【姿勢を良く?真剣な顔?】「子どもが本気で話を聞くとこういう姿になる」を改めて考える

あなたは「子どもが本気で話を聞く」ってどういうことだと思いますか?たとえば、「何度怒っても同じことをする」「怒ってもヘラヘラしてるから余計に腹が立つ」というような場合、子どもは話を聞いていないのでしょうか。今回は、「子どもが本気で話を聞くとこういう姿になるよね」ということを改めて考えていきます。

子どもが本気で話を聞くときの表情はいろいろある

子どもが本気で話を聞いているとき、表情は1つではありません。いろいろあるんですよ。「真剣な表情をしていないから話を聞いていない」ということではないんですよね。「一年一組せんせいあのね」に出てくる写真を見ると、それがよく分かります。頬杖をついていても、口が開いていても、話をしっかり聞いています。むしろ、話をしっかり聞いているから姿勢を良くする方に力を割けないんです。

子ども達みんながピシッと前を向いていると、話を聞いているように見えますよね。ところが、見た目は聞いているように見えても、姿勢良く前を向くのに一生懸命で、話を聞くことができない子どももいます。2つのことを同時にするのは難しいからです。たとえば、叱られているときにモジモジして体が動く場合、それを指摘されると、話を理解することよりも、余計に怒られないためにジッとする方に意識がいきます。

真剣な話なのにふざける場合

では、真剣な話なのに笑う場合やふざける場合はどうでしょう?どんなに大事な話でも、叱られているようなときでも、子どもが笑うことやふざけることってありますよね。その理由は、大体3つに分けることができます。

  • 心を守るため
  • どうすればよいか分からないため
  • 場の雰囲気を変えるため

心を守るため

人は、自分ではどうしようもないような状況になったとき、精神状態が崩壊してしまわないよう、躁状態になる防衛機能が備わっているそうです。笑ってしまうその子は、もしかして怒られすぎてはいないでしょうか。このように書くと大げさ過ぎると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大人でも、「悲し過ぎて笑う」というようなこともありますよね。

どうすればよいか分からないため

難しい問題で上手く言葉に表すことができないようなとき、大人だったら、「なんと言ってよいか分かりませんが」などと言いながら、ゆっくり言葉を選んで話すでしょう。しかし、それが上手くできないとき、たとえば急かされて慌てて話したときは、思っているのとは違うようなことを言ってしまうこともありますよね。子どもの場合、それが言葉ではなくて態度に現れてしまうこともあるでしょう。語彙が少ないならなおさらです。子どもが落ち着いて話を聞けるような状況で話をする必要がありますね。

場の雰囲気を変えるため

緊張感に耐えられなかったり怒っている相手を笑わせようとしたりして、子どもはあえて笑ったりふざけたりすることがあります。その行動が状況を好転させると思ってやっているんですよね。それが相手を怒らせるような結果になることも多々ありますが。

大人は結局どうするか

話を聞く姿勢を教えたいのであれば、「話している人の目を見る」とか、「前を向く」ということをしっかり教えればよいですよね。「目と耳と顔と体と心を向ける」なんて言葉を聞いたこともあります。非常に分かりやすいです。

話を聞き、理解し、さらに行動に移すことができるようにということなら、次の3つがポイントになります。

  • 目的に視点を当てて話す
  • 本気で話す
  • 理解できる言葉で話す

これらについては、この記事の主旨とも違いますし長くなりますので、詳しく書いた記事をご覧ください。↓
子どもが話を聞くようになるために知っておきたい3つのポイント

最後に改めて、「子どもが本気で話を聞いていると、集中するあまり姿勢が崩れたり口が開いたりすることもあるんですよ。本気で聞いているからこそ態度にまで気が回りません。」ということをお伝えします。

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管理人うち@uchi70794834|Twitter)

保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。