「ママがいい」と泣く子どもへの対応について困らないように考えておきたいこと

この記事を読んでいるあなたは保育者でしょうか。子どもに「ママがいい」といって泣かれたら、どのように対応していますか?「ママがいいよね」とか、「ママ急いで迎えに来る途中だよ」などと言っていますか?この記事では、子どもが言う「ママがいい」にどんな対応をするのか、考えておきたいことをお伝えしていきます。

「ママがいい」を言われたのが父親だった場合

たとえば、「ママがいい」と言われたのが父親の場合、「ママがいいって言ってるからママよろしく。」なんて言ってしまう人もいるんでしょうけど、当然、「親なんだから自分でなんとかしろよ」と思われるわけです。

で、実際にバトンタッチされると、母親は「どうしたの?」「寂しかった?」などと声をかけるとか、声をかけなくても抱き上げるとか、なんらかの対応をするんですよね。ここがポイントです。「ママがいい」が全てなら、ママにバトンタッチされた時点で満たされるはずなんですけど、そこで終わりにはならないことが多々あるんです。

「ママがいい」と言われてバトンタッチされた母親はどうしているか

では、「ママがいいんだって」と、父親から子どもを渡された母親は、実際に何をしているんでしょうか。もちろん、子どもにより、時と場合により違うんでしょうけど、泣いている子どもに理由を尋ねるとか、もしかしたら体調が悪いのではないかと表情を見たりするのではないでしょうか。

世の父親は、これに気付いていないのか、見ようとしないのか、分かっていながら丸投げしているのか、「ママがいい」と言われたら「はい、ママよろしく」になる人がけっこういるみたいなんですよね。けれども、母親の対応を見ると分かるように、「ママがいい」は、その言葉が全てではないんです。

「ママがいい」の真意

「ママがいい」の真意は、単に「ママに会いたい」ではないんですよ。「なんか調子悪い」だったり「上手くいかない」「つまらない」「気分悪い」「酷い目にあった」などの、マイナスな感情を上手く言葉に表すことができなくて、「ママがいい」という言葉になっています。目の前にいる人が満たしてくれないから母親を求めているんです。もちろん、このようなことも子どもが言葉にできるわけがないので憶測ですけど。

その場で満たされていたら「ママがいい」とはならない…ということは事実です。

「小さい子どもを保育所に長時間預けるのではなくて、もっと家庭で見るべきだ」という議論は必要でしょうが、その理由が、「ママがいいと子どもが言っているから」ならば、それは保育者の力量不足を公開していることになってしまいます。次の記事も読んでみると、何かヒントになることがあるかもしれません。

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。