「マクロの有効化なんて言葉、見たことも聞いたこともない」という方。
あなたが使っているパソコンは元気に動いていますか?
前の担当者が設定をしたまま、何も手を付けていない状態ではありませんか?
この記事は、「マクロの有効化」について、全く聞いたことのない人でも設定ができるように説明してあります。セキュリティー上、とても大切なことですので、今まで知らなかった人は確認してくださいね。
「マクロ」とは何か
あなたの家に「お手伝いロボット」がいたとします。
「まずは掃除をして。」
「終わったら花壇の手入れをして。」
「洗濯物を干して。」
「じゃあ次は買い物に行ってきて。」
「夕ご飯の支度もして。あ、タマネギは火が通ってないと嫌だからね。」
・・・などということを、その都度言っていたらキリがないですよね。
しかも、毎日同じことを繰り返して言わないといけなかったら?
「いい加減、覚えてよ」って思いますよね。
じゃあ、やってほしいことを「お手伝いロボット」に登録しておきましょう。
登録しておけば「今日はAコースで。」の一言だけですみます。
これがマクロです。
複数の作業を登録して、一発でできるようにすることがマクロの機能です。
エクセルで、たとえば、作業A、作業B、作業C、作業D、作業Eを、毎日するとします。
人間の手で作業をしていると、見間違えること、打ち間違えること、作業Bを飛ばして作業Cをしてしまうことなど、いろいろと間違えることがあります。コピーと間違って切り取っていたら、次にデータを見たときに、あるはずのものが無いなんてことも起ります。
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作業A~Eを登録しておけば、「Aコースで」という一発の作業で、パソコンは間違えることなく、高速で仕事をしてくれます。
マクロを有効化するには
マクロを用いてある、エクセルのデータを受け取ったとき、あなたのパソコンでも、同じようにマクロの機能を使えるようにしないといけません。
マクロの機能を使えるようにすることを、「マクロを有効化する」と言います。
Excel 2010以降の場合
ダウンロードしたりメールで受け取ったりしたデータだと、「インターネットから入手したファイルは、ウイルスに感染している可能性があります。編集する必要がなければ、保護ビューのままにしておくことをお勧めします。」という文が出ます。
まずは、「編集を有効にする」のボタンをクリックします。
※信頼できないデータのときはクリックしてはいけません。
次に、「コンテンツの有効化」のボタンをクリックします。
以上でマクロが有効化されます。
これらの作業は、最初の1回目のみで、2回目以降は警告文が表示されません。
ということは、以前から使っているデータの場合は、すでにマクロが有効化されています。「マクロなんて見たことも聞いたこともない」という人も、とりあえず安心です。でも、設定し直したほうがいい場合がありますので、続けて読んでくださいね。
「コンテンツの有効化」のボタンが出ないんだけど・・・という人は、設定を変える必要があります。設定の変え方は後で「マクロの設定を見てみよう」に登場しますので、続けて読んでくださいね。
Excel 2007の場合
ファイルを開くと、「セキュリティーの警告」が表示されます。
- 「オプション」のボタンをクリック
- 「セキュリティ オプション」から「このコンテンツを有効にする」を選択
- 「OK」ボタンをクリック
マクロのセキュリティレベルは「中」に設定しましょう。
以上でマクロが有効化されます。
Excel 2007では、毎回この作業が必要です。
マクロを用いてあるデータなのに、この作業をしていないとしたら、セキュリティーのレベルを低く設定してあるかもしれません。続けてこの記事を読んで、確認してみましょう。
マクロの設定を見てみよう
前の担当者が設定を変えていた場合、セキュリティーのレベルが低くなっていたり高くなっていたりすることがあります。確認してみましょう。
まずは画面左上の「ファイル」をクリックします(2007の人は「Officeボタン)。
次に、画面左下の「オプション」をクリック。
「セキュリティーセンター」をクリック。
「セキュリティーセンターの設定」のボタンをクリック。
「マクロの設定」を選んで、どこにチェックが入っているかを見てみましょう。
もし、一番下の「すべてのマクロを有効にする」にチェックが入っているとしたら、変更しましょう。
「コンテンツの有効化」のボタンが出ないんだけど・・・という人は、一番上の「警告を表示せずにすべてのマクロを無効にする」にチェックが入っていませんか?
上から2番目の「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」にチェックを入れて、OKボタンを押しましょう。
「信頼できる場所」を登録しよう
Excel2007を使っている人は、マクロの有効化を毎回しなくてもいいように、「信頼できる場所」を登録しましょう(2010以降を使っている人も同じ方法で登録できます)。
先ほど、マクロの設定を選んだ画面で、「信頼できる場所」をクリックします。
画面の下の方に「新しい場所の追加」のボタンがあるのでクリック。
「参照」ボタンをクリックして、好きなフォルダを選びましょう。
たとえば、「ドキュメント」の中に「エクセルの表」という名前のフォルダを作って、「参照」ボタンを押したときに「エクセルの表」フォルダを選びます。そうすると、「エクセルの表」フォルダの中に入っているエクセルのデータは、次回からマクロの有効化をする必要がなくなります。
まとめ
「マクロの有効化」という言葉を聞いたことがない人でも、有効化の作業は簡単にできます。セキュリティに関わることですので、ぜひ確認してくださいね。
この記事は、幼稚園・保育所・こども園で働く人たちが、要録をパソコンで作成するための、プログラムを使用する方法に関連して書かれたものです。
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