子どもの視野は大人とは違って狭いです。周りが見えないから転びやすく、確認するためにキョロキョロしています。誰かが近付いてくるときは急に目の前に現れたように感じ、驚いてしまいます。これらのことをよく考えてみると、育児、保育の中で、子どもにどう関わるかが分かってきます。
大人の視野と子どもの視野
スウェーデンのステイナ・サンデルス氏の実験によると、6歳くらいの幼児の平均的な視野は、左右(水平)で90度程度、上下(垂直)で70度程度だそうです。
大人の視野は左右150°、子どもの視野は90°
大人の視野は上下120°、子どもの視野は70°
これだけ見ると、「大人の6割程度か」と感じてしまうので、もう少し考えてみましょう。
よく見かける比べ方はこれです。子どもの視野が90°、大人の視野は150°です。この数字だけ見ると、子どもの視野は大人の視野のちょうど6割になっていますね。
分かりやすいよう、先ほどの図形から直線部分だけを抜き出して近づけてみました。
直線が重なっているところを、大人と子どもが立っている場所と考えてみてください。たとえば3m先を見たとき、見える範囲は黄色い矢印くらい違います。
見えている範囲の矢印を揃えてみるとこんな感じです。角度で考えると、90°は150°の6割なんですけど、具体的な長さにすると3倍以上違うんですよ。ということは、見えている範囲を面積で考えると10倍ほど違うことになります。違いすぎて、言っていることに自信が無くなってきそうです。実際に体験してみるとよく分かります。
体験してもらいたいチャイルドビジョン
子どもの視界を体験できるチャイルドビジョンというものがあります。ダウンロードして作ることができますので、ぜひ体験してみてください。こちらは、東京都版チャイルドビジョンです。
東京都版チャイルドビジョン(幼児視界体験メガネ)
子どもへの適切な関わり方は
「子どもの視野を角度で考えると大人の6割程度」は、具体的にどの範囲が見えているのか考えてみると、「実は10倍も違う」なんです。子どもの視野が狭いことが分かれば、子どもへの関わり方が変わってきますよね。
見えていると思うから、「さっきからどこ見てるの?そこにあるでしょう」とイライラしてしまうんですよね。子どもには見えていないかもしれないので、「ここにあるよ」と伝えればいいんです。
見えていると思うから、「危ない!キョロキョロしない!」と注意してしまうんですよね。子どもには見えていないかもしれないので、「危なくないかよく見てね」と、意識が安全に向くように声をかければいいんです。
「見えてないかも」と思うことができたら、子どもの視界に入るところに移動してから話しかけるようになります。話が通じやすくなりますよ。
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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。
ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・
そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。