【信号の無い横断歩道で…】JAFの調査から分かる保育現場の状況が変わるための1番良い方法は

10月18日、「信号の無い横断歩道で歩行者がいた場合、車がどれだけ止まるのか」というJAFの調査結果が発表されました。調査が始まった2016年のものから順に見てみると、全く数値が変わってきています。JAFの調査と同様のことをすれば保育現場の状況が変わっていくのではないかな、と改めて考えたくなります。

2021年の調査ではどれくらいの車が止まっていたのか

まず、信号機の無い横断歩道を歩行者が渡ろうとしているときは、車は止まらないといけませんからね。道路交通法で規定されています。違反すると反則金や違反点数が科せられます。ということなのですが、実際は止まらないことも多いですよね。

2021年の調査では、歩行者が信号機の無い横断歩道を渡ろうとしている場面で一時停止したクルマは30.6%だったそうです。2020年と比べて10ポイント近く増加し、初めて30%を超えたということですが、止まる車の増加率がすごいですよね。1位は長野県の85.2%です。全国平均を大きく上回っていますね。

1位 長野県 85.2%
2位 静岡県 63.8%
3位 山梨県 51.9%
4位 宮城県 51.4%
5位 石川県 50.7%

2016年からどのように変わってきたのか

2021年は、2020年と比べて10ポイント近くも増加したということは、2020年より前も気になります。もっと数値が低かったのでしょうか。ということでJAFのホームページを見てみました。

2016年 7.6%
https://jaf.or.jp/common/news/2016/20160926-01

2017年 8.5%
https://jaf.or.jp/common/news/2017/20171024-01

2018年 8.6%
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/survey-report/2018-crosswalk

2019年 17.1%
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/survey-report/2019-crosswalk

2020年 21.3%
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/survey-report/2020-crosswalk

2021年 30.6%
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/survey-report/2021-crosswalk

ワースト県はその後変わっている

県別の順位が示されているのは2018年からです。最下位になってしまった県は、その後大きく変わっています。

2018年 ワースト1位 栃木 0.9%
→2021年 22位 栃木 31%

2019年 ワースト1位 三重県 3.4%
→2021年 7位 三重県 47%

2020年 ワースト1位 宮城県 5.7%
→2021年 4位 宮城県 51.4%

もう一度、全国平均を見てみると、 この間は2年で1ポイントしか変わっていないのに
2016年7.6%→ 2018年8.6%

県ごとの数値が2018年に出てきたら、毎年大幅に変わっているんですよね。
2018年8.6%→ 2019年17.1%→ 2020年21.3%→ 2021年30.6%

保育現場の状況が変わるには

保育現場の状況を変えようとするならば、JAFの調査と同様のことをすれば良いのではないでしょうか。

  • (力がある機関が)実態を調査
  • 改善すべきところを分かるように公開
  • 該当者が改善

「公開」は今まで、あまりされなかったでしょうが、変わっていくためには「公開」も検討する必要がありますね。「問題だと思っていない」「問題があっても、自分が当事者だと周りにバレないうちは何もしない」を当たり前にしないためにも。

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管理人うち@uchi70794834|Twitter)

保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。