【保育の視点で見る日常生活】子どもが園バスに乗るのを渋るときに試してみたいこと

「子どもが園バスに乗りたがらない」「乗るまでに時間がかかる」「泣いてしまって別れるのが大変」という光景、見たことがありませんか?通勤中に、困っている人達を見ると、お節介したくなる気持ちも出そうになります。みなさん、どうやって気持ちを切り替えているのでしょうか。いくつか例を挙げていきますね。

子どもが園バスに乗りたくないとき乗っている側にしてほしい対応

「子どもが園に入りたがらない」と、「子どもが園バスに乗りたがらない」って、似たような部分がたくさんあります。ちょっとした一押しで、気持ちが変わることがあるんですよね。そうであれば、園で迎え入れるときのような対応を、バスでもしてもらいたいものです。ただ、園だと落ち着くまでの居場所を確保できても、バスの場合は、すぐに安全に座る必要があります。この点で、乗るまでのところで気持ちを切り替えることができるよう、工夫が必要です。

もし、あなたが保育関係者であれば、次の記事を読んでみてください。登園時の具体的な対応について、言語化する方法が書いてあります。
指導要録・保育要録の内容と保育力をレベルアップさせる「援助」の書き方

誰かと一緒なら頑張れる

以前、園バスが停まっているのに乗ろうとする感じが無い親子を見かけました。乗るのを渋っているのではなく、まだその場に来ていない子どもを待っていたようです。「誰かと一緒なら頑張れる」ということがありますよね。園バスに乗るときも同じです。

オレンジページに連載されている「おかあさんの扉」という漫画の中で、子どもが園に行きたくなくて泣いているときに、さらに泣く友達が登場すると泣き止んで一緒に行く…という話がありました。これと同じことですね。

家の人が帰るのが嫌

先ほどの「おかあさんの扉」には、続けてもう1つ、別の親子の例が出てきます。「バイバイした後もお母さんは幼稚園にいる」と、子どもが安心できるように、子どもと別れた後にお母さんが一旦幼稚園の別の場所に行き、子どもの姿が見えなくなってから帰る…という話です。この例は、園バスに乗るときもヒントになりますね。

以前、園バスに乗りたくない子どもを説得する、お母さんとお父さんを毎日のように見かける時期がありました。おそらく、園バスを見送ってから、お母さんとお父さんは家に戻りますよね。子どももそのように想像することでしょう。「自分はバスで幼稚園に行くのに、お母さんとお父さんは家にいる」と思ったとしたら、それは行きたくなくなるのではないかなあと思えます。子どもは「家の人が仕事に行っている」って、ピンとこないんですよ。

この場合、お母さんかお父さんのどちらかは、子どもを見送るより前に仕事に行ってしまいましょう。在宅ワークだったとしても、嘘でも仕事に行く振りをしてみましょう。「お母さんも仕事に行くんだ。自分も行こう」というように、気持ちが変わるかもしれません。

園バスで行けるようになる時を待つ

一旦、園バスで行くことをやめてしまうのも選択肢の1つです。乗りたくなる時を気長に待ちましょう。「今日だけ特別ね」ということで、1日だけ車で行く…というのは、特別になる場合とならない場合があります。「それまで、園バスに乗ることを嫌がっていなかったのに、なぜか今日は嫌がる」という場合は、嫌がるのもその日だけ特別という状態なので、「今日だけ特別ね」が通用するかもしれません。

この記事で紹介したことは、誰にでも当てはまるというものではありません。どの例も、可能性の1つとして捉えてください。上手くいったとしても、「昨日は上手くいったのに、今日はまた違うの…?」というのが子どもですよね。いろいろとやっていきましょう。

もしあなたが保育関係者なら、「保育塾ベーシック」についての詳しい内容を読んでみてください。3日に1度、10分ほどでできるメルマガが無料で届きます。子どもの見取り、記録、援助、保育指導案や要録の書き方が分かるようになってきます。

保育塾ベーシックの紹介

指導案や要録を実際に書き進めていく様子を見たり他の人の考えを聞いたりしたい方のために、
オンラインの研修も用意しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

「もっといろいろと知りたい」という方は、

ホームページや、このサイトの記事が一覧になったサイトマップをご覧ください。

管理人うち@uchi70794834|Twitter)

保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。