子どもが自分でお世話できるダンゴムシの飼い方

ダンゴムシは、子どもが簡単に触ることのできる虫です。

動きがゆっくりで、触っても痛くありません。

飼い方も、他の生き物よりも、ずっと簡単なんです。

子どもだけでも飼えるくらい簡単です。

いろいろと簡単なダンゴムシの飼い方

生き物を飼うときには、いろいろと大変なことがあります。

食べ物をやって、掃除をするだけで、毎日、何十分もかかりますよね。

ダンゴムシの場合は、いろいろと簡単です。

準備 容れ物、枯れ葉

食べ物 枯れ葉、適当な残り物、水は容れ物を湿らす程度

掃除 ほとんどしなくて大丈夫

普段の世話は1日1分で終わります。

年中、年長の子どもだけでも、普段の世話をできるくらいです。

それでは、具体的に説明しますね。

準備が簡単

飼うためにいるもの

ダンゴムシを飼うために準備するのは

容れ物、枯れ葉

この2つです。

長く飼うのであれば、

容れ物、枯れ葉、土、石

この4つです。

飼う場所の作り方

ダンゴムシを飼うのは、100均の小さな虫かごで十分です。

水が染みこまないものであれば、他の容れ物でも大丈夫。

小さくても良いので、子どもにも準備できます。

ダンゴムシは、ツルツルしたところは登れません。

フタが無くなっていても大丈夫です。

枯れ葉は、ダンゴムシを見つけた場所にあったものを入れましょう。

ダンゴムシが隠れる場所になります。

ダンゴムシのエサにもなります。

見つけた場所に枯れ葉がなければ、他の場所にあったものでも大丈夫です。

できれば、枯れ葉の下には、見つけた場所の土を入れます。

ダンゴムシが隠れるために、石も入れます。

ダンゴムシは、石などの下に入って冬眠するからです。

冬眠の準備は、他には特別に必要ありません。

うまくいかないと思ったら、寒くなる前に逃がしてください。

食べ物が簡単

ダンゴムシが食べるもの

わりと何でも食べます。

枯れ葉だけだと、栄養が足りません。

試しに、いろいろな食べ物を与えて、観察してみましょう。

食べ物は、腐る前に取り除きます。

食べ物を小皿に入れておくと、土の上に直接置くよりも腐りにくいです。

ダンゴムシには、カルシウムも必要です。

卵の殻を小さく砕いたものが、簡単です。

水のやり方

水は、霧吹きなどを使って、ケースの中を湿らせます。

ダンゴムシに直接かからないようにしましょう。

息ができなくなるからです。

夏や、乾燥しているときは毎日、乾燥してなければ、2~3日に1回で十分です。

子どもに任せきって、水浸しにならないようにしましょう。

掃除が簡単

枯れ葉を食べた後、葉のスジが残ります。

気になるなら、取り除きましょう。

フンは、たまりすぎたら取り除きましょう。

微生物が分解するので、ある程度は大丈夫です。

せまい場所に、たくさん飼っているのなら、すぐにたまります。

脱皮は難しい

他の生き物と一緒で、脱皮は命がけです。

脱皮してすぐは、体が柔らかいので、共食いされることもあります。

他のダンゴムシを、違う容れ物に移せば大丈夫です。

でも、脱皮自体がうまくいかないこともあります。

赤ちゃんは難しい

ダンゴムシの赤ちゃんは、とても可愛いですよね。

でも、赤ちゃんが大きくなるのは、難しいことです。

これも、他の生き物と一緒です。

特に、一度にたくさん赤ちゃんが産まれる生き物は、ほとんどが死んでしまいます。

命のことを学ぶために、あえてそのままにする

飼育ケースの中で、赤ちゃんの数がだんだん減っていきます。

私にはちょっと無理です。

できれば、赤ちゃんが産まれる前に、なんとかしたいです。

赤ちゃんが産まれる前に、他のケースに移す

赤ちゃんが産まれてからだと、とても難しいです。

小さすぎるから、捕まえられません。

卵があると、お母さんダンゴムシのお腹に袋のようなものができています。

最初は黄色っぽく、それから白っぽくなります。

できれば、産まれる前に見つけて、他のケースに移しましょう。

赤ちゃんだけ他のケースに移したとしても、どうしても死んでしまいます。

でも、何匹かは、ちゃんと大きく育ちます。

命のことを学ぶためだとしでも、せめてケースを移しましょう。

赤ちゃんが産まれる前に自然に帰す

自然に帰しても、ほとんどが死んでしまうことは変わりません。

でも、少なくとも、目の前で見なくてすみます。

「広い世界の方が、隠れやすいから安全。」

というように、子どもに言うことはできます。

すごく大きい容れ物で飼う

「広いところが安全」と言うのであれば、最初から大きい容れ物で飼いましょう。

赤ちゃんがどこにいるか分からないくらい大きい容れ物です。

観察することはできません。

「うまく隠れている。」と言うことはできます。

オスメスを分けて飼う

赤ちゃんが産まれないように、最初からオスメスを分けて飼うことはできます。

一番分かりやすいのは、背中の模様を見ることです。

メスには黄色っぽい、斑点があります。

体の色は、オスの方が濃く、メスの方が薄いです。

まとめ

最後に赤ちゃんの話をしたので、難しい印象が残った気もしますが・・・

ダンゴムシの世話は、他の生き物に比べて、本当に簡単です。

準備 容れ物、枯れ葉

食べ物 枯れ葉、適当な残り物、水は容れ物を湿らす程度

掃除 ほとんどしなくても大丈夫

毎日の世話が大変だから、今まで生き物を飼わなかった人もいることでしょう。

ダンゴムシから始めてみては、いかがでしょうか。

逃がすのも簡単ですから。

他にも、子どもが興味を示しても飼うことがない生き物たちがいますよね。

【身近な生き物】ヤスデ、アメンボ、オケラ、ハサミムシの飼い方もご覧ください。

【子どもが自分で世話できる】飼うのが簡単な生き物10選にも、ダンゴムシのことを書いてあります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。