子どもが片付けをしないとき、「片付けようね」とか「誰が1番上手かな」など、いろいろな声のかけ方がありますが、もっと良い方法があります。声のかけ方を考えるよりも、環境を変えた方が早いです。製作でも鉄棒でも、給食でも片付けでも、なんでも同じことなんですけど、今回は片付けについての話をします。
声のかけ方については、コチラの記事をご覧ください。
【プロ直伝!】子どもがやる気になって片付ける魔法の言葉4タイプを徹底解説
片付けの環境を変えるとは
「環境を変えた方が早い」と言われても、ピンとこない人もいますよね。保育関係者なら、「環境の構成」と言われたら分かるでしょうか。要するに、片付けをしやすい環境にすれば、子どもは片付けをします。子どもが片付けをしない原因はいろいろとありますが、声のかけ方を工夫して片付けるようになることばかりではないんですよね。そのような場合は、環境を変えることを考えてみましょう。
子どもが片付けをしない原因
まず、子どもが片付けをしない原因を考えてみますね。
- まだ遊び足りない
- せっかく作ったから残しておきたい
- どう片付ければよいか分からない
- 面倒くさい
- 他の誰かがやると思っている
- 大事な物を手に持っているから手が使えない
- 片付けの必要性を感じていない
- いつ終わるか分からないから辛い
- 本人はやってるつもりだけど、端から見るとそう見えない
- 周りのやらない雰囲気に引きずられてしまう
- 機嫌が悪くてそれどころではない
これらのやらない原因を、1つずつ解決していけば良いんです。片付けの時に、「促す」とか、「やる気になるように声をかける」
環境をどのように変えるか
「環境を変える」と言われても難しいと思いますので、言い方を変えますね。「片づけのやり方を変える」と考えてみましょう。具体的にどのようなことがあるかというと、
- 片付けの時間を変える
- 時間がきたらではなく遊びに区切りがついたタイミングで片付ける
- しまい込むのはやめて、整頓して飾っておく
- できる分だけする
- 一斉に片付けるのはやめる
- 大人が片付ける姿を見せることも「片付け」にする
- 大人の感覚ではなくて子どもの感覚で片付けをする
- どうすれば「片付けた」という状態なのかを子どもが決める
- 「片付けない」ままにして次のことをやってみる
- 片付けと他のことの順番を変える
もちろん、年齢とかクラスの状態によるんですけど、たとえば、お店屋さんごっこの品物をキレイに並べることを「
また、片付けないまま帰りのカバンの準備をすると、「
大きな箱を用意して、とにかくそこに全部を入れたら片付けをしたことにする。というのはよく聞く話です。もちろん、それも有効な手立てだと思いますが、この記事を読んでいるあなたは、もっといろいろなことを知りたくてここにたどり着いたのではと思います。ぜひ、この記事に書いてあることを試してみてください。
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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。
ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・
そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。