文部科学省の資料を見るといろんな保育のアイディアが出てくる話(幼児期運動指針ガイドブック編)

あなたは、「どんな遊びをしたらよいのだろうか」「明日、何をしようかな」という場合、何を参考にしていますか?保育の雑誌?それとも、どこかのサイト?このサイトを参考にしてもらえるのもありがたいのですが、私は文部科学省のサイトをオススメしています。いろんな資料が公開されているんですよ。今回は、「幼児期運動指針ガイドブック」を紹介します。

幼児期運動指針ガイドブックとは

私がいろいろ言うよりも、幼児期運動指針ガイドブックに書いてあることを引用してしまいますね。

本指針は、運動習慣の基盤づくりを通して、幼児期に必要な多様な動きの 獲得や体力・運動能力の基礎を培うとともに、様々な活動への意欲や社会性、 創造性などを育むことを目指すものです。

引用:幼児期運動指針ガイドブック

「運動」と聞くと、体操教室や、サッカーなどの習い事、保育だと跳び箱やマットを使った「運動遊び」が思い浮かぶかもしれませんね。でも、そのような「運動」とはちょっと違うようです。「意欲や社会性、創造性などを育む」と書いてあります。

他の部分も見てみましょう。次は、目次の1部を引用します。

 

 遊びの工夫の事例① ―幼児の動きを生かして̶    
 遊びの工夫の事例② ̶遊具(巧技台等)を使って̶    
 遊びの工夫の事例③ ̶園庭の遊具を使って̶

引用:幼児期運動指針ガイドブック

「遊びの工夫」と書いてありますね。幼児期運動指針ガイドブックが言うところの「運動」とは、特別に運動の時間をとってするものではないんです。遊びの中での、「運動習慣の基盤づくり」なんですよ。リンク先に行くと、事例を見ることができます。イラストもしっかり入って読みやすいです。さらに、この事例以外の部分にもヒントはたくさんあります。

幼児期運動指針ガイドブックの例をヒントにする

幼児期運動指針ガイドブックに限らず、他の本でもサイトでも、どこでも同じことなのですが、紹介してある事例は、そのままでは、目の前の子どもや園の方針に合ってないこともあるんですよね。幼児期運動指針ガイドブックの良いところは、いろんな例が並べて載せてあるところです。「あ、こんなことしてもいいんだ」だけではなくて、「これとこれを組み合わせたら」も思い付きやすいんですよ。自分の保育に合ったものにしやすいです。

例えば、「第3章 幼児期における運動の配慮事項と保育者・保護者の方々に向けた提案」の中では、「固定遊具に布やゴムなどを加える」という例がイラストと共に載っています。「あ、こんなことしてもいいんだ」ですよね。ジャングルジムに布を付けると、登り降りだけではなくて、横に移動するとか、隠れ家や居場所として使う等、いろんな動きや遊び方が出てきます。では、登り棒では?鉄棒だとどうでしょう?「他に何ができるか」を考えてみましょう。

別の例では、忍者になりきるイラストがいくつかありますが、鉄棒に手裏剣の的がつけられているものや、(おそらく)巧技台の上からジャンプしているイラストもあります。「忍者と固定遊具」「忍者と巧技台」は組み合わせてOKなんですよ。文部科学省がオススメしていることですから(※これは、3歳以上児の話なので、3歳未満児がいる施設の場合は、またちょっと違いますよね。)。

「身近な物を使って遊ぶ中で」という部分には、ペットボトルにヒモを張ってジャンプしたりくぐったりするイラストや、新聞紙を利用しゲーム性をもたせて走っているイラストが載っています。このような普段から楽しんでいる遊びを、運動会にも取り入れると、子どもにも大人にも負担は少ないですよね。

このように、いろんな遊び方を並べて載せてあるので、保育のヒントとして、改めて「幼児期運動指針ガイドブック」をオススメします。なによりも、文部科学省が言っていることですから、取り入れても間違いは無いですよね(もちろん、取り入れ方に注意は必要ですが)。

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

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ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。