【手遅れになる前に】要録を書くことができる人とできない人の決定的な違い

この記事を書いているのは11月23日です。要録を書き始めるには早過ぎますが、そろそろ話題にしておかないと困る人がたくさんいます。すでにギリギリで、今の時点で要録を書くことができる人とできない人はハッキリ分かれます。「文章が書けない人は要録も書けない」というのは当然ですが、もう一点、大事なことがあるんです。

要録を書くことができる人とできない人の決定的な違いとは

文章を書くことが苦手な人は、要録を書くことも当然苦手です。でも、文章を書くことが得意でも、要録を書くのは苦手だという人もいますよね。要録を書くためには、もう一点、大事なことがあります。それは

記録をまとめているかどうか

です。

ですので、記録をまとめている人、ちゃんと振り返っている人は書くことができるし、記録をまとめていても振り返っていても、上手くまとまっていなかったら書くことはできません。

要録とはなんぞや

保育所であれば「保育所児童保育要録」
幼稚園は「幼稚園幼児指導要録」
こども園では「幼保連携型認定こども園園児指導要録」

と呼ばれています。それぞれ名前が違うので、ここでは一言で「要録」と書いています。「特別支援学校幼稚部幼児指導要録」もありますし、まず名前からしてややこし過ぎますよね。

簡単に言うと、「保育(指導)の点を記したもの」だから「要録」です。

記録なんですよ。

一応、そう言える根拠も載せますね。ややこしくて嫌になると困るので、分からなくなりそうだったら読み飛ばしてください。

2 指導上参考となる事項
(1) 次の事項について記入すること。
① 1年間の指導の過程と幼児の発達の姿について以下の事項を踏まえ記入すること。
・ 幼稚園教育要領第2章「ねらい及び内容」に示された各領域のねらいを視点として、当該幼児の発達の実情から向上が著しいと思われるもの。その際、他の幼児との比較や一定の基準に対する達成度についての評定によって捉えるものではないことに留意すること。
・ 幼稚園生活を通して全体的、総合的に捉えた幼児の発達の姿。
② 次の年度の指導に必要と考えられる配慮事項等について記入すること。
③ 最終年度の記入に当たっては、特に小学校等における児童の指導に生かされるよう、幼稚園教育要領第1章総則に示された「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を活用して幼児に育まれている資質・能力を捉え、指導の過程と育ちつつある姿を分かりやすく記入するように留意すること。その際、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が到達すべき目標ではないことに留意し、項目別に幼児の育ちつつある姿を記入するのではなく、全体的、総合的に捉えて記入すること。

幼稚園及び特別支援学校幼稚部における指導要録の改善について(通知)

これは、文部科学省から、全国の教育委員会などに向けて、通知されたものです。引用したのは、「指導に関する記録」に書くことの部分です。保育所やこども園でも、同じように書きます。

保育所児童保育要録に記載する事項

幼保連携型認定こども園園児指導要録に記載する事項

今からどうすれば良いか

絶対にやめてもらいたいのが、「書くのが大変だから早くから書き始めましょう」です。分からないまま書き始めても、「分からない」という思いが大きくなるだけですからね。

今からやることは、「子どもが育った姿を見つけること」です。運動会や発表会などが終わるこの時期、「なんか育ったよね」ということが話題になるのではと思います。それを漠然と話すのではなく、具体的に記録に残しておきましょう。できることなら、というより、ぜひやっておいてもらいたいのですが、子どもの姿だけではなくて、「どのように保育をしたか」ということを記録しておいてもらいたいのです。

なぜなら要録は 「保育(指導)の要点を記録したもの」だからです。子どもの姿を書くことはもちろん、「どのような保育(指導)が特に子どもに合っていたか」ということを書きます。次年度の先生が1番知りたいのはそこです。

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「具体的にどのように書き進めるか」「どのように記録に残しておくか」ということは、関連記事に詳しく書いてあります。

改めてお伝えします。要録を書くことができる人とできない人の決定的な違いは、「記録をちゃんとまとめているかどうか」です。適当に書いてOKにするなら、文章さえ書くことができれば要録も書けますけどね。今ならまだ間に合います。記録の仕方を見直してみましょう。

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。