保育現場で製作したり絵を描いたりするときに早く終わった子どもが何をして過ごすかという話

あなたは、みんなで製作するときや絵を描くときに、早く終わった子どもに対してどんな言葉をかけていますか?早く終わった子どもは何をして過ごしているのでしょうか?早く終わった子どもは待っていると退屈です。かといって他の遊びを始めると、目が届かなくなって危険なことがあるかもしれませんよね。今回は、待つことと他の遊びをすること以外を提案します。特に、1人担任で困っている人にオススメの記事です。

製作や絵が早く終わった子どもはこうしたらどうでしょう?

「絵本を読んで待つ」「室内で静かに遊ぶ」などももちろんアリだと思います。ただ、そればかりだとちょっと退屈なので、他のことも考えてみましょう。早く終わった子どもは次のようなことをすると、これまでとはちょっと様子が変わってきますよ。

  • 2点目、3点目に取りかかる
  • 作った物を改造する
  • 作った物で遊ぶ
  • 飾り方を考える

2点目、3点目に取りかかる

「終わった人から遊べます」だと、遊びたくて適当にすませる子どもがいませんか?早く作り終わった子、早く描き終わった子は、2点目、3点目に取りかかってみましょう。作ること、描くこと自体が楽しければ、もっとやりたいので集中して活動を続けるはずです。多めにできたものは飾ったり家に持って帰ったりすることもできます。2点目からは違う素材を使うことにすれば、また違った楽しさが出てきます。

作った物を改造する

早く終わった子どもは作った物を改造してみましょう。大人では思い付かなかった発想も出てきます。こうすると、壊れたときのことが心配かもしれませんね。一旦できあがったときに、写真に残しておきましょう。たとえ壊れてしまっても、アイディアの良さや製作過程を保護者さんと話せば成長の様子が伝わりますよ。

作った物で遊ぶ

終わった子どもから好きな遊びをすることと、作った物で遊ぶことは、全く違います。「2点目、3点目を作る」というところでも取り上げましたが、早く終わりたくて適当になってしまう子どもがいますよね?早く終わって好きな遊びをすることがご褒美で、作る活動は嫌な時間になっていませんか?「作った物で遊ぼう」ということを考えると、提案する側も作って遊ぶ側も、今までより真剣に取り組まないとできないはずです。早く作り終わった子どもは、作った物で遊んでみましょう。

飾り方を考える

絵でも製作物でも、早く終わった子どもに「どこに飾ったらいいと思う?」と飾り方を聞いてみましょう。年長の後半にもなれば、飾るためにどれくらいのスペースがいるかも想像できるようになってきます。もちろん、それまでの積み重ねが必要ですが。

たとえば、絵を壁に貼る場合だと、「違う色が並んだ方が見やすい」「同じ物を描いているけど描き方(表現)が違って面白いから」「○○ちゃんの隣がいいから」などと、子どもはちゃんと考えますよ。自然と鑑賞会のようになり、互いの絵をじっくり見たり自分が描いた絵について振り返ったりすることになります。

まとめ

  • 2点目、3点目に取りかかる
  • 作った物を改造する
  • 作った物で遊ぶ
  • 飾り方を考える

この記事で紹介したのは以上の4点です。「早く終わった子どもが落ち着かないな」という状態ならぜひやってみてください。早く終わった子どもが落ち着いていたとしても、試しにやってみてください。活動の濃さが一気に変わりますよ。

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。