目を向けてみましょう。電子レンジには、いろいろと文字や数字が書いてあります。絵本を見て文字への興味が生まれるのはもちろんですが、生活の中にも文字や数への興味を生むものはいろいろとあります。電子レンジには、それがいくつも詰まっているんですよ。

「だんだんと数字が減っていき、ゼロになったらできあがり」が分かると、子どもは表示されている数字を見ながらカウントダウンをするようになります。数字が分かるようになることはもちろん、時間の感覚が分かることにもつながります。特に、「10秒を6回で1分になる」は学校で習っても難しいところですが、電子レンジを何度も使っていると、実体験として分かるようになってきます。

また、子どもにとって矢印の意味を理解することはなかなか難しいものです。「矢印のボタンを押すと次にいく」「反対向きの矢印のボタンを押すと前に戻る」ということも、実体験として分かります。これも時間の感覚と同様、紙面上では理解し辛い場合がありますが、電子レンジを使うと紙面上で考えるのとは違う点から矢印に触れることができます。

保育・教育現場で子どもが使うことは滅多に無く、家庭だからこそできる

お伝えしてきたように、電子レンジはお手伝いの導入として役立つ上に、文字や数への興味をもつことにもなり、子どもが大きくなってくると1人で使っても安心です。ですが、保育や教育の現場で電子レンジを使うことは滅多にありません。使ったとしても、誰かが代表でボタンを押すだけです。家庭だからこそ、子どもと1対1で関わることができます。ぜひ、お手伝いで電子レンジを使ってみてくださいね。

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。