【「今日は何をして遊んだの?」より効果的】園での今日の様子を聞き出す前に話題にしたいこと

「今日誰と遊んだの?」と聞いて、毎回のように「先生」とか「誰も遊んでくれなかった」と返事をされ、心配になってしまったことってありませんか?…という記事を以前書いたのですが、「今日は何をして遊んだの?」も同様です。実は、「思い出しながら話をする」ということって難しいんですよ。ではどのような質問をするのかをお伝えしますね。

「誰と遊んだ」「何をして遊んだ」では話が通じない

「今日は誰と遊んだの?」「今日は何をして遊んだの?」ということは気になるところですよね。ですが、今日のことを思い出して話すことって、子どもにとっては難しいんですよ。子どもはビックリするくらい前のことを細かく覚えていることがあるので、「子どもは記憶力が良い」という認識の人もいるのではと思います。それはその通りなんですけど、子どもが覚えていることって「いつの記憶か」という部分がごちゃ混ぜなことがあるんですよね。今日の話を聞いても以前のことが出てくることもあり、空想したことが混ざっていることもあります。

そもそも「今日」「誰」「何」という言葉が分かっていないこともあります。もしそうであれば、話が通じるはずがありませんよね。

関連記事
【「誰と遊んだの?」より効果的】夕ご飯の時に話題にしたいことNo.1はこれ

以前書いたこの記事では、「思い出して話すよりも、目の前にある夕ご飯の話をしましょう」ということをお伝えしました。食材のこと1つ取っても、いろんな聞き方があり、話が広がります。とはいえ、園の様子を聞きたい気持ちも分かります。友達関係も気になるところです。

今日の様子の代わりに聞いてみたいこと

今日の様子を聞いても通じないなら、今日の様子を聞くことはやめてしまいましょう。その代わりに話題にしたいことをいくつかお伝えしますね。

  • 誕生会や誕生日のこと
  • グループやグループのメンバーのこと
  • 印象に残った出来事のこと

誕生会や誕生日のこと

誕生会って、楽しい出来事のはずです。何かしらの出し物のようなことがあったり普段とは違うオヤツが出たりします。その日が誕生会ではなくても、数日前から楽しみにしている場合も多いです。そこで、「オヤツはドーナツかなあ」とか、「◯◯ちゃんはお誕生日?」という話をしてみましょう。周りの子ども達に、どれくらい興味をもっているかが分かります。

グループやグループのメンバーのこと

園によりますが、かなり小さいうちから、あいさつの当番や給食で一緒に食べるグループを決めている園があります。もしグループがあるなら、グループについて聞いてみましょう。自分が何グループか分かっていない場合もありますが。一緒に遊ぶことはなくても、毎日一緒にいるグループの子どものことはよく分かっている場合があります。グループは決めてなくても、給食の席は決まっていることが多いです。隣に座って食べている子どものことを話題にしてみましょう。

印象に残った出来事のこと

子どもは、今日何があったということは思い出せなくても、印象に残った出来事は覚えています。これは大人も同じですよね。できることなら、園からは「今日はこんなことがありました」だけではなくて、もっと深い話も教えてもらいたいところです。もちろん、短時間で深い話までするのは難しいことですが。

今回お伝えしたことを試したとしても、年齢により、子ども個人によって、上手くいかないこともあります。まずは、「ワケ分からない」と思っても子どもの話をよく聞くこと、それから、「今、目の前で起こっている事象」について語りかけることを大事にしていきましょう。

もしあなたが保育現場で働いているのなら、この記事の内容をもっと深く理解できるよう、「保育塾ベーシック」について読んでみてください。保育塾のプチ研修を3日に1度受け取ることができる無料のメルマガです。

保育塾ベーシックの紹介

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。「もっといろいろと知りたい」という方は、ホームページや、このサイトの記事が一覧になったサイトマップをご覧ください。

管理人うち@uchi70794834|Twitter)

保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。