【運動会・秋祭り・発表会】行事の振り返りのとき同時に来年の起案がほとんどできてしまう方法

あなたの園では行事の振り返りをしていますか?行事が終わるとすぐに「お疲れ様」と言って帰ってしまう園もありますよね。今回の記事では、振り返りをするのと同時に来年の起案がほとんどできてしまう方法と、振り返りの時間を捻出する方法をお伝えします。できれば、やり方を決める立場にある園長先生などに読んでほしい記事です。

振り返りと来年の起案を同時にできる方法

まずは保育現場のちょっとビックリするような話をしますね。

ある園で、運動会のことを決める会議があったそうです。「職員会議で運動会の起案をするために、まずは数人で話し合う」という会議です。その会議は、「で、去年は何してたっけ?」と、去年の運動会を思い出すところから始まったらしいのですが、恐ろしいことに、手元には資料が一切無かったそう…。さらに恐ろしいことには、運動会などの起案や振り返りが、記録として園に残ってないらしいです…。

これの恐ろしさが分からない人がいたとしたら、まず、少しでも記録となる何かを残してください。昨年のことを思い出すのなら、昨年のことが書いてある何かを見ながら話をしましょう。この記事は、記録を残すことを当然やっている人に向けて書いてあるものです。

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さて、本題に入ります。行事などの振り返りをするとき、その催しを起案した人は起案書を開きましょう。そして、振り返りで出たことを起案書に書き込んでいきましょう。このとき、「運動会の振り返り」などと、単にまとめて並べて書くのではありません。並べて書くと、後から見たときに、振り返りと起案書を見比べる手間がかかりますし、見落とすこともあります。見落としてしまうと振り返りをした意味がありません。

「開催時期がちょっと遅くて寒かった」という振り返りがあれば、そのことを起案書の日時の所に書きましょう。同様に、「道具の運搬が予定より1回多かったのはちょっと」という意見が出たなら道具の運搬計画をした所に書きます。「終了の時間が遅くなったのは年中の競技が長すぎて…」ということなら、学年の競技を決める際の注意事項に追加します。

このとき、気をつけたいことがあります。振り返りでは、指摘するだけではなく「結果どうするか」まで決めましょう。「すぐには決めることができないね」ということであれば、いつ決めるのかをハッキリさせておきましょう。それができていないと、次の年の起案の時点で、「こういう意見が出てたけど、今さら何もできないね」となって、何十年経っても変わることはありません。

ここまでのことをまとめます。

  • 振り返りのときに出た改善点を起案書の該当部分に書き込む
  • 即決できないことは後に決まった時点で書き込む

次の年の起案者は、それを清書すれば起案書ができあがります。「毎年同じようなことはしたくない」「ガラッと内容を変えたい」という人もいるでしょう。その場合は、どれくらい時間がかかるかを見積もって、その人が起案をすれば良いです。ただ、ここでしているのは全体的な話なので、子どもの話とはまた別物です。子ども達が「これがしたい」ということであれば、できる限り実現する方向で頑張りましょう。

振り返りの時間を捻出する方法

「そんなに時間をかけて振り返りをすることなんてできない」という場合もあるでしょう。しかし、起案のときに改善する方法を考えるよりは、振り返りのときに考える方が、ずっと時間は短くてすみます。記憶が新しいですから。ですので、なんとか時間を捻出して振り返りをしてもらいたいです。今回は、3つほど方法をお伝えします。

振り返りの時間を捻出する方法その1

振り返りをする時間は無くても、お疲れ様の「昼食会」や「茶話会」をするとか、そんな名前はついてなくても一息ついてお茶を飲む時間がありませんか?その時に出てきた話を振り返りとして記録しておきましょう。「せっかくの息抜きに堅い話はしたくない」ということであれば、以下の方法を試してみてください。

振り返りの時間を捻出する方法その2

行事の後は何らかの片付けをしますよね。その時に、少し時間をとって何人かで振り返りができます。「全員が最初から最後まで片付けをする」をやると、手が空く人が必ず出ますよね。とてももったいないです。全員で片付けをする必要はありません。振り返りをしながら指示をすることもできますし、同時進行でやってみてはいかがでしょう。

振り返りの時間を捻出する方法その3

後日でも良いので、「振り返りを何かに書いて提出する」「共有のファイルに書き込む」ということをしてみましょう。これは、来年度の起案を楽にすることにはなりますが、書き直す時間、後から思い出す時間が必要になるので、上で紹介した方法が良いのではと思います。

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。