【保護者の心をつかむ】保育所・幼稚園のおたより(5月)の文例50選

「4月は少し助けてもらえたけど、5月は全部自分で書かないといけない」「書き出しはできたけど、2文目が続かない」などで悩んでいる、保育所・幼稚園の先生方、今日で全部解決です。

この記事では、保育所・幼稚園の、5月のおたよりにぴったりな書き出し方、文例を紹介しています。

おたよりの書き出しは、基本的に

  1. 季節のあいさつ
  2. 子どもの様子

の順番ですからね。まずそこを押さえておきましょう。

おたよりの書き出しができるかどうかは「慣れ」です。いろんな例文を見て、自分が担任している子ども達の姿に合わせて、ちょっと変えるだけです。「季節のあいさつ」と「子どもの様子」を組み合わせて使ってくださいね。

季節のあいさつ(5月)の文例

天気のことを伝えたいとき

  • 緑がまぶしい季節となりました。
  • 5月の風がさわやかに吹いています。
  • 5月になり、気持ちの良い風が吹き始めました。
  • 肌に触れる風が心地よい季節ですね。
  • カラッとした良い天気が続きますね。
  • お出かけにピッタリのいい天気が続きます。
  • 青い空をバックに、鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。
  • 外で遊ぶのが心地よいこの頃です。
  • 予想外の雨の中、先日は~
  • 雨が降っても、子ども達の顔は~

植物の様子を伝えたいとき

  • 鉢植えのイチゴがほんのり色づいてきました。
  • 畑のスナップエンドウが、あっという間に子ども達の背を抜いていきました。
  • 花壇ではスズランの花が可愛らしく咲いています。
  • 藤棚のフジが満開になりました。
  • 五月になり、皐月の花が咲き始めました。 名前通りですね。

植物のことを書き始めると、いくらでも例ができてしまうので、これくらいにしておきます。

季節のあいさつを少し丁寧にするとき

おたよりの書き出しは、基本的に

  1. 季節のあいさつ
  2. 子どもの様子

の順番で書きます。

でも、一般的な手紙などは次のように書きますよね。

薫風の候、貴社ますます御隆昌にてお慶び申し上げます。平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

先程まで例をあげていた、天気のさわやかさ、植物の様子は、「薫風の候 」の部分です。ということは、その後の「貴社ますます~」とか、「平素はひとかたならぬ~」の部分は、普段のクラス便りには書いてない人も多いということです。

少し丁寧に書きたいときには、もう少し書き加えましょう。

「貴社ますます御隆昌にて ~」の部分を書きたいのなら、保護者のことに気持ちを向けていることが分かる文にします。

「平素はひとかたならぬ~」の部分は、保護者へのお礼です。

  • 先月は新年度の準備、大変だったことと思います。保護者の皆様のおかげで、子ども達も安心して4月の生活を送ることができました。
  • 4月は保護者の皆様も新しい環境の中、PTAの役員決め等、本当にお世話になりました。
  • 新年度になって、慌ただしい日が続く方もいらっしゃることと思います。お忙しい中、園の行事等にご参加いただき、ありがとうございました。
  • みなさまにご協力頂き、4月の行事を無事に終えることができました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

子どもの様子(5月)の文例

子どもの様子は、できれば、季節のあいさつや、保護者へのお礼と関連付けましょう。

たとえば、

季節のあいさつで「さわやかな風」を伝えたら、子ども達の「風を感じるような」エピソードを書く。

季節のあいさつで「イチゴ」のことを取り上げたら、子どもの様子では、イチゴを見た子どもの言葉を取り上げる。

保護者へのお礼で、新年度の準備に対するお礼を書いたら、新しい持ち物を喜んで使っていることが分かる、子どもの姿を書く。

という具合です。

というよりも、子どもの姿の中から「これは伝えたい」というものを見付けて、それに合わせた季節の言葉を考えた方が上手くいくかもしれません。

天気のことを伝えた文に続ける子どもの様子

  • 気持ちがいいからか、外で思い切り走りまわる子どもが増えています。
  • 自作の鯉のぼりを持って、園庭に出かけていく子ども達です。
  • 子ども達は、みんな目いっぱい体を動かして遊んでいます。
  • お散歩に出かけると、道の横に生えている草の一つ一つに興味津々の子ども達です。
  • 先日、◯◯公園の木が風で揺れているのを見て、「リスがいるんじゃない?」「ヤギだよ。」などと話していた子ども達です(ヤギが木に登っている映像を、テレビで見たようです)。
  • 「今日は何をしようかな」と、子ども達の顔は生き生きとしています。

植物について書いた文に続ける子どもの様子

  • イチゴを眺めながら、誰がどのイチゴを食べるか相談中です。
  • 精いっぱい背伸びをして、スナップエンドウに追いつこうとしている子ども達です。早く大きくなるといいですね。発育測定が楽しみです。
  • とてもキレイなので、ごちそう作りに使いたい気持ちがあるのですが、我慢しています。「咲いてるお花を採ったら可愛そうだから。」と、優しい言葉も聞かれましたよ。
  • 皐月の花を見ながら、「5月は皐月とも言うんだよ。」と子ども達に言うと、「知ってる。Mayもだよ。」という声が聞こえてきました。ちょっとびっくりしましたが、「となりのトトロ」で知ってるんですね。

季節のあいさつを少し丁寧にした後に続ける文

  • 新しく覚えることがいっぱいで大変ですが、少しずつ◯◯組の生活に慣れてきましたよ。新しい服も、頑張ってたたんでいます。
  • 新しい環境に変わったので、4月はゆったりとしたペースで過ごせるようにしてきました。今月は出かけるところもたくさんあります。お出かけを楽しみにしている子ども達です。
  • 子ども達も、4月は決めることがたくさんありました。当番のグループを決めるときには、それぞれの当番がする仕事の内容まで、子どもたちで話し合って決めましたよ。
  • 新しい環境で、少し疲れ気味の子どももいることと思います。間もなく楽しいゴールデンウィークです。リフレッシュして、ゴールデンウィーク明けに、元気に会いましょうね。

それぞれの記事につなげる言葉

おたよりの書き出しはできても、それぞれの記事につなげる言葉で迷うことがありますよね。月初めにお便りを出す場合と、月の途中でお便りを出す場合では、書き方も変わってきます。

月初めの場合のつなげる言葉

  • 他にも、4月には次のような姿がありました。
  • さて、今月は次のような予定で過ごしていきたいと思っています。
  • 子ども達が楽しみにしている予定は、次のようになっています。
  • 5月の予定は次の通りです。
  • 今月は以下のことを「ねらい」にしました。
  • このような姿を基に、5月は次のような「ねらい」にしています。
  • これらの姿を考慮して、5月は次のような姿を大事にしていきます。

月中頃や月終わりの場合

  • それから、こんな姿もありました。
  • 5月は、素敵な姿がいっぱいでした。詳しく紹介します。
  • 子ども達が育ったことは、まだまだたくさんあります。たとえば・・・
  • 他にも、5月に見られた姿を紹介しますね。
  • さらに、こんな場面もありましたよ。

それぞれの文をつなげると

これまで紹介した、それぞれの文をつなげてみましょう。自分の書き方に合わせて、書きやすいように変えながらつなげてみてくださいね。

1番伝えたいのは子どもの姿です。伝えたい子どもの姿を中心にして、前後に文をつなげていきましょう。

  • 5月になり、鉢植えのイチゴが、ほんのりと色づいています。先日、子ども達に「好きな食べ物はなんですか?」とインタビューをしたら、全員が「イチゴです。」と答えました。イチゴを食べることを、本当に楽しみにしている子ども達です。こんな可愛い◯◯組の子ども達が、今月は次のようなことを頑張っていきます。
  • 緑がまぶしい季節となりました。 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。先月は新年度の準備、大変だったことと思います。保護者のみなさまのおかげで、子ども達は安心して4月の生活を送ることができました。新しく覚えることがいっぱいで大変ですが、少しずつ◯◯組の生活に慣れてきましたよ。新しい服も、頑張ってたたんでいます。さて、今月は次のような予定で過ごしていきたいと思っています。
  • 青い空をバックに、鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。子ども達も、毎日、自作の鯉のぼりを持って、園庭に出かけていきます。風が吹かないときは、走り続けて鯉のぼりを泳がせていますよ。今月も元気いっぱいの子ども達です。元気いっぱいな姿の他に、今月は次のような姿を大事にしていきます。
  • 外で遊ぶのが心地よいこの頃です。藤棚のフジが満開になり、砂場に影を落としています。とてもキレイなので、ごちそう作りに使いたい気持ちがあるのですが、我慢しています。「咲いてるお花を採ったら可愛そうだから。」と、優しい言葉も聞かれましたよ。他にも、素敵な姿がたくさんあります。詳しく紹介していきますね。
  • 予想外の雨の中、先日はカッパを着て、園庭に雨の日探検に出かけました。これまで気付かなかったことを、いろいろと発見しましたよ。畑のスナップエンドウは、いつの間にか子ども達の背を抜いていて、花も咲いています。どうやって食べるか、楽しみにしている子ども達です。今月は、他にもたくさんの発見がありましたよ。

まとめ

おたよりの書き出しは、基本的に

  1. 季節のあいさつ
  2. 子どもの様子

の順番です。

ちょっと丁寧に書きたいときには、保護者への気遣いやお礼の言葉も書き加えます。

大事なのは書き出しよりも中身。書き出しに悩む時間がもったいないです。書き出しは、この記事の例文をつなげてサッと書き、中身を充実させましょう。

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務経験あり。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

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ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。