保育指導案は他業種で企画提案書を書くときと同じように捉えて書いていくと上手くいく話

保育指導案の〆切りに苦労しているあなた。ちょっと〆切りへの考え方を変えてみませんか?当たり前の話ですが、他業種にも様々な〆切りが存在します。ならば、他業種で仕事ができる人のやり方を真似すると案外上手くいくことがあるかもしれません。今回は、他業種でとんでもなく仕事ができる人のやり方を保育指導案の書き方に取り入れる話です。鍵は保育指導案を書くとき3段階に分けて考えることにありました。

まずは保育指導案の〆切りを確認する

まず最初は、保育指導案の〆切りを確認しましょう。週案で考えたとき、〆切りは前の週の金曜日でしょうか。それとも、その週の月曜の朝でしょうか。私は思い付いたことを覚えておくことができないので(もちろん、少しは覚えていますが、たくさんのことを思い付くので全部を覚えていられないのです)、週案を手元に置いて確認しながらでないと保育ができません。ですので、月曜の朝に提出する場合は、別にもう1部出力しておく必要があります。とにかく、〆切りを確認するのが第一歩です。提出〆切りはいつでしょう?

指導案の中身をさらに分けて考える

たとえば、他業種で企画提案書を書く場合、次のように分けて考えることができます。

  • データ収集
  • キャッチコピー
  • 提案書作成

このように、いきなり提案書を書くことはしないんですよね。提案書を作成するだけのデータをきちんと集めて、分かりやすいようキャッチコピーを考え、大まかに書くことが決まってから提案書を作成します。

保育指導案に当てはめて考えると、次のようになるのではないでしょうか。

  • データ収集→子どもの姿を見取る
  • キャッチコピー→大まかに何をするか決める
  • 提案書作成→指導案作成

子どもについても、自分が何をしたいかも、どちらもよく分からないまま指導案を書いても上手くいくはずがありません。でも、他業種の人もよく分からないまま企画書を書き始めることが多々あるようです。業種が違っても、やってしまいがちなことは同じなんですね。

それぞれの仕事を入れることができる時間を探す

他業種の人の場合、それぞれの仕事を入れようと思うと次のような感じになるようです。

10月11日 9:00~10:00
データ収集・・・類似品の売れ行きをチェック
10月14日 11:00~12:00
キャッチコピー・・・この日までにも、待ち時間やすき間時間に考えておく
10月16日 10:00~11:00
提案書作成・・・書けるところから書き進める

子どもの姿を見取る

保育で考えると、データ収集は常時なんですよね。ただ、何も考えずに子守のような状態だと、何ヶ月子どもを見ていてもアイディアは出てきません。もしかすると、たくさんのことを考えすぎてどれを取り入れて良いか分からなくなってしまう人もいるかもしれませんね。とにかく、保育にとってのデータ収集は常時です。
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何をするか考える

Serge BernierによるPixabayからの画像

さて、ここで1つ見つめ直してもらいたいことがあります。

「他業種でキャッチコピーに当たる、『何をするか分かりやすく表す』ということをデータ収集が無いまま先に決めてしまう。これを保育ではやりがちになってしまうのでは?」ということです。データ収集、つまり「子どもの姿をよく見る」ということが不十分なまま、「今度イス取りゲームをしてみよう」「月末のハロウィンパーティーまでに製作をしないといけない」ということをやりがちですよね。

他業種では、データ収集が不十分なままキャッチコピーを考えてもピッタリ合ったコピーができません。当然、その後に作成する企画書も上手く作ることができません。保育で考えると、子どもの姿を十分に見ることができていないのに、何をするか決めてもピッタリ合ったものは選ぶことができない、その後に作成する指導案も上手く書くことができないということになります。ということは、子どもの姿を十分に見ることができていない週の半ばに提出〆切りがある場合、〆切りの方を見直す必要があるということです。

保育指導案の作成

ここでやっと保育指導案の作成です。ここでも見直してもらいたいことがあります。他業種の人が企画書を書くときにも、「書けるところから書き進める」です。保育指導案も同じなんですよね。書けるところから書き進め、全体を書いてから、最後に細かい表現を直します。最初から細かい表現にこだわっても、全体を書いた後に見直すと、つじつまが合わないことがあります。とにかく、しっくりくる言葉が見つからなかったとしても全体を書いていきましょう。

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この記事では、上司とのやり取りの仕方も書いているので、ぜひ読んでみてください。

保育指導案の〆切りで困らないために

今回の記事をまとめると、次のようになります。

他業種のめちゃくちゃ仕事ができる人のやり方を真似すると
「保育指導案の作成は、さらに3つに分けて考える」となります。

  1. 子どもの姿を見取る(データ収集)
  2. 何をするか決める(キャッチコピー)
  3. 指導案の作成(提案書作成)

この順で書いていきましょう。メチャクチャ仕事ができる人のやり方です。〆切りが気にならないくらい、保育指導案の作成がはかどるかもしれませんよ。

「保育指導案の書き方をもっと詳しく教えてよ」という人は、「保育塾ベーシック」についての詳しい内容を読んでみてください。

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。