【1人1分!】ペンが止まったところから3倍書ける連絡帳の書き方

連絡帳これ以上ムリ。

全然思い出せない…

と思ったことがある方いませんか?

いますよね。

この記事では、連絡帳を書いていてペンが止まったとき、その状態からでもなんとかなるどころか、今までよりもグレードアップした連絡帳の内容になる方法をお伝えします。

最終的に目指すのは1人分の連絡帳を1分で書くことです。

1人当たり3分で書いても、20人分だと1時間かかります。20分で終わらせたいと思いませんか?

連絡帳ではなぜペンが止まるのか

そもそも、連絡帳を書いているときに、なぜペンが止まるのでしょうか。子どもの人数が多くて、どうしても見落とすことがあるからでしょうか?それとも、休憩中や子どもの昼寝中に書かないといけない状況で、集中できないからでしょうか?

確かにこれらの原因もあるかもしれません。ですが、これらを改善しようと思うと、職場の環境そのものを変える必要があります。1人の保育者が簡単にできるようなことではありません。どうにもならないことで悩んでいても目の前の連絡帳は白紙のままです。自分の気持ち1つで変えることができることをしていきましょう。

あなたにやってもらいたいのは

自分が本当に伝えたいことに目を向ける

です。

実は、「連絡帳が書けない」と悩んでいる方の多くは、実際に子どもを見ていないのではありません。見ていたけど思い出せない。上手く言葉にできない。という状態が多いです。こちらから質問をすると、思い出して書けるようになるんですよね。

「今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。」

たとえば、「これくらいしか書けないなあ…」という状態だとします。しかし、どんなに書きづらかったとしても、少しでも伝えたいことを感じたから、そのことを書こうと思ったはずです。なんとかして、その中で本当に伝えたいことはなんなのかを思い出していきましょう。

では、続けて具体的にお伝えしますね。

連絡帳には本当に伝えたいことを中心に書く

「今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。」

せっかく考えた、このような文があるとしたら、これを基に考えてみましょう。本当に伝えたいのはどこの部分でしょうか。

  • 今日は
  • みんなで
  • 跳び箱をした
  • 張り切って
  • 何度も
  • 挑戦していた

このように文の一部分だけに集中して、そこを詳しくしていきます。それもできない人のために、後半ではまた違う方法(本当にかけらも思い出せないときでもなんとかなる裏技)を伝えますが、まずは基本の書き方を読んでみてください。

「今日は」を伝えたい?

連絡帳には、おそらく日付を書きますよね。ですので、基本的に「今日は」は必要ありません。

  • 今日!ついに!跳び箱を跳ぶことができました!!!
  • 今日の姿は昨日までとは全く違うものでした。

このように「今日」を強調して書き始めることもあるかもしれませんが、ちょっと大げさですよね。

日時を表す言葉を入れるとしたら

  • 先週、年長さんがやっていたのを見てから、ずっとやりたがっていた跳び箱ですが、どうしても怖くてできず・・・。でも、ついに今日挑戦できました。
  • 昨日のうちから「明日は跳び箱やりたい!」と張り切っていたA君。今日は宣言通り、シール貼りを終えるとすぐに遊戯室に向かいました。
  • 今週ずっと跳び箱ブームが続いています。今日で4日目になりますね。

こんな感じの書き方はできそうですね。年長に憧れる気持ちの大きさを表すときや、前から意欲が続いているということを表すときなどは、日時を入れたらよく分かります。

先週、年長さんがやっていたのを見てから、ずっとやりたがっていた跳び箱ですが、どうしても怖くてできず・・・。でも、ついに今日挑戦できました。1度やってみたらやりたい気持ちが益々大きくなったようで、とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。

昨日のうちから「明日は跳び箱やりたい!」と張り切っていたA君。今日は宣言通り、シール貼りを終えるとすぐに遊戯室に向かいました。昨日からやりたがっていたくらいなので、本当に楽しかったのでしょうね。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。

今週ずっと跳び箱ブームが続いています。今日で4日目になりますね。毎日続けてやっていても、まだまだ意欲は続きます。継続する力がついているんだろうなと感じます。また今日も、とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。

後半が同じでも、ずいぶん感じが変わりますよね。今日の姿につながる、過去の姿を付け加えると、遊んでいるときの子どもの姿を思い出せなくても文は長くなります。そして、子どもの様子が伝わりやすくなります。

「今日みんなで~」をすでに書いてしまった場合

「今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。」というような文をすでに書いてしまった場合、次のようにつなげることができます。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。実は、先週、年長さんがやっていたのを見てから、ずっとやりたがっていたのですが、どうしても怖くてできず・・・。でも、ついに今日挑戦できました。1度やってみたらやりたい気持ちが益々大きくなったようでした。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。昨日のうちから「明日は跳び箱やりたい!」と張り切っていましたが、宣言通り、シール貼りを終えるとすぐに遊戯室に向かいました。本当に楽しみにしていたのだと感じられました。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。今週はずっと跳び箱ブームが続いていて、今日で4日目になります。毎日続けてやっていても、まだまだ意欲は続きます。継続する力がついているんだろうなと感じます。

「みんなで」を伝えたい

連絡帳では「誰と遊んだか」ということを伝えたいときがあります。いつも1人で遊んでいることを心配する保護者さんなら、友達の名前が多く出てきた方が安心するかもしれません。子どもが園での様子を話せるようになっても、忘れていることや具体的な話ができないこともあります。もちろん、保育者が大事にしている視点などは伝わりませんので、連絡帳で伝えることができたら良いですよね。

  • 一緒に遊んでいた年長の子ども達に教えてもらって跳び箱をしました。
  • みんなが跳び箱をしているところを見ていたら、B君、Cちゃん、Dちゃんに声をかけられました。
  • みんなが跳び箱をしているところをしばらく眺めた後、B君、Cちゃん、Dちゃんに自分から声をかけ、一緒に遊ぶことになりました。
  • B君と「何する?」「そうだ!跳び箱しよう」と声をかけ合って、遊戯室に向かいました。
  • 自由遊びのとき、呼び集められたわけでもないのに、さくら組のほとんどが遊戯室に集まり、跳び箱で遊び始めました。
  • いつも一緒にいる友達が戦いごっこをしていることには目もくれず、やりたかった跳び箱に向かいました。

上から順に、

  • いつもとは違う誰かと遊んだ(人間関係が広がっている)
  • 友達に誘ってもらった(友達に大事に思ってもらえている)
  • 友達に自分から声をかけた(自ら行動している)
  • 仲の良い友達と遊んだ(友達との仲が深まっている)
  • 自然とみんなが集まった(集団が大きくなっている)
  • 友達の遊びは関係なく、跳び箱に集中した(自分が好きなことに向かっている)

というように、伝えたいことがハッキリしているのが分かりますか?

一緒に遊んでいた年長の子ども達に教えてもらって跳び箱をしました。お兄さん達に褒められ、励まされるという、いつもと違う状況に気持ちが高まったからでしょうか。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

みんなが跳び箱をしているところを見ていたら、B君、Cちゃん、Dちゃんに声をかけられました。誘ってもらったことがとても嬉しかったようで、その後もずっと4人で遊んでいました。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

みんなが跳び箱をしているところをしばらく眺めた後、B君、Cちゃん、Dちゃんに自分から声をかけ、一緒に遊ぶことになりました。この頃、友達と関わることに積極的になってきて、自分から声をかけることが多くなっています。前向きな気持ちが遊ぶ姿にも現れているようで、とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

B君と「何する?」「そうだ!跳び箱しよう」と声をかけ合って、遊戯室に向かいました。やっぱり仲の良いB君と遊んでいるときは特別楽しいみたいですね。ちょっと苦手な跳び箱でも、とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

自由遊びのとき、呼び集められたわけでもないのに、さくら組のほとんどが遊戯室に集まり、跳び箱で遊び始めました。さくら組みんなで一緒にいたいという気持ちが大きくなってきたことが分かります。周りのみんなの姿に刺激され、とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

いつも一緒にいる友達が戦いごっこをしていることには目もくれず、やりたかった跳び箱に向かいました。B君が跳べるようになったということを聞いたから、「自分も跳べるようになりたい!」という思いが強くなったようです。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

誰と遊んでいても、1人だったとしても、「こんなことが育ってるんですよ」ということを付け加えると、実際に遊んでいる最中の子どもの姿を詳しく思い出せなくても、文は長くなります。

「今日みんなで~」をすでに書いてしまった場合

「今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。」というような文をすでに書いてしまった場合、次のようにつなげることができます。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。特に、一緒に遊んでいた年長の子ども達に教えてもらったときは張り切っていたようです。お兄さん達に褒められ、励まされるという、いつもと違う状況に気持ちが高まったのでしょうね。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。本当のところ、最初はみんなが跳び箱をしているところを見ていたのですが、B君、Cちゃん、Dちゃんに声をかけられ、みんなと一緒に挑戦することができました。誘ってもらったことがとても嬉しかったようで、跳び箱の後もずっと4人で遊んでいました。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。実は最初、みんなが跳び箱をしているところをしばらく眺め、それから、B君、Cちゃん、Dちゃんに自分から声をかけていました。この頃、自分から声をかけることが多くなっています。声をかけた後は、眺めている時とはガラッと雰囲気が変わり、張り切って遊んでいます。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。きっかけは、B君と「何する?」「そうだ!跳び箱しよう」と声をかけ合って、遊戯室に向かったことでした。やっぱり仲の良いB君と遊んでいるときは特別楽しいみたいですね。楽しそうな雰囲気のおかげか、みんなが集まってきました。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。これは自由遊びのときの姿です。呼び集められたわけでもないのに、さくら組のほとんどが遊戯室に集まり、跳び箱で遊び始めました。さくら組みんなで一緒にいたいという気持ちが大きくなってきたことが分かります。

「今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。」と書いた後には、「1人でも向かいました」ということは、さすがに書けませんね。

「跳び箱をした」を伝えたい?

「驚いたことに、いつも頑なに跳び箱をしなかったあのA君が跳び箱をしたんですよ!」というときには、「跳び箱をした」ということを強調して伝えたくなるでしょう。ただ、そのようなときは、書くことがたくさん思い浮かびますよね。ですので、ここではちょっと別の視点をお伝えします。視点を複数持っていると、どんな姿でも連絡帳に書くことができます。

  • 年長さんが跳ぶ姿を見て憧れをもったA君。今日は思い切って5段の跳び箱に挑戦する姿もありました。
  • B君が跳ぶ様子をじっと見ていたA君。次は自分の番というときに、Cちゃんに順番を譲り、またじっとCちゃんが跳ぶ様子を見つめていました。
  • ○○保育所には、跳び箱の踏み切り板が3種類あります。子ども達がどれを選んで跳ぶか考えるためです。踏み切り板の違いに気付いたA君は、最近ちょっとしたこだわりがあります。
  • 「頑張れー!」「頑張って」と、大きな声が遊戯室に響いた1日でした。最近、友達が跳び箱を跳ぶときに、周りのみんなが応援する声が益々大きくなっています。

「跳び箱をしました。」だとそこで終わってしまいます。「跳び箱で何をしたか」を思い出してみましょう。大人にとっては何でもないような姿でも、子どもの成長になっていることって本当にたくさんあるんですよ。

年長さんが跳ぶ姿を見て憧れをもったA君。今日は思い切って5段の跳び箱に挑戦する姿もありました。そしてまた3段へ。それから4段へ。そしてまた3段へ・・・。どうにかして跳べるところを探している姿ですね。その後も、とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

B君が跳ぶ様子をじっと見ていたA君。次は自分の番というときに、Cちゃんに順番を譲り、またじっとCちゃんが跳ぶ様子を見つめていました。他の子どもの遊びを見ている時、ただ眺めているだけではなくて、見て学んでいることがあるんですよね。残念ながら跳ぶことはできませんでしたが、A君なりに何かをつかんだのかもしれません。その後も、とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

○○保育所には、跳び箱の踏み切り板が3種類あります。子ども達がどれを選んで跳ぶか考えるためです。踏み切り板の違いに気付いたA君は、最近ちょっとしたこだわりがあります。「赤い踏み切り板のここのところでジャンプするとよく跳べる」です。今はまだ、「跳べる(といいなあ)」という状態ですが、自分で発見したというのが本当に大事なことです。今日もまた、とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

「頑張れー!」「頑張って」と、大きな声が遊戯室に響いた1日でした。最近、友達が跳び箱を跳ぶときに、周りのみんなが応援する声が益々大きくなっています。A君も常に全力で応援しています。応援しているときの方が楽しそうなくらいです。自分が跳び箱を跳ぶときにも、友達に応援され、とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

ハッキリ言ってしまうと、「頑張りました」「跳べました」というのは、跳び箱のホンの1部なんですよね。他のことにも目を向けて子どもを見てみましょう。「頑張りました」「跳べました」とは別の視点で考えてみると、「そういえば、そんなこともしていたな」という姿を思い出せることもあります。

跳べるようになることばかりに労力を費やすと、他のことに目が向きにくくなります。簡単に跳べるようになる方法を知って、余裕をもっておくのも1つの手です。跳び箱の跳び方についても記事を書いているので、こちらをご覧ください。
跳び箱(開脚跳び)が10分で跳べるようになる指導の方法

「今日みんなで~」をすでに書いてしまった場合

「今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。」というような文をすでに書いてしまった場合、次のようにつなげることができます。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。思い切って5段の跳び箱に挑戦する姿もあったんですよ。そしてまた3段へ。それから4段へ。そしてまた3段へ・・・。どうにかして跳べるところを探している姿ですね。年長さんが跳ぶ姿を見て、憧れをもっています。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。最初のうちは、B君が跳ぶ様子をじっと見ていたんですよ。次は自分の番というときに、Cちゃんに順番を譲り、またじっとCちゃんが跳ぶ様子を見つめていました。他の子どもの遊びを見ている時、ただ眺めているだけではなくて、見て学んでいることがあるんですよね。A君なりに何かをつかんだのか、じっと見た後はひたすら跳んでいました。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。A君には、最近ちょっとしたこだわりがあります。「赤い踏み切り板のここのところでジャンプするとよく跳べる」です。今はまだ、「跳べる(といいなあ)」という状態ですが、自分で発見したというのが本当に大事なことです。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。最近、友達が跳び箱を跳ぶときに、周りのみんなが応援する声が益々大きくなっています。A君も常に全力で応援しています。応援しているときの方が楽しそうなくらいです。「頑張れー!」「頑張って」と、大きな声が遊戯室に響いた1日でした。

「張り切って」を伝えたい

「張り切っていました」も「跳び箱をしました」と同様です。何か視点をもって考えると、案外思い出すことができるものです。実際に跳び箱をしているときの姿は思い出せなくてもなんとかなります。

  • 跳び箱を準備するとき、真っ先に手伝い始めたA君。
  • 並んでいる間も待ちきれなくて、その場でもも上げを始めるくらい張り切っていたA君。
  • 並んでいるときは和やかに友達と話をしているA君ですが、助走を始める直前、表情が一気に引き締まるんですよね。
  • 「あー!」「あとお尻だけ!」などと、跳ぶ度に声が出ていたA君。

実は、上から順に「態度」「表情」「動き」「声」に視点を当てて書いています。A君のことを「落ち着かない」「静かにできない」なんて思っていませんか?せっかく張り切っているんですから、それを詳しく伝えましょう。ここでも、「跳び箱で何をするか」と同じことが言えます。育っているのは頑張ることやルールを守ることだけではないんです。

みんなで跳び箱をしました。跳び箱を準備するとき、真っ先に手伝い始めたA君。張り切っていることがとてもよく分かりました。周りのみんなもつられて動き出すので、A君に助けられています。実際に跳ぶときも、とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

みんなで跳び箱をしました。並んでいる間も待ちきれなくて、その場でもも上げを始めるくらい張り切っていたA君。張り切っていることがとてもよく分かりました。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

並んでいるときは和やかに友達と話をしているA君ですが、助走を始める直前、表情が一気に引き締まるんですよね。気持ちをさっと切り替えることができるのが、A君の良いところの1つですね。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

「あー!」「あとお尻だけ!」などと、跳ぶ度に声が出ていたA君。張り切っていることがとてもよく分かりました。おかげで、周りのみんなのやる気もアップしたのだろうと思います。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

たとえ状況を詳しく説明できなかったとしても、あなたが感じたことは書けます。「気持ちを切り替えているんだろうな(たぶん)」「みんなの気持ちも高まったんだろうな(たぶん)」というような、気持ちに関することを書いてみましょう。文が長くなることに加え、子どもの良いところを認めることにもなりますよ。

「今日みんなで~」をすでに書いてしまった場合

「今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。」というような文をすでに書いてしまった場合、次のようにつなげることができます。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。跳び箱を準備するときは、真っ先に手伝い始めたA君。張り切っていることがとてもよく分かりました。周りのみんなもつられて動き出すので、A君に助けられています。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。並んでいる間も待ちきれなくて、その場でもも上げをしていたA君。跳ぶとき以外の姿からも、張り切っていることがとてもよく分かりました。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。並んでいるときは和やかに友達と話をしているA君ですが、助走を始める直前、表情が一気に引き締まるんですよね。気持ちをさっと切り替えることができるのが、A君の良いところの1つですね。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。「あー!」「あとお尻だけ!」などと、跳ぶ度に声が出ていたA君。張り切っていることがとてもよく分かりました。おかげで、周りのみんなのやる気もアップしたのだろうと思います。

「何度も」を伝えたい

「何度も」というのは、日時を書くことと似ています。日時を書くと、「これくらい続いているよ」と、継続の期間を強調できます。「何度も」は「こんなにたくさん跳んだよ」と、取り組んだ数の多さを伝えることができますが、具体的に回数を思い出すことは難しいですよね。ですので、何度も跳んだことが分かる姿を書いていきます。

  • 跳び箱を待つ列に早く戻りたくて、つい走ってしまうほど、やる気にあふれていたA君。
  • いつもなら休憩しながらやるところを、汗も拭かずに繰り返し挑み続けていました。
  • 跳び箱を跳ぶ人数が減っていっても、最後まで跳び続けました。
  • もう片付けの時間ギリギリでしたが、「お願い!!あと1回だけ!!」と、おまけの挑戦が続きました。

「何度も」を伝えたいことって、そんなに無いかもしれません。でも、「とにかくたくさん繰り返していた」「ふと気付いたらまだやってた(他の保育者に任せていたので見てないけど)」ということもありますよね。子どもが集中して繰り返しやっていたことなら、見ていなかったとしてもなんとかお伝えしたいところです。

跳び箱を待つ列に早く戻りたくて、つい走ってしまうほど、やる気にあふれていたA君。何回でも跳びたいという気持ちが、この姿に現れていたのだと思います。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

いつもなら休憩しながらやる跳び箱ですが、今日は汗も拭かずに繰り返し挑み続けていました。4段の跳び箱を跳ぶことができる日も近いかもしれませんね。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

普段は跳べるようになったら満足して他の遊びに移ることが多いのですが、今日は跳び箱を跳ぶ人数が減っても、最後まで残っていました。さらに上を目指そうという気持ちが感じられます。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

今日の跳び箱は本当に楽しかったのでしょうね。最後は、もう片付けの時間ギリギリでしたが、「お願い!!あと1回だけ!!」と、おまけの挑戦が続いたほどでした。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。

連絡帳には「こんな気持ちだったのかもしれません」を入れてみましょう。状況をハッキリと思い出すことができなくても、なんとなく感じたことを書けばいいんです。だんだんと子どもの気持ちに寄り添えるようになってきます。

「今日みんなで~」をすでに書いてしまった場合

「今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。」というような文をすでに書いてしまった場合、次のようにつなげることができます。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。跳び箱を待つ列に早く戻りたくて、つい走ってしまうほど、やる気にあふれていたA君。何回でも跳びたいという気持ちが、この姿に現れていたのだと思います。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。いつもなら休憩しながらやるところを、汗も拭かずに繰り返し挑み続けていました。4段の跳び箱を跳ぶことができる日も近いかもしれませんね。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。普段は跳べるようになったら満足して他の遊びに移ることが多いのですが、今日は跳び箱を跳ぶ人数が減っても、最後まで残っていました。さらに上を目指そうという気持ちが感じられます。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って、何度も挑戦していたA君でした。本当に楽しかったのでしょうね。最後は、もう片付けの時間ギリギリでしたが、「お願い!!あと1回だけ!!」と、おまけの挑戦が続いたほどでした。

「挑戦していた」を伝えたい

挑戦しました。頑張りました。これらは書きやすい言葉ですよね。「挑戦しました」を1番伝えたいときは、「どのように挑戦したか」を思い出してみましょう。

  • 保育者と手をつないで跳び箱の上を歩き、最後にジャンプ!
  • 年長さんが跳んでいるのを見て、一番高い跳び箱の列に並ぶA君。
  • 跳び箱まで走っていき、最後にスピードを一気に落として止まるA君です。

上から、「簡単過ぎる」「無謀でふざけている」「怖がってるだけ」という理由で、子どもが挑戦しているように見えない人もいるかもしれません。でも、大事なのは子どもが挑戦する気持ちでいるかどうかです。

みんなで跳び箱をしました。といっても、用意したのは跳び箱の一番上の段だけです。保育者と手をつないで跳び箱の上を歩き、最後にジャンプ!とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。

年長さんが跳んでいるのを見て、一番高い跳び箱の列に並ぶA君。跳べる気配は全くありませんが、また同じ列に並びます。年長の子ども達も、そんなA君を温かく列に迎え入れ、声をかけてくれます。そんな雰囲気に安心したのでしょう。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。

跳び箱まで走っていき、最後にスピードを一気に落として止まるA君です。1度ぶつかりそうになったことが怖くて、なかなか思い切ることができません。怖いと思う気持ちがありながらも、なんとかして跳びたくて、走るスピードや距離を変えながら、何度も挑戦していたA君でした。

大人の目から見て大したことはなくても、子どもにとって重大なことは多々あります。実は、それに気付くことができたら、連絡帳に書くことっていくらでも出てくるんですよ。そのような子どもの見方について知りたい人は、「保育塾ベーシック」についての詳しい内容を読んでみてください。

保育塾ベーシックの紹介

「今日みんなで~」をすでに書いてしまった場合

「今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。」というような文をすでに書いてしまった場合、次のようにつなげることができます。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。といっても、用意したのは跳び箱の一番上の段だけです。保育者と手をつないで跳び箱の上を歩き、最後にジャンプ!大いなる一歩を経験した日でした。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。年長さんが跳んでいるのを見て、一番高い跳び箱の列に並ぶA君。跳べる気配は全くありませんが、また同じ列に並んでいました。年長の子ども達がA君を温かく列に迎え入れ、声をかけてくれたおかげで、安心して楽しむことができました。

今日はみんなで跳び箱をしました。とっても張り切って何度も挑戦していたA君でした。と書いてしまったら、さすがに「気持ちを切り替えてなんとかやっていました」ということは書けませんね。「とっても張り切って」とは違いますから。

この記事では、「ペンが止まったところから3倍書ける連絡帳の書き方」をお伝えしました。もう本当にカケラも思い出せない。無理…。という人のために、「ペンが完全に止まってもなんとか書ける連絡帳の書き方(仮称)」を、この記事の後編として後日公開します。ここにリンクを貼りますので、またチェックしてみてください。

実は、お便りを書くのも、連絡帳を書くことと同じようなものなんですよね。この記事と同じような書き方をしてあるお便りの記事がありますので、そちらもご覧ください。他の月の記事は、以下の記事にリンクが貼ってあります。
【保護者の心をつかむ】保育所・幼稚園のおたより(3月)の文例100選

最後に大事なことを1つお伝えします。跳び箱イコール開脚跳びではありません。開脚跳びは危険を伴います。指導の仕方を学んだことの無い方は、ぜひこちらの記事もごらんください。。
【事故数ケタ違い】跳び箱の指導で気をつけるべき10のこと

他サイトでも跳び箱の安全性について、いろいろと記事が書かれています。
「跳び箱」は組体操より危険 事故件数「最多」でも安全対策進まず

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。「もっといろいろと知りたい」という方は、ホームページや、このサイトの記事が一覧になったサイトマップを、研修・ワークショップなどについて詳しくは「保育塾」の取り組みをご覧ください。

また、質問・ご要望などはお問い合わせフォームから、ご連絡ください。

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。