【時間をかけないほうができるようになる!】週案を金曜日に書くと若手が成長する3つの理由

「次週の週案を、担任と上司で検討する会議を設けている」という話を聞きました。なるほど。素晴らしい。で、その会議は木曜にあると。そのために、水曜に次週の週案を提出だと。若い人は書くのに時間がかかるから、月曜や火曜には書き始めていると…。いやいや、みんなで検討するにしても、金曜にした方が若手は成長するよ…という話をします。

週案を金曜に書く3つの理由とは

まず、ハッキリ言ってしまうと、週案はできるだけ週末に書く方が良いです。土曜日だと来てない人がいるし、幼稚園は土曜日にやってませんから、金曜日に書くことをオススメしてます。土曜日に検討する時間を設けることができるのであれば土曜日でもOKです。

さて、週案を金曜日に書く3つの理由は次の通りです。

  • ヒントをできるだけ多く受け取れる
  • 2週分の生活がごちゃ混ぜにならない
  • 短時間で書こうとするから短時間で書けるようになる

では、1つずつ説明していきますね。

ヒントをできるだけ多く受け取れる

試しに、簡単なクイズをします。
画像を見て、これから書かれる平仮名が何かを当ててください。

これで何の字か分かりましたか?当然、分からないですよね。ある程度、予想はできますが、これだけでは決めきれません。もう少し書き進めたものを見てみましょう。

はい、予想はできますね。ただ、「間違えると怒られます。主任と所長から、ご指導があります。」ということだと、答えることはできませんよね。

はい、これで何の字か分かりましたね。この角度なら、間違いなくあの平仮名です。大人なら分かって当然です。なんてことを言われても、字を書く途中の角度で判断できる人は少ないですよね。

はい、さすがに分かりますね。この文字を最後まで書くと「ね」になります。「ね」なんですけど、もしかすると、ちょっとくせ字の「わ」かもしれません。

週明け、調子が戻らなくて、月曜日にヒント1となる姿が出てこない子どももいます。火曜日にヒント1だけを見た状態で、「時間かかるから、来週の週案を書き始めてね」と言われても、手がかりが少なすぎます。1画目だけを見て書かれる文字を予想し、それを基に計画を立てるようなものです。子どもの姿を基にせずに週案を書くのであれば可能ですが。

というわけで、子どもの姿、生活と、週案がつながってない場合、書くのが早過ぎるかもしれません。

週案はできるだけ金曜に書きましょう。

2週分の生活がごちゃ混ぜにならない

週案を早めに書ける人は、本当に器用なんですよね。今週の生活をしている最中に、来週の生活のことを考えているのですから。これが本当にできているのなら問題ないんですけど、ごちゃ混ぜになってしまうこともあるのではないでしょうか。

バスケットとかバレーボールの大会があったとしましょう。試合中は、もちろん全力でプレーします。で、次の日の試合までに考えることは、次の対戦相手のことでしょう?次の試合が始まる前に、来週の大会に向けての練習計画を立てることは無いですよね。そんなことをしていたら、次の対戦相手についての情報も試合への気持ちも薄れてしまいます。

これと同じようなことを若手に要求して、満足なものができると思いますか?明日の保育が始まる前には、明日の保育のことだけ考えるようにしましょう。それを繰り返すと、週案を書くのは当然週末になります。

短時間で書こうとするから短時間で書けるようになる

これは、誰しも経験があると思います。〆切りまで3日あると、半日で終わる仕事でも3日かかるんですよ。仮に、木曜日の週案会議を他の曜日に変更することができないのであれば、週案会議の30分前に書き始めれば十分です。短時間で書こうとするから、短時間で書けるようになるんです。最初は、半分も書けなくてもそれで良いんですよ。会議の中で、書き方を教えていけば良いんです。そもそも、個人の力で週案を完成させることができるのなら、会議なんて必要ありません。

速く書くことについては、次の記事も参考にしてみてください。

【おたより・指導案】仕事の文章を書くときには文を完成させない方が早く書けるという話

何か新しいことを始めて労力が増えることはありません。試しに週案を金曜に書くことをオススメします。こんな利点がありますよ。

  • ヒントをできるだけ多く受け取れる
  • 2週分の生活がごちゃ混ぜにならない
  • 短時間で書こうとするから短時間で書けるようになる

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。