保育士の配置基準については、「改善すべきだ」という声が多いですよね。それは当然だと思いますが、どうせ声を上げるなら、しっかりと資料を見て、知識をもった上で声を上げると、さらに良いのではと思います。そこで、今回の記事では、厚生労働省でも使用された資料の1つを紹介します。
配置基準の変遷
時々聞くのが、「配置基準は戦後から何も変わってない」という声です。そんなことないですよ。変わってますからね。ただ、4歳以上が変わってないというのは確かです。そして、他の年齢も昭和44年から変わっていませんね。
最低基準の見直し
第13回社会保障審議会少子化対策特別部会(資料4)厚生労働省
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先ほども貼ったこのリンク、実はちょっと古くて2008年のものなんです。なんで古いものを引っ張り出してきたかというと、次のようなことも記載されているからです。
2 保育所の最低基準の見直し
引用元:第13回社会保障審議会少子化対策特別部会(資料4)厚生労働省
保育所保育指針の改定を踏まえて、これに定める保育内容を実際に行えるよう、保育所の職員配置、施設設備等に関する最低基準を、財政的な観点を踏まえつつ、必要に応じて見直す。
「配置基準の変遷」の表をよく見てもらうと分かりますが、昭和40年前後に何度も変わっているんですよね。昭和40年に何があったかというと、保育所保育指針が策定された年です。乳児のところについていたカッコが外れたのも、平成10年で、保育指針の改定前(平成12年に第二次改定)なんですよね。
第四次の改定はすでになされたのですが、「改定されたんだけどやっぱりキツすぎる。これに定める保育内容を実際に行うなんて無理。」ということを言っていく必要があるのではないでしょうか。単に、「人数少ない。キツい。」ではなくて、「指針にそった保育を試みたけど無理がある」という声を上げていきましょう。
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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。
ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・
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