「これが何回目の直しか分からない」
「ネタがなくて、もう絞り出せない」
「4月になっても、まだ終わらない」
なんて思いながら、指導要録・保育要録を書いていた人はいませんか?
この記事では、「まだ終わらない・・・」と苦労をしながら要録を書いていた人が、今のうちにやっておくべきことを紹介しています。
「やっておくべきこと」といっても、仕事の量は特に増えません。むしろ、やることがスッキリして、仕事の量が減る人もいます。今まで全くしてこなかった人にとっては、激増でしょうけどね。
要録を書くのに苦労した人が今からやるべきこととは
要録を書くのに苦労した人が今からやるべきことは
「記録の見直し方を見直す」
です。
あれ?書き間違いじゃないの?
と思った人もいるかもしれませんが、書き間違いじゃないです。
「記録をしましょう」とか
「記録の仕方を見直しましょう」ではなくて、
「記録の見直し方を見直しましょう」です。
「あまり記録をしてないし・・・」という人でも使える方法です。
「記録の見直し方を見直す」のやり方
一言で言うと、記録にペンで線を引くだけです。
毎日しっかり記録をしている人は、量が多くてちょっと大変ですが、あまり記録をしていない人は、あっという間に終わります。
要録を書くことと記録を見直すことの関係
指導要録・保育要録って、「記録の要点をまとめたもの」なんです。
だから、普段の記録を残していない人、記録の見直しができていない人は、要録も書けません。
記録を全くしていない人は問題外として、少しでも記録をしている人は、見直し方を変えることで、要録も書けるようになってきます。
記録の見直し方を見直す準備
まずは、昨年度の指導要録・保育要録の下書きを見てください。「個人情報だし、当然シュレッダーしたよ」という人は、思い出してください。
「あなたは、昨年度の指導要録・保育要録に、何を視点にして子どもの育ちを書きましたか?」
こう聞かれて、すぐに思い浮かぶ人は、書くのに苦労してないですよね。
- Aちゃんの要録は、「友だちとの関わり」「頑張ったこと」「生活」についての育ちを書いた。
- Bちゃんの要録は、「遊びの中で工夫したこと」「頑張ったこと」「生活」についての育ちを書いた。
- Cちゃんの要録は、「友だちとの関わり」「遊びの追求」「生活」についての育ちを書いた。
みたいな感じで、どの子どもについても、大体同じような視点をもって、育ちを書いていますよね。
人によって視点は違って、5領域で書いている人もいるかもしれないし、「ヒト・モノ・コト」の視点かもしれないし、園で掲げている、「めざす子どもの姿」に関連させているかもしれません。
とにかく、なにかの視点をもって書かないと、「Aちゃんの要録には遊びのことばかり書いてしまった」とか、「ほとんど全員、友だちとの関わりと生活のことだけが書いてある」みたいなことになりかねません。
もう一度質問します。
「あなたは、昨年度の指導要録・保育要録に、何を視点にして子どもの育ちを書きましたか?」
大体でいいですよ。
「友だち」「遊び」「生活」とか、
「ヒトとの関わり」「モノとの関わり」「コトとの関わり」みたいな感じでいいです。
視点が3つなら3色、視点が4つなら4色のペンを用意しましょう。
記録の見直し方を見直す具体的なやり方
まずは、記録を見直しましょう。
記録をするだけして、見直してない人、いますよね。
記録を見直したときに、眺めるだけではなく、ペンで線を引きます。
「友だちとの関わり」は青、「遊びの追求」は赤、「生活」は緑・・・みたいな感じです。5行くらいしか記録してない人は、30秒もあれば終わりますよね。
まずは、それでいいんです。
「友だち」「遊び」「生活」くらいなら、線を引かなくても分かるでしょ。と思った人、いますよね。
線を引くと、1週間とか1ヶ月分をまとめて見たときに、読み返さなくても一目で分かるんです。
「緑が多いってコトは、自分は生活のことを大事にしてるんだな」とか、
「青ばっかりだから、友だちのことしか要録に書けなかったんだ」とか、
「もう少しいろんな視点で子どもを見よう」とか、
線を引くと、意識が変わるんです。
レコーディングダイエットみたいなものです。食べたものを記録するだけなのに、意識が変わって自分をコントロールできるようになってきます。
ほんの少しからでもいいんです。
記録をして、線を引いてみましょう。
少しずつ慣れてきます。
あまり線を引きすぎると、ゴチャゴチャして見づらくなります。
特に大事だと思う部分に、線を引くようにしましょう。
本当に慣れてきたら、線を引いたところが、「ねらい」とつながるようになります。保育指導案を書く時間が大幅に短くできますよ。
まとめ
昨年度、要録を書くのに苦労をした人は、普段の記録を見直すときに、ペンで線を引いてみましょう。
普段の記録1年分をまとめたものが、保育要録・指導要録です。
ペンで色分けをすると、自分が何を大事にして保育をしているかが、一目で分かります。
大事にしたいことに、さらに力を注ぐ人もいるかもしれないし、バランスよく記録をしようと思う人もいるかもしれません。
とにかく、少しでも意識が変わるように、ペンで線を引きましょう。
「保育指導案や要録の書き方をもっと詳しく教えてよ」という人は、「保育塾ベーシック」についての詳しい内容を読んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務経験あり。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。
ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・
そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。