2023年6月1日より、アカミミガメ・アメリカザリガニは、条件付特定外来生物とされます。
捕獲◯
飼育◯
無償譲渡◯
逃がす・逃げられる✕
売買・不特定多数に配る✕
環境省のサイトがとても分かりやすいので、こちらも合わせてどうぞ。
2023年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まります!
以上を分かった上で、この記事を読んでください。(以下は2018年に書かれたものです)
ザリガニは、飼育初心者でも簡単に飼うことができます。
保育所・幼稚園で飼われる生き物の定番ですよね。
適当な飼い方でも、水が汚くても、わりと平気で生きていくことができます。
「でも、臭いがちょっとね・・・」
という人のために、臭いのしないザリガニの飼い方を紹介します。
水をきれいにする
これだけです。
「水替えをしても臭う」という人は、水槽や水の量から見直す必要があります。
それでは、くわしく説明していきますね。
臭いが発生するありがちなザリガニの飼い方
ザリガニ自体は、特別に臭いがする生き物ではありません。臭いがしてしまうのは、飼い方に問題があるからです。まずは、どんな飼い方をしているか、ちょっと思い出してみましょう。次のような飼い方をしていませんか?
- 大きめのタライで飼う
- ザリガニの背中が隠れる程度の水を入れる
- 何匹も一緒に飼う
- 子どもが持ってきた、チクワなどのエサをやる
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こんな飼い方をしていたら、臭いが発生します。実は、臭いのはザリガニではなく水です。たっぷりの水を、きれいに保てば臭いは発生しません。
ザリガニの家作り
ザリガニは、基本的には1匹ずつ飼います。複数で飼うと、ケンカ、共食いがおこるからです。取れてしまった足や、死体に気付かないと、水が傷みます。
オスメスのペアで飼うことはできます。「繁殖した場合、生まれてきた赤ちゃんをどうするか」ということについて、責任をもてるのであれば、ペアで飼いましょう。アメリカザリガニは、要注意外来生物であり、逃がしてはいけません。
学校に対しても
- 教材としてアメリカザリガニをできる限り使用しない
- 外来種であることや、それによってひきおこされる問題について説明する
- 飼育している場合は死ぬまで責任をもって飼い、野外に放流しない
教材として取り扱うことについて、このように指導しているところもあります。
合わせてこちらの記事もご覧ください。
カメの飼い方には要注意!保育関係者が絶対に知っておくべきこと
それでは、飼い方について詳しく説明しますね。
水槽を用意する
ザリガニを飼うときは、水槽で飼いましょう。30センチ水槽で、基本的には1匹だけ飼います。水は、水槽の上の方まで入れましょう。これまでは、水が少ないから汚れやすかったのです。
ザリガニは脱走しやすいので、フタもつけましょう。深さのある水槽でも安心できません。エアーを送るホースなどに登って逃げてしまいます。
隠れる場所を作る
数匹一緒に飼うのであれば、隠れる場所を数カ所作ります。塩ビ管や、割れた植木鉢などを入れるだけです。ザリガニの数よりも、隠れる場所を多くします。水槽の一番上まで、1匹ずつ完全に仕切ると、ケンカせずにすみます。
水草や流木を入れる
水草や流木は、隠れ場所になります。それから、食べることもできます。ザリガニは、冬になるとエサをほとんど食べません。エサが余ると、それが臭いの原因になりますのが、どれだけ食べるかは分からないので、エサは基本的に入れないようにします。水草や流木を入れておけば、エサをやらなくても、非常食になります。
砂を入れる
自然環境下では、ザリガニは水底が泥の場所で生息しています。でも、水槽の中に泥を入れると大変ですよね。水槽には砂を入れましょう。その際、なるべく小さい砂を選びましょう。
小さい砂を入れるのは脱皮のためです。脱皮の後は、バランス感覚を保つのに、触角の根元に、ハサミを使って砂を入れているそうです。数匹一緒に飼っているのであれば、脱皮のときは水槽を分けましょう。
濾過フィルター、エアーポンプをつける
水槽には、水をきれいにしてくれる、ろ過フィルターをつけましょう。水替えの手間が省けます。ザリガニはエラ呼吸なので、水を深くするなら、酸素を送ってあげないと、死んでしまいます。酸素を送る、エアーポンプをつけましょう。
保育施設では、ザリガニに、そんなにお金をかけることができませんね。フィルターをつけることができなければ、水替えの回数を増やしましょう。エアーポンプが用意できないのなら、水を少なくするしかありません。
エサやり
1日に1回、食べ残しがでない量を与えます。食べ残したときは、きれいに取り除きます。食べ残しが、水が傷んで臭う原因です。きれいに取り除けるように、時間のあるときにエサやりをしましょう。
当番など、子どもと一緒にやっても良いですね。子どもが好きなようにエサをやってしまうと、水をきれいに保てません。手間がかかるので、エサをやるのは1日1回にして、きちんと世話をしたほうが良いと思います。
ザリガニはなんでも食べますが、煮干しやチクワなどは、臭いの元となります。また、栄養バランスのことも考えましょう。野菜をやることもありますが、これも、大きさを調節するのが難しいです。ですので、市販のエサが一番簡単です。
冬になって寒くなると、ほとんど活動しなくなります。流木を入れてあるなら、エサを与えなくても大丈夫。非常食になります。
水替え、水槽の掃除
ろ過装置があれば週1回、なければ週2~3回の水替えをします。水槽の3分の1程度、水を入れ替えます。入れ替える水は、水温を、水槽の中の水と同じになるようにしましょう。汲み置きをしておけば、そのときにカルキも少し抜けます。
水替えの時に、砂の間にたまったゴミも吸い出しましょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
もっと楽にできる水槽の掃除と水替えの仕方
掃除をきれいにして、水を替えれば、臭くなることはありません。ザリガニを飼うときも、他の生き物と一緒です。死ぬまで責任を持って、飼ってくださいね。
飼うのが難しいのであれば、最初から世話をするのが簡単な生き物を飼いましょう。子どもが自分で世話をできる生き物10選をご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。「もっといろいろと知りたい」という方は、ホームページや、このサイトの記事が一覧になったサイトマップをご覧ください。
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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務経験あり。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。
ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・
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