・要録のことはよく分からないけど、とにかく書かないと。
・時間ばかり過ぎて、全然先に進まない。
・記録をまとめるだけで、何時間もかかってる。
こんな風に思ってる人いませんか?
幼稚園の指導要録や、保育所の保育要録を書いていると、なぜか時間ばかりが過ぎていきますよね。
でも、そんなに苦労しないで書けてしまう人もいます。
なぜでしょうか?
この記事では、要録を書き始める前に、知っておいた方が良いことについて紹介しています。
すでに要録を書き始めて苦労している人は、一息入れて、何が原因で書けないのかを考えてみましょう。
要録を書く前に知っておくべき5つのこととは
書き方は、本を読めば分かりますし、様式は知らせてもらってるはずです。
要録を書く前に知っておくべきことってなんでしょう?
それは
- どれくらいの時間が必要か
- 自分がどんなタイプか
- どれだけ子どものことが見えていないか
- 上司や先輩に言われたことが、本当はどんな意味なのか
- どれくらいの字の大きさで清書するのか
この5つです。
どれくらいの時間が必要か
要録を書く前に、「要録を書くために、どれくらいの時間が必要か」を知る必要があります。
「とにかく時間がいるから、できるだけ早く書き始めないといけない」という感覚では、毎年苦労をすることになります。
「1人分を書くのに何十分かかる」
「何月何日までに園長先生に見てもらう」
などと、具体的に考えましょう。
具体的に考えても、なかなか計算通りにはいきませんよね。
「10の姿を書かないといけないし、どれくらい時間がいるか分からない」と思っている方。
その通りです。
みんなが「分からない」と思っているから、要録について、新しい本がたくさん出てます。
関連記事はコチラ
「これが10の姿です」と言える指導要録・保育要録の書き方
でも、本を読むのは時間がかかります。
中には、あなたが本を読む時間だけで書き終わる人もいますよ。
自分がどんなタイプか
要録を書く前には、「自分がどんなタイプか」を知るべきです。
もちろん、書いてみないと分からないことも多いですが。
自分がどんなタイプかを知らずに、教えてもらった書き方を鵜呑みにしていませんか?
本で読んだ書き方を鵜呑みにしていると、書けないこともあります。
記録をまとめるのに何時間もかかっているあなた。
記録をまとめずに書いてみたことがありますか?
もしかしたら、記録をまとめなくてもスラスラ書けるタイプの人かもしれませんよ。
「書きやすいところから書く」と言って、何人分も並べて書いているあなた。
結局、最後は何人分も手が止まったままではありませんか?
「大まかに何を書くか」を決めてから書くと、手を止めることなく書けるタイプの人かもしれませんよ。
いろいろな書き方に目を向けて、自分がどのようなタイプなのか、自分にはどのような書き方が合っているのかを見付けましょう。
どれだけ子どものことが見えていないか
要録を書く前には、「どれだけ子どものことが見えていないか」を知るべきです。
ものすごく簡単に、一言で表すと、
要録には「子どもがどれだけ育ったのか」を書きます。
ですので、子どもの育ちが見えていないと、要録を書くことはできません。
「担任している子どもの育ったところを、1人につき5つずつ挙げましょう。」
と言われて、すぐに全員分を答えることができますか?
答えることができないのであれば、要録を書くよりも、先ず、子どもをしっかり見ましょう。
子どものことが見えていないと、いくら悩んでも、いくら調べても、要録は書けません。
要録を書く時期であれば、5つどころか、もっとたくさんの面で育ちが分かります。
答えることができる人は、要録を書くことに、そんなに苦労はしないはずです。
関連記事はコチラ
【1語からスタートしても書ける】指導要録・保育要録をスラスラ書く方法
上司や先輩に言われたことが、本当はどんな意味なのか
「要録に何を書くのか分からない」と悩む前に、「上司や先輩に言われたことが、本当はどんな意味なのか」を知るべきです。
たとえば、「(要録を)20日までに書いて。」と言われたとします。
「要録って何のことかも分からないのに、20日までに書くなんて無理・・・」などと思っている人は、おそらく、上司や先輩に言われたことの一部しか理解していません。
要録は清書もしないといけないし、用紙も決まっているので、最後まで書けるはずはありません。
「20日までに書いて」というのは、「完成させて」という意味ではないんです。
「初めて要録を書くから」または「毎年苦労しているから」、園長と学年主任が時間をかけて見てくれるのであれば、
- 何も分かってない状態だから、とにかく書いて出す
- 学年主任に指導されて、書き直したものを出す(これはできるまで繰り返す)
- 園長がチェック
- 清書
という状態の1番最初かもしれません。
だとしたら、1番最初は、完璧なものを出す必要はなくて、「ここまで書けました。この部分で悩んでます。」の状態で十分ですよね。
悩んでいる人は、上司や先輩に言われたことが、本当はどんな意味なのかを聞いてみましょう。
どれくらいの字の大きさで清書するのか
要録を書く前には、「どれくらいの字の大きさで清書するのか」を知るべきです。
「書き切れないから、字が段々小さくなる」とか「園長先生に見てもらった後に、削るところを考える」とかは、したくないですよね。
「清書のスペース」「自分がどのくらいの字の大きさで清書をするのか」を分かった上で、下書きをしましょう。
清書を手書きする人も、下書きはパソコンですることをオススメします。
パソコンでの下書きをオススメする理由は2つ。
1つは、清書を手書きするのが疲れるからです。
せめて、下書きくらいはパソコンにして、清書のために、体力を温存しておきましょう。
2つ目の理由は、パソコンだと、何度書き直してもキレイだからです。
スペースが無くなったからといって、手書きの下書きを最初から書き直す人はいませんよね。
だから、狭くて書いてあることが分かりにくくなるか、手を抜いて直さないかの2択になってしまいます。
下書きを丁寧に書く人はいませんよね。
でも、下書きは、最後に園長・所長にチェックされます。
手書きで、あちこちに直した跡や消し残しがある状態だと、まず、読む気になりません。
赤を入れる方の字も汚くなったり字数を考えずに直したりすることになります。
園長・所長に見てもらうときは、できれば、清書と同じスペースに、清書と同じ字の大きさで、パソコンできれいに下書きしたものを提出しましょう。
まとめ
要録を書く前に知っておくべきことは
- どれくらいの時間が必要か
- 自分がどんなタイプか
- どれだけ子どものことが見えていないか
- 上司や先輩に言われたことが、本当はどんな意味なのか
- どれくらいの字の大きさで清書するのか
この5つです。
この5つを知らずにいると、いくら頑張っても、時間ばかりが過ぎていきます。
根本的な問題を知った上で、要録を書きましょう。
実際に書き始めてから、「時間がかかって困るな」という人は、
を読みましょう。
さらに、要録をしっかり書きたい人は
指導要録・保育要録の内容と保育力をレベルアップさせる「援助」の書き方
を読んでみてください。
簡単に説明してありますが、内容としては高度です。
要録を肯定的な言葉で書くことが苦手な人は、
を読んでみましょう。
この記事が難しかった人、要録自体を「よく分からない」という人は、
【超シンプルな視点で書ける】指導要録・保育要録の意味と書き方
【1語からスタートしても書ける】指導要録・保育要録をスラスラ書く方法
【文のスタート・つながりで悩まない】指導要録・保育要録をスラスラ書く方法
を読んでみてください。
「要録の書き方をもっと詳しく教えてよ」という人は、下の画像をクリックして、「保育塾ベーシック」についての詳しい内容を読んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。「もっといろいろと知りたい」という方は、ホームページや、このサイトの記事が一覧になったサイトマップをご覧ください。
まずは、今年度のように要録に苦労しないために、
「発達を考えた遊び方」のカテゴリーや
子どもの姿・見取りのカテゴリー、
環境の構成、保育者の援助のカテゴリー
などをチェックして、好きな記事を読んでみましょう。