問題です。
「鬼は外」と言わないところがあります。
さて、どこでしょう?
今度は質問です。
あなたは、なんのために豆まきをしますか?
今回は、豆まきの新しい視点を紹介します。
たとえば、園行事の見直しをしたい先生など、
「なんか違う形の豆まきをしたいな」という方にオススメです。
豆まきで見過ごしたくない大事な視点
豆まきのときに、見過ごしたくない大事な視点があります。
それは「人権の視点」です。
その豆まきは
子どもを泣かせていませんか?
もう一つ、こちらの方は見過ごされることが多い気がしますが、
その豆まきは
オニになる人の気持ちを考えていますか?
豆まきで子どもを泣かせていませんか?
「豆まきの日は、子どもが怖がって幼稚園に行きたがらない」
なんて話を聞くことがあります。
「鬼をやっているのは先生だ」ということが分かっていても怖いんですよね。
どこかから鬼がやってくる園だと、もっと怖いでしょう。なまはげのように、子ども達に「悪いことをしていないか」聞くところまであるようです。子ども達は正座をして、泣きながら鬼の質問に答えるんだそうです。
何を目的として、豆まきをしているんでしょうか?
オニになる人の気持ちを考えていますか?
幼稚園や保育所で、豆まきの鬼になる先生って、基本的に嫌がるんですよ。
子ども達から嫌われて、やっつけられますから。
嫌な役だから、年配の先生や、男の先生や、入ったばかりの若い先生が鬼をするんです。家庭だとお父さんです。
もう少し分かりやすく言うと
学校で豆まきをする場合、子どもにオニの役をやらせる先生はいないはずです。
1人の子どもがみんなから攻撃される構図を作りたくないからです。
豆まきの当日だけで終わらなかったら、それは「いじめ」と呼ばれるでしょう。
これは、大人がオニをすればすむ問題なのでしょうか?
豆まきは決まった伝統や風習ではない
「豆まきは伝統や風習だから、同じように続けなければならない」
と思っていませんか?
豆まきって、実はいろいろな形があるんです。
だから形を変えてやっても、何の問題もありません。
豆まきは2月3日じゃない
1番驚く人が多いのがコレです。
実は、1984年までは、4年に1度の閏年には、2月4日にしていたそうです。日付はいろいろと変わるんですね。
出典:ウィキペディア
豆まきは豆をぶつけない
神社で豆まきする映像を見たことありませんか?
石原軍団や力士がしている、あの豆まきです。
豆まきって、別に豆をぶつける必要はありません。
豆まきは「鬼は外」ですらない
豆まきは、「鬼は外」って言います。
大半の人はそう思ってるでしょう。
でも、「鬼は外」と言わないところもあるんです。
さて、どこでしょう?
鬼を祭っているところや、名前に鬼が入っている地域、名字に鬼が入ってる人たちですね。
すぐ隣に「鬼塚さん」や「岩鬼さん」がいるのに「鬼は外」って言ってませんか?
邪気を追い払えばいい
じゃあどうするかというと、基本的に鬼がいなければ、多くの問題は解決します。「邪気を追い払う」という気持ちをもって、豆を投げればいいんです。人に向かって豆をぶつける必要はありません。
「鬼は外。福は内。」と言うかどうかは「鬼」がつく人が側にいるかどうか次第ですが・・・
とにかく子どもには
「いいことがありますように」って思って、豆を投げればいいんだよ
というように言えばいいのではないでしょうか。
幼稚園・保育所・こども園の先生達へ
「自分の中にいる(かもしれない)鬼を追い出す」ということをしている所もあると思います。
「私はおなかに鬼なんかいないよ」と困っている子どもがいます。
「こんな鬼には来てほしくない」という言い方に変えてみることをオススメします。
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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務経験あり。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。
ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・
そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。