「幼稚園幼児指導要録」「保育所児童保育要録」「幼保連携型認定こども園園児指導要録」「特別支援学校幼稚部幼児指導要録」
名前を見ているだけでも、書くのが難しそうですよね。
・よく分からないから、なんとなく区切ってる。
・また同じような表現になってしまった。
・このことも付け加えたいけど、文が不自然になる。
こんなこと思っている人はいませんか?
この記事では、指導要録・保育要録を書くときに、「どう表現するか」に悩まなくてもすむように、「文の書き始め」と、文をつなぐ接続詞の使い方を、具体例を挙げて紹介しています。
いくつかの表現を覚えるだけで、文の印象が変わりますので、ぜひ取り入れてみてください。
指導要録・保育要録をスラスラ書くための基本的な書き方
まずは、要録を書くときの基本を覚えましょう。
「指導に関する記録・保育に関する記録」に書くことは・・・
すごく育ったことは何かです。
すごく育ったことを「友達関係」「給食」「片付け」などと、1語だけで良いので思い出して、
- 最初はこんな姿だった。
- こんな援助をした。
- こんな姿に変わった。
この順番で書きます。
なぜこのように言えるか、詳しくは、
【超シンプルな視点で書ける】指導要録・保育要録の意味と書き方
【1語からスタートしても書ける】指導要録・保育要録をスラスラ書く方法を読んでください。
実は、この時点で、「よく分からないから、なんとなく区切ってる」という問題は解決です。
「友達関係」「給食」「片付け」の3つの面で、すごく育ったのであれば、その3つに区切ればOKです。
いきなり文を書き始めるから分からなくなります。
1番最初は、単語だけでも良いので、何について書くかを考えましょう。
ワンパターンにならない書き始めの表現
「1学期はこうだった。担任は、〇〇しながら見守ってきた。3学期にはこうなった。」
要録の例文では、このような書き方を多く見かける気がします。
「1学期」「3学期」ではない表現を考えてみましょう。
「1学期」とは違う表現
- 始めのうちはこうだった。
- 最初はこうだった。
- 年度始めはこうだった。
- 当初はこうだった。
- 慣れないうちはこうだった。
- 4~5月はこうだった。
- 1学期の終わり頃まではこうだった。
- 6月半ばまではこうだった。
- 2学期になってもこうだった。
- 半年近くこうだった。
- プールが始まるまではこうだった。
- 給食では、こうだった。
- 運動面では、こうだった。
- 友達との関わりについては、こうだった。
- 〇〇においては、こうだった。
- また、〇〇では、こうだった。
- ○○に関しては、こうだった。
「3学期」とは違う表現
- 今ではこうなった。
- 最近はこうなった。
- この頃はこうなった。
- 2学期の終わり頃からこうなった
- 年が明けてこうなった。
- 秋になるとこうなった。
- 12月にはこうなった。
- 慣れてきて、こうなった。
- 周りが見えてくると、こうなった。
- 安心できたようで、こうなった。
- 納得したらしく、こうなった。
- 自信をもったことで、こうなった。
- 上手くできたことから、こうなった。
- 〇〇をきっかけに、こうなった。
「3学期」など、時を表す言葉がなくても、とにかく姿が変わったこと、育ったことが分かればOKです。
もう一文を付け加えるとき
たとえば、「鉄棒で頑張って、すごく育った」と思っても、「鉄棒のことだけ書いても何か足りないな」ということになりますよね。
そのようなときは、鉄棒に関わる姿や援助を書いた後に、何か一文を付け加えましょう。
文のつなぎ方の具体例を挙げますので、参考にしてください。
- 鉄棒で、こんな姿が見られるようになった。それに加えて、他の遊具では~な状態である。
- 鉄棒で、こんな姿が見られるようになった。〇〇や△△など、他の遊びに関しても、~な姿が見られる。
- 鉄棒で、こんな姿が見られるようになった。さらには、他の場面全般で~な姿がある。
- 鉄棒で、こんな姿が見られるようになった。また、生活の様々な場面でも~しつつある。
- 鉄棒で、こんな姿が見られるようになった。同様に、体を動かす遊びでは~するようになった。
反対に、全体のことを書いてから、鉄棒のことをクローズアップして書く場合もあります。
- 遊具で遊ぶ際は、こんな姿が見られるようになった。特に鉄棒では、~している。
- 好きな遊びをするときは、こんな姿が見られるようになった。とりわけ、鉄棒では~である。
- いろいろな場面で、こんな姿が見られるようになった。なかでも、鉄棒においては~することが多い。
- 保育所生活の全般で、こんな姿が見られるようになった。たとえば、鉄棒では~な姿を見せている。
- 体を動かす遊びでは、こんな姿が見られるようになった。鉄棒の場合は、~な姿も見られる。
文末の表現も、いろいろと変えて書いたので、参考にしてください。
「この接続詞のときはこの文末」などという決まりはありませんので、自由に組み合わせてみましょう。
とにかく、いろんな表現を使ってみると、書くことに慣れてきます。
まとめ
「すごく育ったことはなにか」を、いくつか思い出して、並べて書くと、そこが区切りになります。
〇友達関係について書く
〇給食について書く
〇片付けについて書く
こんな感じで、書くことを大ざっぱに決めて、そこから広げていきましょう。
詳しい書き方は
【1語からスタートしても書ける】指導要録・保育要録をスラスラ書く方法に書いてあります。
文の書き始めが同じになってしまうときは、「1学期」の言い方を変えるだけで、印象が変わります。
始めのうちは、最初は、年度始めは、当初は、慣れないうちは、4~5月は、1学期の終わり頃までは、6月半ばまでは、2学期になっても、半年近く、プールが始まるまでは、給食では、運動面では、友達との関わりについては、〇〇においては、また〇〇では、○○に関しては
「3学期」も同様です。
今では、最近は、この頃は、2学期の終わり頃から、年が明けて、秋になると、12月には、慣れてきて、周りが見えてくると、安心できたようで、納得したらしく、自信をもったことで、上手くできたことから、〇〇をきっかけに
なにか1つのことを詳しく書いて、その後、全体のことを書き加えるときは、
それに加えて、~に関しても、さらには、また、同様に
などを使って、文をつなぎましょう。
全体のことを書いてから、なにか1つのことを詳しく付け加えるときは、
特に、とりわけ、なかでも、たとえば、~の場合は
などの言葉が使えます。
指導要録・保育要録の表現に迷ったときは、またこの記事を読んでみてくださいね。
要録を難しく感じてしまう人は
【超シンプルな視点で書ける】指導要録・保育要録の意味と書き方
を読んでみてください。
そんなに難しく考えなくても、要録は書けます。
むしろ、いろんなことを気にするから書けません。
全く書けなくて困っている人は、
【1語からスタートしても書ける】指導要録・保育要録をスラスラ書く方法
を読んでみてください。
育ったことって言われても、「給食」しか思い浮かばない・・・
というような状態からスタートしても、要録は書けます。
手が止まってしまったときには
を読んでみましょう。
肯定的に書くのが難しいときは
書くのに時間がたくさんかかってしまう人は
を読んでください。
「十分に頭がスッキリした、要録をしっかり書けそうだ」という人は、そのうち
指導要録・保育要録の内容と保育力をレベルアップさせる「援助」の書き方
も読んでみましょう。
「要録の清書がつらい」などと思っている人は
指導要録・保育要録をパソコンで「無料」かつ「安全」に作成する方法
を読んでみてください。
予算がゼロでも電子化できるアイデアが書いてあります。
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